「「復讐=正義」なのか?」復讐者たち regencyさんの映画レビュー(感想・評価)
「復讐=正義」なのか?
ユダヤ人によるナチスドイツ殺害と聞けば、真っ先に思いつくのがタランティーノの『イングロリアス・バスターズ』や、そのタランティーノがリスペクトを捧げた『追想』があるけど、本作は実在したナチ残党暗殺に動いていたユダヤ人旅団や、さらに過激な集団「ナカム(ヘブライ語で「復讐」の意)」を描く。
暗殺する上でも、ある種のルールに則って行動する旅団に対し、ナカムは一般のドイツ人さえも無差別に殺そうとする。かつてナチが無差別にユダヤ人を殺したように。
当初は旅団側のスパイとしてナカムに潜入した主人公も、ナチに妻子を殺された恨みをたぎらせ…というあたりが本作のキーポイント。
復讐は「正義」とイコールになるのか?それは観る者の判断に委ねられるが、主人公を含む旅団やナカムたちが最終的にたどり着く、ナチスへの最大の復讐方法に注目。
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