「予習難易度が結構高い」ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス よもぎさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5予習難易度が結構高い

2022年5月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

マーベル作品と言えば同スタジオの多数の作品が同じ世界でリンクしているのが特徴であり、特にアベンジャーズ絡みの作品は別のヒーローの作品も含め過去の作品を見ていないと「これ誰?」的なヤツが当然のように仲間に居たりするから大変だ。

このドクター・ストレンジも大量のマーベル作品と関連があるのだが、正直言って完全にストーリーを把握するために関連作を見るとなればどえらいことになる。
そんな「予習」が必要なマーベル作品だが、本作はちょっと難易度が高い。「マーベル映画は全部観に行った」では足りないからだ。
マーベル作品は映画以外にもドラマシリーズがあるのだが、これまでのマーベル映画ではドラマまでは観て無くても大して問題は無かった。
しかし本作は「ワンダヴィジョン」というドラマシリーズを見ていないと「え?お前なんでそんな事になってんの…?」と大いに混乱する事になる。
そしてこのワンダビジョン、どうやって見れるかと言うと動画サブスクの「ディズニー+」に加入するしか方法が無い。
これまでのマーベル映画は大体見たことあるよという人にとってはワンダビジョンのためだけに加入するのは正直微妙かもしれないが、今まであまりマーベル見たこと無かったけどこの機会に色々見てみたいという人には1か月か2か月で一気に見るなら良いかもしれない。

※ただし、本作と一番直近の繋がりが有り、事態の原因にもなった「スパイダーマン:ノーウェイホーム」を含め、スパイダーマンの「ホーム」シリーズは現状ディズニー+では見れないのでご注意を。

まぁぶっちゃけ「スカーレット・ウィッチ」をWikipediaで検索して「MCU版」の項目を読めば本作の予習としては十分機能すると思うので手っ取り早く予習済ませたい方はWikipediaを読もう。

肝心の内容については、「映像は相変わらず凄い、ストーリーは勢いに任せる。こまけぇことはいいんだよ」という、いつものマーベル作品な感じだ。ただ、ホラー映画並にグロテスクなシーンや心臓に悪いシーンがあるので「アメコミヒーローの映画ならコメディだろう」と小さなお子さんと一緒に行ったりしたら夜眠れなくなるかもしれないのでご注意。多分ヴェノムより怖い。

よもぎ