ファイナル・プラン

劇場公開日:

ファイナル・プラン

解説

「96時間」シリーズのリーアム・ニーソンが主演を務め、愛する女性のためにFBIと対峙する伝説の爆破強盗の戦いを描いたアクション。全米のあらゆる銀行を襲った凄腕の爆破強盗カーターは、運命の女性アニーと恋に落ちたことをきっかけに、足を洗うことを決意する。過去を償い新たな一歩を踏み出すべくFBIに出頭するカーターだったが、2人の捜査官は彼の盗んだ金を横領しようとカーターを罠にはめ、アニーにまで危害が及ぶ。怒りを爆発させたカーターは復讐に乗り出す。運命の女性アニーをテレビシリーズ「グレイズ・アナトミー」のケイト・ウォルシュ、FBI捜査官を「スーサイド・スクワッド」のジェイ・コートニーと「イン・ザ・ハイツ」のアンソニー・ラモス、事件の真相を追う捜査官をテレビシリーズ「バーン・ノーティス」のジェフリー・ドノバンが演じた。

2020年製作/98分/G/アメリカ
原題または英題:Honest Thief
配給:ハピネットファントム・スタジオ
劇場公開日:2021年7月16日

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(C)2019 Honest Thief Productions, LLC

映画レビュー

3.5こぢんまりしたスケール感が却って魅力の小市民的犯罪映画

2021年7月31日
PCから投稿

リーアム・ニーソンはこれまでにいろんな敵と戦ってきたが、この映画の敵はなんとスケールの小さい悪党か。敵のスケールも小さいが、主人公も決して大きくはない。ソロの銀行強盗として活動してきた男が、恋したことをきっかけに改心して自首しようとする。ところが悪徳捜査官が強盗が溜め込んだカネをピンハネしようとするのだ。

街中を巻き込むわけでも、関係のない人が殺されるわけでもない。ただ、盗まれた金を奪い合うシンプルな攻防が描かれる。考えたら、ここに出てくる人たちはものすごい極悪党でも善人でも、理想が高いわけでも陰謀を巡らせるわけでもない。ちょっとしたことで道を踏み外した小市民が、自業自得でのっぴきならない局面に追い込まれるだけなのだ。

変な言い方だが、殺伐とした話を可愛いなあと思いながら観ていた。ただただこぢんまりとした犯罪映画を、誰もが真面目に取り組んで、工夫や演技で面白く魅せる。年に何本か、こういうジャンル映画には出会いたいものだと思う。

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村山章

3.5安定のニーソン主演アクションだが、話の筋より俳優たちのキャリアをしみじみ思う

2021年7月12日
Androidアプリから投稿

単純

興奮

舞台劇俳優として出発したリーアム・ニーソンは、スピルバーグ監督の「シンドラーのリスト」以降演技力を買われてドラマ映画での起用が多かったが、「96時間」の大当たり以降アクションで主役を張ることがずいぶんと増えた。現在69歳であり俊敏な動きの点で徐々に衰えつつあるのは否めないものの、ジャンルのファンを楽しませる安定感は健在だ。ただまあ、物語自体にさして独自性も深みもないのは確かで、この手の企画にニーソン本人がうんざりしていないかと思案してしまう。

「ターミネーター2」で超強力な悪役のT-1000で一躍有名となったロバート・パトリックが、FBIのベテラン捜査官役で出演していて、年取ったなあなどと素朴な感慨を覚えつつ、せっかくなら警官の役にして制服を着せたらいいのになどと勝手なことを夢想したりもした。

ターミネーターつながりというわけでもないだろうが、「ターミネーター:新起動 ジェニシス」(15)でカイル・リースを演じたジェイ・コートニーも、若手捜査官役で出ている。彼の場合、「…ジェニシス」や「ダイ・ハード ラスト・デイ」(13)の頃は勢いを感じさせたが、近年は起用される作品の質でも役どころでも伸び悩んでいる印象。

鑑賞しながら、そんなことに思いをめぐらせていた。

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高森 郁哉

3.5正直な泥棒には元海軍爆破物担当というキャリアが

2021年7月12日
PCから投稿

興奮

『96時間』('08)以降、タイムリミットが近づく中、誰でもが共感できる目的のために邪魔者を次々と倒しつつ、怒涛のラストに向けて突っ走ってきたリーアム・ニーソンが、ここにもいる。でも、今度はちょっと風変わり。何しろ、主人公のカーターは生涯を共にする価値があると確信した恋人のために、これまで爆破強盗を繰り返して手にした900万ドル全額をFBIに返し、服役後、恋人との新生活を送ろうと決意するのだ。だから、題して『正直な泥棒』(原題)。この映画にはカーターを筆頭に、恋人はもちろん、FBI関係者も1人を除いて全員がいい人。でも、その1人のおかげで、カーターは元海軍の爆破物エキスパートという特別なスキルを発揮して、やっぱり、限られた時間を疾走し、おかげで、僕ら観客はいつも通りハラハラドキドキを楽しむことができるのだ。細部の荒さが、ニーソンの人間味と魅惑の鼻声で隠されるのも、いつも通り。今月7日に69歳になったニーソンが、憑かれたようにアクションする姿を、いったいいつまで見られるだろう?それを思う今日この頃である。

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清藤秀人

3.0リーアム爺さん 孤高の闘い

2024年12月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

興奮

リーアム・ニーセン主演の映画といえば『96時間』や『ラン・オールナイト』等、たった一人で、老体鞭打ちながらも、巨大な敵に立ち向かうサスペンス・アクションが鉄板となっている。本作も、ご多分に漏れず、愛する人の為に、絶体絶命の聴きを掻い潜りながら悪玉と対峙する内容。これまで培ってきた激しいアクションの技を随所に見せながらも、ハラハラさせながらも、次第に悪を追い詰めるストーリー展開となっている。

今回のリーアム爺さんは、自分が数多くの銀行を爆破強盗をしてきたという爆弾犯。しかし、愛する人アニーの為に、強奪した金も返金して、足を洗う決心をしたというトム・カーターを演じている。しかし、その出頭の際に立ち合った悪徳FBI職員が、強奪した金に目が眩んで横領を企みトムを罠にはめる。そして、アニーまでも危害が及ぶことになる。

というシチュエーションが成立すれば、あとはいつものリーアムおじさんの鉄拳で、悪玉FBIをやっつけるという展開。二転三転しながらも、爆弾犯らしい仕掛で、悪を吊るし上げていく。本来なら極悪犯のはずの主人公が、ラストには何となく正義の味方になってしまうのも、いつものリーアム作品と言える。

それほどの激しいアクションというわけではないが、あまりVFXに頼らず、実写主体のアナログ・アクションが、リーアム作品の真骨頂。戦闘シーンの痛さを血生臭さは、リアルに感じ取れる。リーアムも今年で73歳。まだまだ元気な爺さんでいて欲しい。

他の出演者としては、悪役FBIを『スーサイド・スクワッド』のジェイ・コートニーや『イン・ザ・ハイツ』のアンソニー・ラモス、カーターが演じ、カーターの味方役の捜査官には、テレビシリーズで観たことのある、ジェフリー・ドノバンが演じている。

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bunmei21