「実行されたPLAN-B」復讐者たち bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
実行されたPLAN-B
ドイツとイスラエルの合作。失敗に至るエピソードは史実に忠実だと思われますが、仲間割れによる裏切りによって、イギリス軍はイギリス統治下のパレスチナからの毒薬持ち込みを阻止したとされています。
更に言うと、その後、残ったメンバーにより、ラングヴァッサー 捕虜収容所の15,000人のドイツ人をパンに塗ったヒ素で毒殺しようとしたPLAN-Bが実行されています。ただし、十分な量を十分な個数に塗る事が出来ずに失敗しています。
ちょっと気になったのは。
WW2戦争中から、組織化されたユダヤ人武装レジスタンスは多数存在していました。ゲットーでの武装蜂起は100回以上に登ったとの記録がありますし、アウシュビッツ・ビルケナウでも起きています。成功例はゼロでしたが、無抵抗で、ただ一方的に殺害されるのを待ったとも取れるやり取りが劇中にはありましたが、これは正しくありません。
とですね。
「歴史の闇に眠ってる」と言えば、戦後、210万人のドイツ人が命を落としたとされる「ドイツ人追放」でしょうよ。コレは、本当に誰も触れようとしないですよね。
映画のラストの問に対する、ヨーロッパの答えは「復讐する。直接関係しなかった者も復讐の対象である」
その結果が、ドイツ人追放の死者数210万人なんだと思う次第。
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