「実は冒頭がとても大事な映画。」復讐者たち ks skyさんの映画レビュー(感想・評価)
実は冒頭がとても大事な映画。
主人公の男が地獄のアウシュヴィッツ強制収容所から命からがら帰ってきたら、自宅は自分たち家族を密告した隣人に乗っ取られており、開き直ったその家の旦那にぶん殴られて追い返されるという、地獄から戻ったと思ったらまた地獄へ突き落とされるという救いようのない場面からスタート。
ただ、日本人は強制収容所の存在は知っていても解放後に更にユダヤ人がどういう酷い目に遭ったのか知らない人が大半だろう。かく言う自分もそうで、初見ではこのシーンは一体どういうシシュエーションか分からず見終わったあと復讐…じゃない復習して理解出来た。
ストーリーの幹には関係ないが、主人公この隣人に復讐する夢を見ているシーンがある。その時、隣人一家皆殺しではなく、隣人の妻と子どもが外出した間に旦那だけをやっつけるというのは優しさなのかそれとも残酷なのか…そんなことも考えてしまった。実に深い映画である。
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