「ホラー感たっぷりマルチバース」ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス きーとろさんの映画レビュー(感想・評価)
ホラー感たっぷりマルチバース
Disney+のドラマ、『ワンダヴィジョン』を観ていないとワンダの状況がわからないのは不親切ですね。観ていなくても想像でそれとなく補える範囲内かなとは思いますが…。
しかしマルチバースの概念が出てきて、今後更にキャラの境遇やストーリーが複雑化していきそうですし、その場で観ながら追っていくのは大変だろうと思います。関連のありそうな作品は予習しておくのが吉ですね。
『ホワット・イフ…?』も観ておくと小ネタが拾えます。作品自体もめちゃ面白かったので、今までのMCUを追ってきた方には是非観ていただきたいです…!
さて本題の本作についてですが、展開が早く情報も多く、かつ重めのストーリーなので入り込みすぎて疲れちゃいました。
サムライミ監督とのことで、ホラー的演出が随所に見られました。穴から手が出てくるところなんて身体ビクゥッてなりましたよ。
カメラワークや効果音の使い方も今までのシリーズとは違う、独特な印象を受けました。
『ドクター・ストレンジ』は映像が面白いですよね。魔術とマルチバースの表現の仕方が素晴らしかったです。もちろんアクションも見ていてワクワクする出来栄え。
イルミナティ…私がほぼ履修してない作品からの登場ではありましたが、MCU外のキャラが出るってのは凄いことなわけで。正直なところ、もっと活躍する姿を見たかったですが…。今後にも期待しちゃいますね!
616世界でのモルドがどうなっているのか気になりました。1作目のラストからして、今回出てくるものと思ってたのでちょっと残念でした。
他人に相談せずに1人で勝手に行動しちゃって問題起こすスティーヴン、結構好きです。他人を信用しないところが元々あるんですかね。
本作ではクリスティーンに悪霊から守ってもらうよう助けを求め、アメリカチャベスを信じたからいい結果に繋がったんだなと感じました。
音符を使ったバトルは唐突にも感じましたが、お洒落でしたね。その後のゾンビストレンジの使い方もとても好きでした。その姿のまま決着着いちゃうところも。
今まで犠牲となる者を見送ってきたスティーヴンだからこそ、アメリカチャベスの力を信じる選択をしたことに胸が熱くなりました。
しっかしもう、本作に限ったことじゃないですが、ワンダがひたすらに可哀想で…感情移入しちゃいました。終盤は本当に痛々しいほどで、観ていて苦しかったです。どうにか助けてあげて欲しい。
ウォンとの凸凹コンビはもちろん、クリスティーン、アメリカチャベスとスティーヴンの関係の描き方も良かったです。
終盤のセリフがどれも良いのよ…沁みました。
マルチバース展開には期待も不安もありますが、これからもMCUを追いかけていきたいと思える作品でした!
これから夢をみた時は、マルチバースでの出来事だ!と思って楽しもうと思います笑
次はソーの出番ですね。また2ヶ月後、楽しみが尽きません!