劇場公開日 2021年7月10日

  • 予告編を見る

「80年代量産型ホラー×ターミネーター」ウィリーズ・ワンダーランド バスト・ラーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.580年代量産型ホラー×ターミネーター

2022年8月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

興奮

MCUやDCEUに代表されるユニバース映画が隆盛を極める昨今、全く関連のない作品をまたいで“アル中、キレ芸、ヨレヨレのおじさん”と言うほぼ同一の人格を演じきるニコラス・ケイジのB級映画群はむしろ手塚治虫のスターシステムを彷彿とさせる

当たりハズレの差が大きいケイジ映画の中でもこれはかなり良い作品、舞台設定などは作中のウィリーのバースデーソングの歌詞にもあるように80年代からタイムスリップしてきたような古典的箱ものホラーで別段語るべき所もない
そこにケイジを投入して、パペットたちを返り討ちにしてしまうというアイデアが面白い
容赦なくオイルを飛び散らせてロボットをボコボコにしていくのは気持ちがいい
今回のケイジはセリフもなく名前すら分からないが、多分ジョン・コナーを殺しに行く途中で車がパンクしてしまったのだろう
律儀に休憩時間を守るのもお化けロボットたちよりよほど機械ぽい
全体的に音楽も無駄にシンセサイザー強調で時代感出してるし、エンドロールで挿入歌が流れるのもゴーストバスターズやバックトゥーザフューチャーなど80年代みが溢れていて最後までサービス精神溢れる
若者よりある程度の年齢以上の映画好きが嬉しくなる作品です

バスト・ラー