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映画レビュー
プライドなき国家
この映画を観て、まず思ったのは国家の腐敗。
国家中枢の権力者たちが、私腹を肥すために、
売国奴となり、法を曲げ悪が罷り通る国、韓国。
なにも驚くほどのことはないのかも知れない。
だって1948年からの大統領経験者の殆どが、収賄や横領容疑で逮捕されて、
犯罪者になるお国柄なのだから・・・。
トップが収賄や横領をするのなら、政府高官が真似するのに、なんの不思議があるだろう。
2003年起きた韓国最大のスキャンダルと言われる実在の事件を元に、巨大な権力に立ち向かう熱血検事にスポットを当てたサスペンスです。
大韓銀行という業績の良い銀行を、偽の調査で破綻寸前の銀行と見せかけられる。
そうやって、アメリカの禿げたかファンドに安値で売却して、その禿げたかファンドは、
安値で買収した後、大韓銀行を売却して多額の利益を得ていた。
そして更に驚くのは、検事総長や元大統領、政府高官が多数、株を売り抜けて
多額の利益を得ていたのだ。
国の要である優良銀行を、売却して私腹を肥す為政者たち。
気付いた検事のヤン(チョ・ジヌン)は、猛烈な猪突猛進で政界の闇に迫って行きます。
ダンプカーが体当たりして来て、崖下に落とされるシーンには、ゾッとします。
事実、大韓銀行の秘密を知る職員2人は、ダンプカーで潰されて殺されている。
検察や警察のトップが悪を悪とも思わず、悪事に溺れる姿に、韓国の闇は深い。
病巣は広がり過ぎていて、この国は重い病だ!!
国民の絶望感は、描かれないが深いだろう。
2018年作品『国家が破綻する日』とペアのような問題作。
映画人が韓国の近い過去の過ちを、見つめ告発する姿勢に、
わずかな希望を感じます。
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