「水俣病患者の姿をリアルに描写」MINAMATA ミナマタ kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
水俣病患者の姿をリアルに描写
水俣病は学校の授業で習った程度のことしか知らないので、アメリカ人写真家が撮影に来ていたなんてことはしらなかったし、写真集を出していたことも知らなかった。
ジーンが米軍兵士として沖縄に来ていたことも設定としては重要だった。トラウマに残る戦闘を経験し二度と行きたくないと思っていた日本を訪れる決意。そして地元の人達と交流することで警戒心がなくなっていく過程がいい。水俣病患者の姿もとてもリアル。今でも苦しんでいる人がいる事実に衝撃を受ける。ジーンが突き動かされたことに共感してしまう。
重要なあの写真の撮影シーンはとても強烈なのに、それでもなお美しいと感じた。名シーンだ。ジョニー・デップはこういうやさぐれてて渋い役が似合うようになった。
水俣病のドキュメンタリーではないから、経緯や裁判なんかの描写が多くはないとは思っていたが、それでも後半駆け足だった印象は拭えない。でもそれをやってしまうとかなりの上映時間になるしバランス難しいね。
アイリーン役の美波がとてもよかった。これから他の映画からオファーが来るんだろう。他の映画での演技も楽しみだ。
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