「復讐も難しい苦渋」復讐者たち Boncompagno da Tacaocaさんの映画レビュー(感想・評価)
復讐も難しい苦渋
ナチスのユダヤ人迫害に絡む驚くべき事実はまだまだあると痛感させられたが、まずは収容中に自分の家が他人の手に渡り、たとえ生き残って帰ってきても取り返せないユダヤ人の苦労に唖然とさせられる。さらに下手に復讐などされたらイスラエル建国に動く国際世論に支障が出ると、それも封じられる苦しさ。ただ、映画としては最後の部分の反実仮想など、終盤にかけて、どうしてもパワー不足というか、事実に基づいたフィクションとしての限界があるにせよ、映画としては消化しきれずに終わる感がある。イギリス軍のユダヤ旅団というものについて知れたのも、この映画を見てよかったことである。
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