劇場公開日 2022年1月7日

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「決戦という感じでは無いかも」決戦は日曜日 ゆり。さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0決戦という感じでは無いかも

2022年1月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

大物議員の父が衆院選前に倒れ、突然後継者に祭り上げられた娘有美(宮沢りえ)。バカ娘と陰口をたたかれながらも素人の強みで、政治の常識にとらわれない選挙運動を行います。さて結末は・・・

あれ、内田滋(しげ)さんどこに出てたっけ、と思ったら、女性秘書役の内田慈(ちか)さんでした、やれやれ。
宮沢りえさんが、世間知らずの二世議員候補の役を上手くこなしていました。赤い衣装もキマってます。

映画はコメディタッチですが、あっさりした印象です。コテコテのドタバタ喜劇もうんざりですが、本作は少々物足りない。それは主演が秘書役の窪田正孝さんだからでしょう。窪田さんはキレイすぎて胡散臭いと思うのは私だけ?仕事をテキパキこなす有能な秘書なんですが、描写が弱すぎて秘書になった背景も感じさせないので、あまりやる気が無い人に見えてしまいます。実は裏で支援者を喰っている(それは別の映画!)とか、事務所の金を持ち逃げとかしないかなーと密かに期待してしまいました。
議員(候補者)個人の思いとは関係なく物事が進んでいく皮肉を描きますが、事務所の他のスタッフが有美をほったらかし過ぎなのが違和感でした。赤楚衛二さんは良いアクセントになっています。

宮沢さんがとても良かったんですが、主演二人はむしろ巨大企業の社長令嬢と秘書の方が似合う気がします。あくまで政治ネタで行くなら、宮沢さんが主演で秘書は三浦貴大さんなんてどうでしょう。
あるいは、窪田さんがKYのボンボン候補で、宮沢さんが敏腕秘書というのもありかも。

話はそれますが、やっぱりドリカムの「決戦は金曜日」を思い出します。あの歌のフェイクの部分、
♪ライララライララ~のように聞こえますが、実際は♪ナイアガナ(×8回)ナ~イ!だそうです。一度カラオケで歌ってみたいですが、まだ実現していません。

ゆり。