「今年最高のアクション映画の1本」ベイビーわるきゅーれ しんかいぎょさんの映画レビュー(感想・評価)
今年最高のアクション映画の1本
今年に入って、アクション映画を映画館でたくさん見れて幸せな気持ち。
ドニー・イェンの「燃えよデブゴン」に始まり、るろ剣2作、そして極めつけのファブルと来たが、個人的な正直な感想としては、先日鑑賞した「ベイビーわるきゅーれ」が今のところ今年1番のアクション映画だと思った。
総論っぽく言えば、ユルい日常系のやりとりで笑わせて、凄みの効いたアクションで黙らせる、この相反するような2つの核が絶妙な化学反応を起こしている。
とにかく全てが面白い。日常の主演二人のやりとりもユルくて面白おかしくて、普通の女子のお喋りなんだけど、それがターゲットを後ろの椅子に縛り付けた状態で繰り広げられるシュールさ全開の展開。そして切れ味抜群のアクション。前述のユルイやりとりも、文字通り日常系アニメで見られるような雰囲気なんだけど、よくぞ全編通してここまでのネタを作ったなと感心するばかり。
日常パートの、バイトに対する戸惑いなんかもあるあるwwwって感じてめっちゃ共感してしまった。特にちさとがカフェの厨房で盛り付けを教えてもらう時、しなきゃと焦るのに言われたものがどこにあるかわからず変な踊りみたくなってしまうのは新人あるあるだなとwww
まひろについても、中盤に「もうムリなんだよ...」と、うつむきながら肩をゆするようにして呟くのもリアル。フツーのバイト生活が全うできないことへのやるせなさが素直に出ているようで、とても印象に残っている。
そして最後のバトル。伊沢さんと三元さんの一騎打ちのシーンは三元さん主演のHydraを思い起こさせる零距離のハイスパートファイト。見るものを釘付けにする凄みみなぎる戦い。一瞬たりとも目を離したくないと思わせる仕上がり。
戦いの後、まひろが笑みを浮かべていたのは、きっと、自分が本当に充実感を感じられる道を再確認出来たことへの嬉しさなのかな、と感じられた。
アクション好きならとにかく見てほしい。ぶっちゃけ、これほどの作品がなぜ上映館数が数館しかないのか不思議で仕方ないというレベル。
最後の方のこのやりとりが地味に面白かったw↓
まひろ「相手多いの?」( ´_ゝ`)
ちさと「...めっちゃ頭数揃えたって言ってた」(ノ≧ڡ≦)★