劇場公開日 2021年10月15日

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「家族と自己肯定感の相関関係」かそけきサンカヨウ kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5家族と自己肯定感の相関関係

2021年10月26日
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鑑賞方法:映画館

原作は読了済。
自己肯定感ってとても大事。友人関係、恋愛、仕事といろんなものに影響を与える。人間は最初に自己肯定感を与えてくれるはずの家族から愛されていないと感じてしまうといろいろとこじらせてしまう気がする。
本作では、幼い頃に母が自分を捨てたと思う陽と、自分は何も持っていないと思う陸が登場する。2人ともとても控えめ。彼らが家族との関係の中でどのように自己肯定感を上げていくかの表現がよかった。
実の親であっても離れて暮らす陸と、血の繋がっていない人たちと家族を始めた陽。とても対照的だ。家族って血の繋がりに寄りかからずに家族であろうとすること、家族としての思いやりを持つことの大切さを感じた。
陽と陸を演じる俳優は、ドラマ「ドラゴン桜」のイメージが強く残っている2人。志田彩良の違和感はあまりないが、鈴鹿央士は雰囲気の違う役で驚いた。彼は「蜜蜂と遠雷」でも違う雰囲気の役だったことを覚えている。映画の終盤にはドラゴン桜のイメージなんて思い浮かばないくらいに陽と陸だった。素晴らしい。

kenshuchu