そして、バトンは渡されたのレビュー・感想・評価
全560件中、141~160件目を表示
悪い映画では無いですが、全く泣けず
物語としては一人娘を持ったある家族の話となるのでしょうね。
しかし、私は納得できないのです。悪い大人は出てきませんが、家族というのは、これほど表層的なものとは思えません。石原さとみさん演じるママはたびたび姿を消します。場合によっては新しいパパにみいちゃんを預けて。みいちゃんの親たちはみいちゃんを愛しており、みいちゃんもそれぞれを愛している。なのにママの病気のことを正しく知らせない..というのは理解できません。知られたくないとか迷惑をかけたくないとか、そういう感情を乗り越えるのが家族の絆でしょう。
あれほど大事にしてくれたママの死に目にみいちゃんを会わせないというのは、ママ本人は望んでいないとしても個人的には許せないです。お父さんたちは家族としての責任を放棄していると思うのです。真の家族ならママの病院にも通うし、ブラジルから帰ってきたお父さんだって実の娘を真剣に探しますよ。全体として、ちょっと捻った内容(三人の父とママによる子育て?)を狙ってリアリティを失ってしまったような感じを受けました。全体として悪い映画ではないのですが、私は全く泣けませんでした。
自然に泣ける映画だった
親子愛が溢れててとにかく優しい。田中圭と永野芽郁の、血の繋がらない親子なのに自然に生活が成り立っている不思議さ。お父さんではなく、森宮さんと呼びながらもちゃんと親子。石原さとみの笑顔の中に未来の不安を、身体の細さが病気を連想させた。岡田健史…どことなく体育会系って雰囲気が気になってしまった。原作を読みたいと思った。
父と娘、母と娘、血のつながらない2組の親子の話が前半は同時進行で描...
大傑作 1人でも多くの方に、勘違いせずに見て欲しい
大いなる愛の話。
不治の病というのはもうとてつもなくずるい設定。
が、この不治の病という設定に真正面から挑んだ勇気ある作品。
全てが子供の、血を分けた子ではない我が子への、
計り知れない愛のある話。
利用して子供を育てたと見えてしまう、他者からはそう見えてしまう、子供からも勝手だと思われてしまう、視聴者の一部からも、勝手な奴だと思われは根本には、真実であり、頭を垂れざるを得ない、愛がある。
史上最高の邦画です。
素直な気持ちになれました
私にも娘がいるのですが、リカさんみたいにいつも笑っていることはとっても難しいです。
母親になってからわかりました。
「いつも笑顔で」という言葉をリカさんから、みぃたんか素直に受け止めて実践している姿を見ると、
もちろんフィクションですが、
自分ももう少し意識して笑顔を見せないとな〜と思ったりしました。
映画関係ないレビューになってしまいましたが
どうしても、最近母親の役に感情移入してしまいます。。
複雑な家庭で育った女が幸せを見つける話。
面白かった。
原作は読んでないのでこの後読みたいのですが、この映画、「みぃたん」視点で話が進んでいきます。あくまでタイトルにあるバトンを渡されたのは彼女を育てた親達の事です。ただ渡された側の視点で物語は進んでいきません。ちょっとちぐはぐだなと思ったのだけど、どうなんでしょうね?どう思いました?
「みぃたん」と「森宮優子」のシーンが交互に繰り返される展開で、最初は二人が同一人物とは分かりづらい(あえて分かりづらくしてるんでしょうけど)作りになっているので、見ているこちらとしては、この二人とその周りの人達の関係性はなんだろう?どうなっているんだろう?という興味で引っ張られました。種明かしは物語中盤でされるけど、そこにたどり着く前にはなんとなく、あぁ同一人物か、と分かるけども、どうにも石原さとみさんが美しすぎるのと歳を取らないので、その辺、映像的に分かりづらいってのもあったかなと。
優子の高校時代のエピソードでいじめっ子と打ち解けるシーンがあるけど、ちょっと甘い(そんなんでいじめやめちゃうのかと、ちょっと落胆)気もしたけど、まぁ本線じゃないしここはあっさりしていていいかと。仲直りさせる必要なんてあったのか?いや、青春に友達との喧嘩は付き物だからあった方がいいか、と思い直してみたり。
でも、いいな~この話し。物語のメインは、優子が複雑な家庭で育ち、複数の親がいることが分かってからの優子自身の結婚に向けた苦楽を乗り越える話しになってます。別に血の繋がっている本当の親ではなくても、いかに愛情に満ちた時間を過ごしていたのか、というのを存分に映像で見ることができます。
複雑な家庭で育った可哀そうな娘が、立派に巣立っていく。そんな話じゃないです。優子はとても幸せに、愛情に包まれて育ってきた。そんな優子が笑顔を絶やさず、幸せをいっぱい受け取る、見ているこちらも幸せな気持ちになれる作品でした。
シーンを振り返って。
・高校の卒業式の肩越しバックショット
実の父(水戸秀平:大森南朋)が見に来てたのかな、とそのシーン初出の時は思ったけど、これ梨花さんだったんですね。なるほど。
・梨花の病
途中、梨花が妊娠できない身体だった、ということが明かされるけど、これはそうなのかな?と思いながら見ていたので、だよね~という感じ。最初、水戸さんと結婚した理由も子供欲しいから。だからこそみぃたんへの愛の深さ故(あまり許されることではないけど)みぃたんが書いた実父への手紙を送らず、実父から届いていた手紙もみぃたんには渡せなかった。その気持ちも分かります。でもこれってどこまで女性ウケするのでしょうか。わかる~っていう人の方が多かったりするのかな?父が酷い父親であればその理解もできる(し易い)のでしょうけど、水戸さんはそこまで悪い父親じゃなかったしね。夢を追いかけてるだけ・・・って、ここまで書いてよくよく考えると、夢を追いかけ家族を犠牲にする男って女にとっては敵だったりするよねw
・梨花の死
優子の実母の墓前で梨花から電話があったと優子に告げる森宮父。ここでサウンドカット。この瞬間に、あ~死んだなこれって感じ。で、先の卒業式のシーンで梨花が見に来ていたことが分かるシーン。ここの音楽のボリュームが・・・w 感動を盛り上げるべく!!わかるよわかる!でもね、ちょっとやり過ぎ感があって、逆にちょっとさめてしまった。
不勉強だったのですが、これ原作ありの作品だったんですね。オリジナルにこだわりたいと思っていたけど、メディアミックスで映像&文字&音、など、結局どこが原作か、はどうでもよくて面白い作品、楽しめる作品、そんな作品が改めて好きなんだなぁと今回思いました。
バトン、バトンか~~~~!!!いいね~~~!
笑っていれば、いろいろなラッキーが転がり込むの
映画「そして、バトンは渡された」(前田哲監督)から。
親として、父親として・・という表現は多かった。
「弁当っていうのは」という表現で始まり、
「親の愛情表現できる最高のキャンバスだろう?」と続き、
「受験勉強の夜食ってさ、親の愛情の見せ所じゃん?」
「結婚って、それって父親としてのメインイベントじゃない」
など「愛情表現」という四字熟語(笑)のメモは増えた。
しかし今回選んだのは、作品の中で何度か使われたフレーズ。
「笑っていれば、いろいろなラッキーが転がり込むの」。
その前に、辛い場面で、親子のこんな会話がされる。
「こういう時こそ笑っておかなきゃ」と子どもに悟す親。
「楽しくなくても笑ってるの?」と子供が訊き返す。
そして、いつも決まった答えが、
「笑っていれば、いろいろなラッキーが転がり込むの」。
どうしても、辛い時は辛い顔、悲しい時は悲しい顔になるが、
それを乗り越えて、辛い時も悲しい時も「笑顔」。
その理由はただ一つ「笑顔がラッキーを呼び込む」から。
なるほどなぁ。
まぁ、、、フィクションだからね
フィクション!フィクション!
現実だったら子供からしたら
迷惑な話し。
そしてグレない、みぃたん逆に心配。
伏線張り放題の
後半回収ラッシュ。
ただ、母親の無償の愛に注目すると
本当の親でもここまで娘の為に人生を捧げれるか
疑問である。
それが逆に母親である私は思うのです
こんな親だと子供は幸せだろうなぁと。
なんだかんだ、親子愛には弱いので泣きました(。-∀-。)
2回観ることで完結する映画
最後の結末を観て涙が止まりませんでした。
どうしてももう一度観たくなり、2度目の鑑賞をしました。
結末を分かった上で観ることで意味の分かる描写、登場人物たちの心情。序盤から涙が止まりませんでした。
是非2回観ることをおすすめしたくなる映画です、
笑っていればいろんなラッキーが 転がり込むの
このセリフがこの映画で最も好きです。
そして鑑賞後登場人物達の優しさがそう思わせてくれました。
病に冒されながらも元気なふり、身勝手なふりをすることができた石原さとみの原動力はみいたんへの優しさ、みいたんのことを大切に思う気持ちなんだと信じることができました。
卒業式やたくさんのセリフに伏線が散りばめられていてストーリーもとても楽しめました。
ラスト20分は涙が勝手に出てきました。
この映画は実は彼女のおすすめで観てきました。
彼女に3日既読スルーされてますが笑っていればいろんなラッキーが転がり込んでくるって信じています。
何も考えずに観れば良かったのかも。
泣ける映画という先入観を持って観てしまったのがいけなかったのか、全く泣けず、違和感でモヤモヤする映画でした。
まず、家族に相談もなく急に仕事を辞めて「ブラジルで起業するからついてきてくれ(^^)」といきなり言い出す実父の水戸さん。
え?
結局一人でブラジルに行ってしまった水戸さん。。
離れ離れになった実父と娘の手紙のやり取りを完全に阻止する義母の梨花さん、酷すぎる(T_T)
娘を取られるのが心配だとしても...、、
そしてだいぶ後出しで「手紙溜めてました、すみませんでした」と宅急便で送りつけてくる梨花さん。
もう時間は巻き戻せないんだから、それぞれの人生は進んでしまってるんだから、隠し通せばよかったのに、、と思いましたが、新しい家族を作っていた水戸さんに対しても恨むことなく祝福する娘...
お米が足りなくなるくらい家計がピンチなのにお洒落な洋服を沢山買ってくる義母に不安。
(娘の夕飯がパンの耳て...)
そして次の再婚相手は金持ちの寂しい老人。
理由はわかるけど極端すぎる。。
厳しいかもしれないですが、、
事情は分かるんだけど、親たちの愛情というより身勝手なエゴの押し付けに感じました。
実母に先立たれ、実父に置いてかれ、義母にも置いてかれる、という悲しすぎる現実。
後からちゃんと理由がわかるとしても、その時の子供の気持ちを考えると見捨てられ不安でいっぱいになるんでは、大人になってからメンタルこじらせないだろうかと個人的には心配になるような話でしたが、優子が真っ直ぐ育ったので、救いでした。
深く考えず突っ込まず、何も考えずに、純粋な気持ちで観たら良かったのかもしれませんが、結構モヤモヤしてしまいました。
子供を愛する、それは上から目線で描く事じゃないよなぁ
繋ぐ
父になるとは?母になるとは?家族になるとは?
優子やその親となる大人たちが、そんな問いと向き合いながら、沢山悩んだり試行錯誤を繰り返したりしながら、温かくて優しい絆を繋いでいったのだなと思うと涙が流れました。
実の父親の事とか、学校の友人の事とか、原作を読んでないと強引に感じる部分はありましたが、梨花さんにフォーカスした原作には無いドラマチックな演出は伏線効果もあり感動的でした。
以下原作の感想になります。
出てくる人みんなの優しさと温かさに溢れていて感動しました。
普通の家庭に生まれ育った自分には想像すらした事の無かった、人との距離感・空気感が繊細に描かれているなと感じました。
学校で友人たちに避けられ孤立するのは平気なのに、家の中の空気には敏感で繊細で…(森宮さんと)言いたい事を言い合っているように見えて実はお互いに物凄く気を遣っていた事が露わになった時の戸惑う感じが好きでした。それは優子にとって家族というものがとても大切で特別なものである事の裏返しでもあり、血の繋がりとは別の特別な強い絆を感じました。
ある日突然優子の父親になる事になった森宮さんも、悩みや不安を抱えながらも、それ以上の情熱と愛情で優子に接する姿が微笑ましかったです。理想の父親像に猪突猛進するも、いつもちょっとズレていて、その様子が可笑しくて吹き出してしまうのと同時に彼の一生懸命さに心を打たれて激しく泣いてしまったり、本を読んでいてこんなに感情を揺さぶられたのは初めてかもしれません。様々な想いが繋がっていく後半は号泣の連続でした。
映画を観て泣いた人も、そうでない人も是非原作の方も読んでいただきたいです。それぞれに良さがあると思いました。
よかった
全560件中、141~160件目を表示