劇場公開日 2021年10月15日

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「長回し。」かそけきサンカヨウ tackさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5長回し。

2021年10月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

かそけきという言葉もサンカヨウという花も知らなかったので、一応下調べして鑑賞。
今泉力哉監督作品はここ最近毎回見てるので、今回も期待。

この映画は多くのシーンが1対1の対話で出来ている。父と娘、新しい母と娘、友人同士などなど。
そのほとんどが独特の長回しで、会話の間にある感情みたいなのを読み取るような構成だった。
その対話の中で、そこにいない誰かのことを思いやったり、常にその対話には誰かを思いやるような感情があって、鑑賞が終わってから「なるほどサンカヨウってそういうことなのかな」と感心。
とても優しい映画だと思う。個人的に喫茶店でアルバイトしている子の本心を語らず、しかし気持ちを押し殺さず、みたいな中井友望さんが良い味出していたと思う。
父役を演じた井浦新さんも彼の人柄そのままのような優しい人。

ただ、正直長回しが多くて、皆の話し方も優しいので、後半ちょっと退屈してしまった。そんなに長時間映画でないのに、長く感じてしまった。内容的に悪いとかではないが、みんな優しすぎるから子守歌とか絵本みたいに自分には感じてしまった。これは自分の感性の問題かもしれないが。

その時のコンディションや心情で違う見方をしてしまうから映画と言うのは難しい。
作ったことないのに偉そうなことを言うが、本当制作するという事は凄いことだと思う。

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じーたら