決戦は日曜日のレビュー・感想・評価
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正直……めちゃくちゃ面白い!
予告で見た段階ではただのドタバタ政治コメディかと思ってました
しかし実際に見てみると
随所に笑いがあるものの段々と
「これ……笑ってていいんだろうか……」
という気持ちになってくる。
とてつもなく社会派なドラマでした。
なのに、すんごく軽やか
こういう題材を重苦しく難しく描く方が簡単だと思いますが
この作品はそうならない
思いっきり笑って
考えさせられて
最後にはちょっと熱くなっている
宮沢りえのコメンディエンヌっぷりも最高
(甲高い声がアホっぽさ増し増し)
窪田正孝も良かった
ちょっと舐めてました。
続編も見たい!!
気になった方は是非。
窪田と宮沢のロング政治コント
予告のインパクトが強くてそこそこ期待していた本作。だが、政治系の映画はあまり面白くないことが多いのでハードルは下げて見たが、予告以上に強烈なキャラを演じていた宮沢りえ、予告以上に笑える内容でした。
どんな役にも憑依できるバケモノ役者の窪田正孝。
本作でも魅力は大爆発。もう、この人が好きで好きで仕方がない。「初恋」の時の窪田ももちろん大好きだけど、今回のコメディアン窪田も最高に良かった。「穴があったら入りたい」「この場から逃げ出したい」という状況の演技や表情が笑える笑える。仲間に対しての話し方、立候補者に対しての話し方、後援会に対しての話し方、雑に、丁寧に、敬意をもって、弁えながら話している様子が本当に上手い。はいの言い方でもその場その場で印象が全然違う。「お前がな!」「イライラする〜」という気持ちを抑えているんだろうな〜っていう表情とかもよく伝わる。いやぁ〜よかった。
もちろん、宮沢りえもとんでもない。
普段は美しく優しいお母さんとか色気のある愛人とかそういう役が多い宮沢ですが、本作では何もかも覆すような演技。わがままで自分勝手で政治についてどころか漢字もろくに読めないアホで常識知らずの二世候補。こういうキャラクターは原稿を丸丸暗記したんだろうなと感じさせられる棒読みな演説や、急な質問にはろくに返答できないというのがテンプレート。でも、今回は違う。漢字は間違えるけど、文章を覚えることは容易い御用。急な質問にも自分が思っていることをハッキリと言うし、全く動じずむしろ堂々としている。こんな難役を宮沢りえはスっと自分のものにし、個性を開花。キャラクターの面白さもあるが、宮沢りえが演じているというのも面白い。満点の演技でした。こりゃ、日本アカデミー賞取っちゃうのでは?
ストーリー構成としてもよく出来ていて、前半は手につかない立候補者と支える秘書たちのぶつかり合いが描かれており、後半は選挙に落ちることを目標に手を合わせながら色んな計画を実行していく様を描いている。テンポがよく、飽きることがない展開には拍手喝采。心の移り変わりには疑問が残るものの、アクセントが効いていて見応えのある作品でした。
ただ、色々と気になるところが。
先生の話があまりなく、秘書チームは何故こんなにも彼のことを支え続けているのかがイマイチ伝わらなかった。結局、叶えられてないよね?と思ったし。
音尾琢真は急に出なくなるし、当たりが強すぎるんじゃないと思うし、そんなにサラッと流れるものかな?と感じちゃうし。んー、出馬から投票までの短い期間を描いていると言っても、やっぱり政治をテーマにした物語を映画にまとめるのは難しいものがあるのかな〜。
でも、窪田正孝と宮沢りえの2人の掛け合いが見れて大満足でした。2人だからこそ、2人がいたからこそ、まとまった映画だと思います。映画初めにぜひ。
色んな人に見て欲しい映画!
試写会に続き2度目の観賞。クスクスと笑えるシーンが続くが、ふと笑ってるだけでいいのだろうか?この作品は政治家以上に諦めてる自分達への皮肉が込められてる?!
初回の時はあっさりしてるとしてると感じたラストが2度目では秘書の谷村の心の変化ががっつり伝わってきて胸熱!!
笑えて、考えさせられるブラックコメディなのに後味が良いので派手さはないが正月映画に最高かも!
【地方の国政選挙/もう一つの視点】
日本の”地方”の、それも発展から取り残されたような、勢いに欠ける選挙区の国政選挙の有様をコメディタッチで描いたユニークな作品だ。
地方で、与党自民党の国政選挙に深く携わる人には笑えない作品かもしれない。
更に、先の総選挙で当選した自民党泉田議員と星野県議のバトルを彷彿とさせ、その背景が窺い知れるような場面や、こうして与党の本部と県連候補者による分裂選挙に発展することもあるんじゃないかとか、そんなふうな場面もあって、まあ、もう皆んなが、こうだろうなと思いつつも、あらためて映画のストーリーとして見ると笑えてしまう。
それにしても、ばかしあい、脅しあい、調整から深く関与して候補者を最初から操ろうとする地方議員や地元後援会と地元秘書のあれやこれやは本当に可笑しいし、映画のフィクションでりえちゃん演じる候補が思い切った行動に出るのだけれど、裏の裏目(?)に出ちゃうところとか出鱈目で笑えてしまう。
映画「香川1区」で、ボディガードのように平井元デジタル大臣に寄り添っていた連中が、こうした地元の後援会の連中だとしたら腹も立つが、この作品だと単なるバカにしか見えないのも良い。
そういえば、参院から衆院に鞍替えした林芳正さんと、元々選出だった河村さんのあいだのバトルも思い出した。
この視点は新しいかもしれない。
※ それにしても宮沢りえさんにグッとくる。
テンポは良いコメディ。ただ議員秘書の自滅行為は意味不明?
いゃあ、時間短かった。誰でも付いていける政治コメディ。
面白いのは相違ない。
主人公の宮沢りえや私設秘書の窪田正孝
よりも、後援会のジジイ軍団、及び年長で仕切る秘書のジジイの方が、はるかに力投、奮闘している。
当然、政界も財界も裏はダーティーな部分あるから
年の功で、ジジイたちがイキイキ演じている。
2世議員、3世議員は絶対認めない主義の私は
むしろ、ちょっと頭が足りないが、真っ直ぐな主人公
に大共感。
でも、実際には、小賢しくて、人を見下した
一人では何もできないバカ息子ばかり、
そうした中で主人公の破天荒さはかえって、清々しい。
その対比のジジイ後援会、ジジイ秘書
あっけらかん と ダーティー
面白い。
ただ窪田正孝演ずる秘書が青臭すぎ、小便臭い。
娘を私立小学校入れる、俗物の若造が何も経験則無いのに
議員当選を阻んでなんになるの・・・??
自滅して失業者。身の破滅だよ。
まぁ、議員に暴力ふるわれたとか、パワハラ、セクハラ
濡れ衣とかされたら、負の行動もわからなくはない。
でも、スクリーン上、それは無いから、
「長いものにはまかれろ。」「悪いコトでも前例踏襲」
と言う「オトナの鉄の掟」
は守ろうね!若い秘書さん!常識ですよ。
逆に議員の後継の娘の行動は爽快!
そりゃ・・・選しちゃうよ!・・・チトネタバレ⁉️
とにかく、疲れない、時間が早く感じる怪作?快作。
正月一発目の鑑賞に最適。客9人しかいなかったけれども
金曜日とはいえ17時代は微妙だけど・・・
おススメします。
【現代日本の選挙システムをシニカル&アイロニカルに描いた政治コメディ。古き柵に満ちた日本の選挙システムを貴方は笑えるかな?我儘な2世議員候補を演じる宮沢りえさんの演技も面白き作品。】
ー 今作を観て、直ぐに想起した作品は「なぜ君は総理大臣になれないのか」である。
香川一区で、地盤・看板・カバン無しで苦闘する小川淳也議員の選挙活動を追った優れたドキュメンタリー作品である。ー
◆感想
・今作の(一応主人公)は、元防衛大臣も務めた父を持つ、我儘な中年女性川島有美(宮沢りえ)が、病に倒れた父の後を継いで、周囲に担がれて選挙に出るお話である。
・だが、今作の本当の主人公は、有美の秘書を務める谷村(窪田正孝)達、秘書や選挙スタッフ、そして後援会の人々である。
そして、観る側は、”こんなシステムで選挙をしている国では、駄目だ。”と気が付く仕掛けになっている。
・地盤が無いと勝てない国。地盤が有れば、能の無い二世でも当選してしまう不思議な国、日本。
川島有美の周囲には、有象無象の連中が群がって来る。
・最初は、宮沢さんの”嫌な人”を演じる演技が良くて、クスクス笑いながら見ていた。
が、この作品が良かったのは、周囲から陰で”バカ”と言われている川島有美が、自分が置かれた状況、オカシナ選挙システムに気付き、秘書の谷村も”腐った珈琲”を飲んだ時に、”腐った選挙”に対し、”落選活動”を開始していく姿を描いているからである。
- 劇中でも触れられているが、川島有美は現代日本の腐った選挙システムに対し、素人だからこそ、違和感を持ったのではないか? 実は、政治家のあるべき姿を兼ね備えているのではないか?、と思ってしまったよ。政界の常識は、世間の非常識。-
・票集めと利権で繋がっている国会議員と地方議員の互助関係の描き方も良い。
- 絶対にあるよね、あの利害関係は。どこでも。-
<結局、彼女は”落選活動”も空しく、当選してしまうのであるが、彼女の様な二世議員は現在の国会にどれくらいいるんだろうなあ、と思ってしまった作品。
衆議院議員は、現在の半分で良い。
参議院議員は、現在の1/3で良い、が持論であるが、強ち間違ってはいないのではないかな。
繰り返し書くが、現代日本の選挙システムをシニカル&アイロニカルに描いた政治コメディである。>
窪田の役の幅広さにびっくりする。クールだけど柔らかさもある微妙な役...
窪田の役の幅広さにびっくりする。クールだけど柔らかさもある微妙な役を演じえている。
宮沢ももちろん。
選挙にまつわるリアリティのある脚本、意外な展開等、十分楽しめた。
現実への皮肉でもある。
とても素晴らしい「窪田くんと宮沢りえさんが繰り出すポリティカルムービーは必見!」
とても素晴らしい映画だと思います。冒頭から笑いっぱなしでした。主演の窪田くんの国会議員の秘書という役柄の「謙虚さ」と「諦め感」の両方に恐ろしさを感じました。彼も本当は日本の政治を変えたいという気持ちがあったのがわかってホッとしました。そして宮沢りえさんの演技は「神がかり的に素晴らしい」と感じました。綺麗なのはもちろんですが、上品で清潔でなんです。仕草に気品があるんです。こんな世襲議員だったら、わたしは投票します。本映画はぜひともシリーズ化して欲しいです。窪田くんとりえさんで、国会で大暴れして欲しいです。
『運だぜ!アート』のluckygenderでした
宮沢りえさんは益々お綺麗
毎年必ず1本は見かける「ザ・お正月映画」ですね。かなり緩めの邦画です。
そもそもコメディとして政治&選挙がネタですから、リアリティについては寛大に、いちいち引っ掛かってはいけません。
ただパンチラインが終始「皮肉」で、役どころによる立場や考え方の違いによる「すれ違い」と「ボケ」の連打。途中、関係性や距離感が変わりつつも、やっぱり構造的にはずっと同じでさすがに飽きます。展開についても何も裏切らず、温度感も変わらない。
どうせそこまで皮肉るならもうちょっと意地悪な展開や、或いはカウンターとして(ベタであっても)多少の爽快さがあってもいいと思うのですが、、
まぁ、「宮沢りえさんは益々お綺麗ね」というのが一番の感想です。。
ポリティカルコメディ
本作の舞台挨拶付試写会に参加できたので、映画の内容もより深く理解できました。これはまさしく、窪田くんの宮沢りえさんへのリスペクト映画ですw
恐らく、政治の世界ってこんな感じなんだろうなぁ~、と感じつつも、脇を固める役者の皆さんの演技も作品に一役買っています。
何気に、こんな風に演じる宮沢りえさんを観たのは久々だな、と感じられました。
難しい事を考えずに、是非劇場にて鑑賞してもらいたい映画です。
消化不良が逆にクセになりそうな作品
試写会にお誘いいただきありがたく鑑賞して参りました。
坂下雄一郎監督の作品は初めてでしたが、直後の感想では評価3くらい。(おそらく自分の力不足)
ところが後からじわじわとやってきたリピート欲求(笑)
窪田正孝さん、宮沢りえさん、その他の脇をかためていらっしゃる俳優さんがたの変な演技が秀逸です。
クライマックス感を感じさせてくれなかったじらしはクセになりそうです。坂下脚本・監督の他の作品も観てみようっと思いました!
約1年ぶり!?の窪田正孝さん主演作品。 ありがたいことに試写会が当...
約1年ぶり!?の窪田正孝さん主演作品。
ありがたいことに試写会が当たったのでワクワクしながら劇場へ。
予告の段階では宮沢りえさん演じる、政治に無知なお嬢様二世候補と、窪田正孝さん演じる先代からの秘書が四苦八苦しながら当選を目指すギャグ作品かなと思っていました。
ですが実際鑑賞してみると、ギャグというよりは政治にあるある?の汚職や収賄、黒い金の繋がりをシュールに描きつつ、無知であるが故に正しいことをしようとする二世候補と、それに感化されていく事なかれ主義の秘書のブラックコメディという感じの作品でした。
序盤のやりたい放題の正に”子守”のようなドタバタから、徐々に正義を目指していくという描き方が絶妙で終始ニヤニヤしながら観ていました。
上手い具合に噛み合わない周囲とのやり取りも面白かったです。
正にピッタリのキャスティングだったと思います。
毎日が決戦のようです
2021年12月15日
映画 #決戦は日曜日 (2022年)鑑賞
政治って遠い世界というイメージがありますが、そこで働くスタッフは普通の市民なんだと再認識
#窪田正孝 さんのどこか達観したような演技がとてもよかったと思います
#宮沢りえ さんも素敵です
@FansVoiceJP さん試写会ありがとうございました
政治家だって人間です、異色で大胆な政治コメディ
先に言っておくと、かなり変な映画です(笑)。ここまでシュールな作品も珍しい。だけど面白い。もう馬力が強いから気になる所も皆どうでも良くなる。そんな作品。笑
政治って堅苦しくて厄介なイメージあるよね!?みたいな着眼点。そこから内部の習わし等が絡んだりすることで混ざり合う、近年でも珍しい異色の政治コメディ。
言いたいことは色々あるけど、まずは政治ってハードルは高くないのだと言わせる様な雰囲気。それがめちゃくちゃ強烈。笑っていいのか悪いのか、風刺なのか皮肉なのか…そんな感じでひたすら進み、嵐のように感情を荒らしていく。意外と余韻も悪くなくて、不思議な気分。たぶん疲れた時にまた観たくなる。
宮沢りえと窪田正孝のキャスティングはある意味天才かと。宮沢りえの暴走機関車みたいな2世感と窪田正孝の小手先だけでやりくりするタイプがクセになる。何より異端なのが、過去などを深ぼりしないということ。普通は言動など気になるが、もはやどうでもいい。どうにでもなってしまいそう…なんて思う。確かに間違ってないし、裏で支える人たちの汗が滲んでくる。それをあまりにもサラッとするから強い。やはり凄い…。
ある意味、『新聞記者』以来の衝動。全く別のベクトルで政治を描き切る大胆ぶりに、初笑してほしい。最後、テレビに映っていたニュースもジワジワくる。ぜひ、来年はこちらの作品で初笑いして、次の選挙では進んで投票してほしい。
窪田君、宮沢りえさんも良かったが、脇を固める俳優陣もうまい。 小市...
窪田君、宮沢りえさんも良かったが、脇を固める俳優陣もうまい。
小市さんファンになりました。
2022年は参院選もあるし、私はタダの投票者ですが、
選挙の裏側は実際こんな感じなんだろうなと思います。
きれいな公約を声高に主張していますが、政治の世界も大変でしょうね。
良く取材されて出来上がった映画だと思いました。
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