キャッシュトラックのレビュー・感想・評価
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あいつを怒らせんなよ
警備会社FORTICOに採用された男H(ステイサム)。現金輸送車を襲った強盗らを眉一つ動かさず百発百中八面六臂でやっつける。そこからHの来歴を倒叙し、息子の仇である強盗団の来歴も倒叙される。
脚本はガイオリッチーほか3名の共著になっていて震えるほど面白い。スコセッシばりの演出力もさることながら硬派で男臭くアルドリッチやフランケンハイマーのようでもある。
元ネタは2004年の仏映画、現題はWrath of Manで、メタ意訳するなら“あいつを怒らせちまったらおしまいだぜ”という感じ、だろうか。
ステイサムの独演になっていて魅力を堪能できる。
近年YouTubeを発信源とした格闘技イベントBREAKING DOWNが猖獗をきわめているが、あのチンピラ値と対照的なステイサム。比較は牽強付会とはいえ、無駄に吠えず強さを誇示しない本物の強さみたいなものを映画は教えてくれる。
ただステイサムは上手な役者であって格闘家ではない。据わった目と落ち着いた物腰と髭の微妙な伸び具合であの一騎当千男を演じる。が、もはやどこに出てきてもいつものステイサムなので、正直なところ漢じゃない普通のお父さんの役を演じてくれたら、ぜったいウケると思った。
情報サイトによると、イーストウッドには2男6女、計8人の子供がいてうち5人が婚外子だそうだ。1番目は1954年生まれで、8番目は1996年生まれ。ここに仇役で出てくるスコットイーストウッドは上からは5番目にして次男。
スコットイーストウッドといえばショーンクリステンセンが書いたトランスワールドというインディ映画を覚えている。親父似だけどあまりクセがない。ガイリッチーといえばクセっぽい男を選ぶという認識があったので意外なキャスティングだった。
とはいえ、ジョシュハートネットをすごくみっともない役で使っているのはやはりガイリッチーらしかった。
海外批評家評は思いの外伸びておらず6割ていど。Rotten側の批評家はタイムラインの錯綜、キャラクターの曖昧さ、無為な暴力性、ガイリッチー初期にあったエスプリの欠如等々を挙げていたが、オーディエンス評は9割でimdbも7を超えた。
個人的にも近年のガイリッチーのほうがいい。ほんとは硬派な映画通らしくロックストック~やスナッチが好きですと言いたいんだけどね。あのへんあんま解らんかったわw。
間違いない。
こんなジェイソン・ステイサムがすき
見るか迷ってるなら見て損はないが....
強奪犯を追うジェイソン・ステイサムは警備会社に入社。 徐々に犯人たちを追い詰めていく。 甘い部分はあるが緊迫感が途切れない脚本。 時間軸が行ったり来たりするのはこれでよかったのかなとは思う。
動画配信で映画「キャッシュトラック」を見た。
劇場公開日:2021年10月8日
2021年製作/118分/G/アメリカ・イギリス合作
原題:Wrath of Man
配給:クロックワークス
ジェイソン・ステイサム
スコット・イーストウッド
ガイ・リッチー監督・脚本
現金輸送車の強奪事件に巻き込まれた
ジェイソン・ステイサム親子。
息子は撃たれて命を落としてしまう。
「Wrath of Man」は「男の怒り」の意味。
強奪犯を追うジェイソン・ステイサムは警備会社に入社。
徐々に犯人たちを追い詰めていく。
甘い部分はあるが緊迫感が途切れない脚本。
時間軸が行ったり来たりするのはこれでよかったのかなとは思う。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
人がたくさん
常に緊迫感があって楽しめました
わかりやすいヨイショ映画
面白い見せ方
冷徹なステイサム
ジェイソン・ステイサムとガイ・リッチー監督がタッグを組み、フランス映画『ブルー・レクイエム』をリメイクしたクライム・サスペンス。ロスを舞台に、通称『H』を演じるステイサムが、キャッシュ・トラック(現金輸送車)を襲う謎の武装集団の正体を暴き、派手な撃ち合いを繰り広げるガン・アクションとしても楽しめる作品。
冒頭、現金輸送警備会社のキャッシュ・トラックが襲われ、金が強奪され、警備員も殺されるショッキングなシーンから始まる。その警備開会社の厳しい実技試験に、ギリギリで合格した『H』が新入りとして採用される。ある日、その『H』が担当していた輸送車を襲った強盗団を、驚異の戦闘能力で撃ち殺し、周囲はその対応に驚く。また、ある時は、彼の顔を観ただけで、強盗団が逃げてしまうこともあった。
次第に『H』に対して不信感を抱く者が出で来るが、そんな中で、大金が動くブラック・フライディに、現金が集まる警備会社自体を襲う計画が進んでいく。そこに立ち塞がるのが『H』だった。
ストーリーは、時系列が前後して進むが、4つの章立てがされているため、混乱することも無く、5か月前の悲劇が、武装集団と『H』が対峙する因縁となったことも、後半になって明らかになる。また、その武装集団と凄腕の殺し屋のスキルを持つ『H』自身の正体も、意外な展開となって明らかになっていく。
本作は、最初から最後まで、全く遊びの部分が無く、ハード・ボイルド一色に仕上げられている。主演のステイサムも、常に冷静で、且つ残忍で、猛禽類の様な目で、目障りな敵を、躊躇なく狩っていくが、そこには強い復讐心も合わせて描かれていく。また、これまでどちらかと言えば、一匹狼的なイメージが強いステイサムだが、今回は手下を持つボスとしての威厳と冷徹さも兼ね備えている。
今回は、ガン・アクションに偏っており、ステイサムの魅力である、拳法アクションが封印されていたのは、少し残念だった。しかし、リッチ監督が、ステイサムのハードな魅力を全面に引き出し、ステイサムによるステイサムの為の作品として描いている。
悪党ばかり!
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