「マニア向けとは」ジャスティス・リーグ ザック・スナイダーカット シューテツさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5マニア向けとは

2021年6月3日
PCから投稿

因みに、私の評価の★3.5というのはかなりの高評価です。(今まで★1とか5なんて極端な評価付けたことありません)
今回はまず色々な初めてが重なったのですが、昨日大型テレビ(55型)とレコーダーが家に設置され、その記念としてPrime Videoで観たかった本作がレンタルされていたので初めて配信で作品を借りての鑑賞でした。
それと、今回買ったテレビは4K対応という事らしく、今回観た作品がどうなのか分かりませんが、従来映画館で見る映像とは明らかに画質が違っていて、あまりにもクリアなので映画を見ている感覚とはちょっと違いました。
通常劇場で見る映画はデジタル映像であっても、昔のフィルム感(風味)が感じられ、本作の2017年のジョス・ウェドン版を劇場で観た時の画質とは(同一シーンであっても)まるで違う映像に感じられました。この違いを体感しただけでも新たな収穫はあったと思います。
しかし、この違いは受け側の好みで大きく評価は分かれるような気がします。昔のテレビ放送でスタジオカメラで撮ったテレビドラマ放送と、フィルムで撮った映画放送の違いに似た感じで、映像があまりにリアルで生々しいと逆にスケール感が失われる感覚にもなってしいます。画質のどちらが好みかは個人差になってしまうと思います。

後、2017年版との内容の違いについても結局は嗜好の問題になるとは思いますが、簡単に列挙しておきます。
まず、上映時間が倍になっています。基本的なストーリーは変わっていませんが、追加時間の殆どはそれぞれのキャラエピソードの肉付けに費やされ、ドラマパートが増えて奥行きが出て感情移入しやすくなっています。確かパート分けされていたので、短めのテレビドラマを一挙に見ている感じに近いです。
なので完全にマニア向けに寄せていて、気軽に観たい人は2017年版の方が良いのかも知れませんね。しかし本作の場合、ファンの大半がマニアでしょうから、こちらの方を絶対にお薦めします。
更に、本作の場合MCUの“アベンジャーズシリーズ”と必ず比較される運命であり、あちらのサーガ的物語の人気と比較されると、前作はあまりにも軽過ぎていてマニアの不満を買っただけの結果となりましたが、本作ではまさにサーガ感満載の作品に仕上げられていましたので、多くのマニアは溜飲を下げたと思います。
しかし、エピローグから本来ならパート2がなければならない作りなのに、最後の最後に無理矢理それは無いようなダイジェスト予告の様なパートだったので、若干消化不良の様な作りにもなっています。

本作から、一連のMCU作品とDCユニバース作品との最も大きな違いは、プロジェクト推進力が有るか無いかの差という事がよく表れていました。

追記.
本作では特にサイボーグとフラッシュの背景が描かれていて、ラストのフラッシュの活躍も痺れたし、サイボーグの父親の正体も描かていて、確かスーパーガールのドラマシリーズの登場人物と関連ありそうだし、ラスボスの敵との関連性などユニバースの世界観が広がり、ザック・スナイダーがジャスティス・リーグパート2をもし作っていたなら、アベンジャーズのラスト2作に匹敵する大叙事詩になっていたと思われるので、本作を観たら余計にそれが残念でならない。

シューテツ
シューテツさんのコメント
2021年6月19日

コメントありがとうございます。返信遅れてすみません。あくまでも私の推測ですが、ザック版の正当なパート2はないと思われます。でも別版なら可能性はあると思います。

シューテツ
ポーたんさんのコメント
2021年6月17日

パート2は作られないと決まったんですか?

ポーたん