エアポート2021

評価が低いが私は終始緊迫感があってよかったと思う。
ハイジャックされた旅客機が原発に向かっている。
それを旅客機で阻止するって、どうやって？
まさにあの手この手を駆使する様に時間が経つのを忘れた。

テロリストは旅客機をハイジャック、原発に突っ込もうとする。
米軍の動きも封じられ、頼みの綱は近くを飛んでいる旅客機だった。
かくして素人たちの大活躍が始まる。
よく頑張るなぁ。

タイトルからしてハチャメチャなので、考えて見てはいけないB級作品。
アルバトロス社配給の作品はそう割り切って楽しむものだと思って見た方が良いです。
で、全編ツッコミどころですが、楽しめました。
無駄に人が死なないのも良い。
劇場で有料１８００円で見たらがっかりでしょうが、レンタル２００円なら、元は取れます。

映画「エアポート2021」(ロブ・パラティーナ監督)から。
「ハイジャク事件」にしては、やや消化不良で終わった。
あまりにも、色々な場面の設定が唐突すぎて、
(?)(笑)(汗)の文字がメモに溢れた。
こんな簡単に、テロリストによるハイジャックが成功し、
原子力発電所に旅客機が突っ込まれてはたまらない。(汗)
そもそも「89分」で、事件解決までしてしまう流れなので、
丁寧な作り込みができるわけはないとは思ったが・・。
原題の「Airliner Sky Battle」のように、
「旅客機同士のスカイ・バトル」と割り切った方が、
視聴する私たちも、心構えができる気がした。(笑)
アメリカ政府も軍隊も、位置付けがあまりに単純で、
「ランチャーは標的を外しました」の報告を受けて
「(ワシントン)市民を街から出さないと」と呟き、
策のなさを露呈することになる。
面白いことに、旅客機の中でこんな会話がされる。
「失敗したのか?」「ああ」
「何か手を打ったんだろう」「失敗した」
「次の作戦は?」「検討中だ」
国がこんなことで、乗客は自分たちの命を捨てるのか、
もう笑うしかなかった。
結局、ワシントン市民を救ったのは、
機内のサービスカートをできるだけ重くして、
旅客機が飛行しながら、上から落としてぶつけるという、
予想を遥かに超えた作戦で、めでたしめでたし。
久しぶりに観た、コメディ作品というしかないな。