「正史が最もマッドネス」ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス [#D2TV]さんの映画レビュー(感想・評価)
正史が最もマッドネス
ワットイフ、ゾンビアベンジャーズ、ノーウェイホーム、様々な「パラレルワールド」がある中、
今回のマルチバースオブマッドネスが、1番マッドネスで、良い意味で頭を混乱させてくれた。
冒頭の疾走感あるアクションシーンスタートは、鑑賞後の今考えると、
「エイジオブウルトロン」オマージュだったのかもしれない。
そのくらい視聴者が求めているもので、初っ端のアクションが期待感を高めてくれた。
私が衝撃を受けたトピックを2つだけ掻い摘んで挙げる。
1つめは、
なんと言ってもマルチバース上の「イルミナティ」の存在。中でもチャールズの登場は原作通りでもあり、
キャストも完璧であった。その後のワンダの絡みも良かったが、
正直エリックやクイックシルバーの登場を期待してしまった。(この点のため、主観で減点している)
2つめは、ストレンジ対ストレンジの「音符対決」。
オシャレ過ぎて痺れた、これがサムライミか、と。
私は音楽の専門家ではないので、詳しくは分からないが、そこまで細かい階立やら音程とかでなく、
大きくまとめてラリーをしていた点が分かりやすく、本当に熱かった。マーベル映画史に残る戦いだったと私は思う。
(5/7追記:音楽ディレクターの存在を認識していなかったが、「ダニーエルフマン」というナイトメアビフォークリスマスの担当で、ティムバートンと相性の良い方のようだった。
先日の2022コーチェラに出演するほどのアーティストで、演出もかなりマッドだったということを、コーチェラ参加者から聞いた)
その後、ゾンビストレンジや、はっきりと顕現したスカーレットウィッチの恐ろしい強さなど、
ヴィランは誰だっけ、と終盤は錯覚してしまった。マッドネス。
ディズニー+は必修科目の上で、映画館で観るマーベル映画は、やっぱり面白い。