「律儀に清掃するニコケイはちゃんと休憩を取る。」ウィリーズ・ワンダーランド kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
律儀に清掃するニコケイはちゃんと休憩を取る。
単にカルトなスプラッタームービーだと思ったらつまらない作品になるんでしょうけど、寡黙な男ニコケイがロボット相手に無双ぶりを発揮するにもかかわらず、タイマーが鳴ったらビールを飲んでピンボールを楽しむ姿にクスクス笑うしかない!
子ども的な発想で遊園地の動物キャラクターのロボットたちが襲いかかってくる恐怖を描いただけじゃつまらない。ここは一発わけのわからんキャラを投入すれば面白くなるに違いない!などと考えながら作ったのでしょうか、ニコちゃんがひと言も喋らない映画も珍しいし、狂ったような保安官ルンドの性格も異常だし、一方で、いつもホラーの犠牲になる若者たちが正常であるアンバランスさもいい。
そんな作品であるとはつゆ知らず、ニコちゃんはきっと子どもを殺された悲劇の男だとか、ロボットを異常なまでに嫌ってる性格だとか、あれこれ想像しながら観てしまった。この手の映画はツッコミ無用。どれだけおバカなキャラを演じきれるかに掛かっている。結局、廃園の所有者テックスと相棒テッドに言われるがままに、修理代稼ぎのために一日清掃員として職務を全うしただけなのだ。少女リブから町と遊園地の黒歴史を聞いても知らんぷりのニコ。正義感も何も持ち合わせてない男だったのだ。
こんなワケの分からん映画に出会えるのも幸せ。最後に流れるレーナード・スキナードの「フリーバード」の歌詞が言い表している。「俺は旅を続けなければならない。見なければならない場所がたくさんあるから」と、似たような映画ばかりじゃつまらないものなのだ。もっとヘンテコな映画に出会えることを願って・・・
始まって暫くすると、あれ?となり、だんだん笑いになっていく感じ。いや〜この作品はまんまとやられた感がありましたねw
タクシーで現金のみは今じゃ珍しいですね。
私が良く行くBARの半分はいまだに現金のみですけどw