劇場公開日 2021年9月23日

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「チョットクセはあるね。好み別れると思われる。ただストーリー自体は単純明快で観やすいとだけは言っておきます。」MINAMATA ミナマタ 満塁本塁打さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5チョットクセはあるね。好み別れると思われる。ただストーリー自体は単純明快で観やすいとだけは言っておきます。

2021年9月25日
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知的

我々は昭和40年代終盤に小学校入学した年齢だから、すでに教科書の記述や、当時圧倒的に力のあった日教組の教師に水俣病は周知の事実として社会悪として叩き込まれたクチだから、当然成績の良い奴もからきし落第生に近いような奴も水俣病を知らない者はいない。

この映画の主人公ユージン・スミス氏の、母子の入浴の写真、何度も目にする機会あったが、チョット目を覆いたくなるが
インパクトありすぎで、確かに公害病の現状を訴えるには秀逸な作品で、世界的評価が高いのも頷ける。

ただ、観客は土曜昼なのに、公開3日目にしては明らかに過半数に大きく届かず、寂しい状況ではあった。

正直言うと、水俣病ではなく、かと言って主人公のフォトグラファーでもなく、明らかに「ジョニー・デップ」の最新作を見に来ていた客がほとんどのように思う。残念ですけども。話が重すぎるのは誰しもキツい。

だからこの映画、社長交渉の席上で、社長の眼前で被害者側のリーダー格、真田広之が机の上にアグラで乗り上がった、過激な交渉も、学生運動なんてほぼついえた時代に育った私的にはキツい。

何でキツいかというと、総括として、安田講堂を放水の惨状にした結果、一体その微妙な「殺人罪は絶対に暴行罪にはなるべく当たらないようにした」「死者、重症者の出ない」「慎ましい」学生運動は何の結果を生んだの??だから、そもそも紳士的な交渉で、チッソが応じないならなんとか弁護士有能なの複数人立てて法廷で争うしか無いでしょ。威圧的、吊し上げ的交渉は反発生むだけ。

とダラダラと書いてきましたが、有料パンフ見ると千葉の五井で主人公暴行受けたらしいんだけども、全て場所は水俣に限定してチョットわかりやすくしている。以前から著名な主人公被害者目線で掘立て小屋に生活し、写真を撮り、運動交渉の場にも赴く。曲者のチッソ経営者に高額で写真とネガの買収を提案。しかしなんとか踏みとどまる主人公。現像等の作業場にしていた家屋焼き討ちされる・・・と意外とうまく計算されて咀嚼し易い映画ではある。主人公の人物像もアル中で女好き、沖縄戦での従軍カメラマン時の負傷のトラウマを抱えている。特に激情的でも、同情的でもなく、少し冷めた描写が、リアルを感じさせる。まあジョニー・デップ起用する張り切りようだから、編集も冗長な場面はなく、無駄のない作りである。
ただ「昭和40年代後半の状況」に馴染みのない人にとっては、多分胃がもたれちゃうよ。
時間のある方はぜひご覧ください、空いてますから。
関係ないけど、アメリカ本土に在住してた初老の人が、衛生環境も食糧状況も大きく異なる日本の地方都市の掘立て小屋見たいの、よく3年間も適合できたと感心する、当時はファストフードもファミレスも、コンビニも、おそらく欧米人の嗜好に応えられるスーパーも無かっただろねぇ。基本個人商店の時代だから。

満塁本塁打
満塁本塁打さんのコメント
2021年10月2日

こちらこそよろしくおねがいします。ありがとうございます😊😭😭確かに「ミナマタ」は体調悪い時には向きませんね。昭和40年代後半は高度成長の歪みが露呈した時代ですし、ある意味中途半端に古臭い時代でありますから。相性があるでしょうね。お体ご自愛ください。

満塁本塁打
2021年10月1日

引き続き、映画を観たいのでどうぞよろしくお願いします!😆

美紅
2021年10月1日

自分の事情ですが、体調のこともあり
観た映画でも、レビューしていません。

美紅
2021年10月1日

ジョニー・デップの作品を観きれていなくて。

美紅
2021年10月1日

こちら、観に行きました✨私の生まれる1年前の事例を元にしてました。

美紅
2021年10月1日

こんばんは😃🌃

美紅
満塁本塁打さんのコメント
2021年9月25日

最後のグタグタの3行目「曲者のチッソ経営者に❌→◯チッソ経営者が」ですね。テニオハは難しい。1文字で真逆になってしまいますから。公務員ではないですから賄賂とはまた違いますがね。

満塁本塁打