「少し懐かしいドラゴンボール映画」ドラゴンボール超(スーパー) スーパーヒーロー サブレさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5少し懐かしいドラゴンボール映画

2022年6月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

ピッコロと孫悟飯が主役の本作。ブゥ編でもその後のGTでも超でも主人公どころか大していい役のなかった悟飯がついに主役。「その気になれば最強」と言われて久しい悟飯が、ついに。(ブロリーとかジレンとか出てきた今となっては怪しいけど)
ほとんどピッコロが主役だったようにも見えたが、悟飯が最強の戦士として再び目覚め、バリバリの格闘戦を魅せるのはたまらない。これがファンの見たかった悟飯だ。ピッコロも強化されてよかったね。

物語はレッドリボン軍が再建を図り、ドクターゲロの孫であるドクターヘドをスカウトするところから始まる。まず、ここがいい。レッドリボン軍を出したところがいい。しかも冒頭でさらっとレッドリボン軍やドクターゲロ、人造人間を紹介しつつ悟飯をキャラ立ちさせたところがいい。
私はレッドリボン軍編が結構好きだ。本人的には真面目だがどこか抜けていたりチャームポイントがあったり、しっかりと世界征服に力を注ぐ悪党でありながらも愉快な一面のある彼らが好きだ。特にレッド総帥が叶えたかった願いには大いに笑った。ああいう実力のある面白いキャラが活躍するのが大変好きだ。
この映画はまさにそんな感じだった。真面目なアクションと悪事に、ふんだんに盛り込まれたギャグシーン。初期ドラゴンボールがまとっていた雰囲気があり、観ていて非常に楽しかった。

また、ラスボスのセルマックスも良い。過去のドラゴンボール映画にあったトンチキモンスターを彷彿とさせて、懐かしい気持ちになった。メタルクウラにバイオブロリー。なんでもありじゃねえか、と子供心に少し呆れたあの頃を思い出した。
悟飯とピッコロを軸に展開する新しい物語でありながら、昔のドラゴンボールを思い出させる懐かしい作り。傑作と呼ぶにふさわしい。

サブレ