「【”♪おてて、ゆび、もも、くちびる♪。劇中全く喋らないニコラス・ケイジ演じる男が廃墟となった凶悪な動物ロボットが蔓延るテーマパーク「ウィリーズ・ワンダーランド」の清掃員として一晩働く姿を描いた作品。】」ウィリーズ・ワンダーランド NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”♪おてて、ゆび、もも、くちびる♪。劇中全く喋らないニコラス・ケイジ演じる男が廃墟となった凶悪な動物ロボットが蔓延るテーマパーク「ウィリーズ・ワンダーランド」の清掃員として一晩働く姿を描いた作品。】
ー ご存じのように、ニコラス・ケイジは大スターであるが、度重なる結婚と離婚を繰り返したために大借金を抱えてしまった。
その為に、彼は2010年代後半から”そんな映画にも出るんですかい!”と思ってしまった程、多作の映画に出演をし続けた。
正に、ジョン・ウィックのキアヌ・リーヴスの対極を行った俳優である。
だが、彼が制作にも関わった今作を観ると”この人は映画が好きなんだなあ。”と思ってしまった作品である。(で、多分今作で莫大な借金解消。)-
■車の修理代の代わりに、廃墟となったテーマパーク「ウィリーズ・ワンダーランド」の清掃員として一晩働くことになった男(ニコラス・ケイジ)。
だが、かつて子供たちの遊び場だったその施設は創設者の殺人キラー、ジェリー・ウィルスによりに作られたモノであり、多くの家族が殺されていた。
そして、その施設の悪魔の魂を宿したロボットたちは殺人鬼と化していた。
◆感想
・ハッキリ言って、作品の内容に関して記す事は無い!(キッパリ!)
・だが、テーマパーク「ウィリーズ・ワンダーランド」の一晩だけの清掃人になった男を演じる”一言も台詞を喋らない”ニコラス・ケイジ演じる男の存在感は強烈である。流石である。矢張り名優であると思う。
・汚された施設を、只管に清掃していく姿。そして、決められた時間ごとに飲料をルーチンのように口にする姿。
ー 穿った見方をすると、ニコラス・ケイジが、過去を清算するように見えてしまったぞ。汚されたWCの落書きを、黙々と落としている姿。-
<この施設に居座った”化け物達”に、定期的に”餌”を与える女性保安官の姿。
突っ込み処は満載であるが、悪魔と化したかわいいキャラクターたちが、歌いながら人間を襲撃する独特の世界観が癖になる、何だか面白かった作品だぞ!
そして、ヤッパリ、黙して語らぬニコラス・ケイジは良いぞ!と思った作品である。>