そして、バトンは渡されたのレビュー・感想・評価
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良い人ばかりのじんわり物語
原作は未読ですが、オムニバスなのかなと思って観ていたら、途中から全...
捻くれ者の悪あがきです!!
瀬尾まい子の「本屋大賞」受賞作の映画化作品です。
とても評価の高い映画ですが、どうも今ひとつ胸のつかえが下りない・・・
心から感動は出来ませんでした。
梨花(石原さとみ)は奔放な母親で、そのせいもあり永野芽郁ちゃんは、
4度も名字が変わるのです。
アザとい設定①
石原さとみは芽郁ちゃんの実母・・・ではありません。
実父の大森南朋の再婚相手・・・つまり育ての母親です。
(血のつながらない幼い“みぃたん“を献身的に愛する・・・美談要素アリ)
アザとい設定その②
梨花(石原さとみ)は、多分100%癌を患っています。
最初から必要以上に帽子をかぶるシーンが多いので、抗がん剤の副作用なのだと思います。
梨花は貧しいので、利用できるのはその美貌と、頭の良さと、口のうまさ、でした。
(病気の人を悪くは言えないです・・・・難病要素アリ)
アザとい設定その③
《不妊症》
梨花は以前に流産をして、子供の望めない身体である。
血の繋がらない“みぃたん“を心から愛する理由の伏線が、ちゃあんと張られているのです。
アザとい設定その④
《みぃたんにピアノを与える》
金持ちの市村正親を再婚相手に選ぶ理由が、
“みぃたん“がピアノを習いたがった時、梨花がすかさず思ったのは、
大きなピアノのある家の男性と再婚すること。
そして選ばれたのが金持ちの市村正親です。
ピアノの持ち主である彼と再婚して、“みぃたん“は大喜び。
ところが、
「なんか堅苦しくて息が詰まるわね」と、
梨花は一人で牧場の住み込みに行くと言う設定。
(事実は彼女は癌を再発して、入院。・・・なのです)
あくまでも、梨花に同情するように仕向けるのがうまいです。
原作者の瀬尾まいこさん、
ベストセラーになる要素を散りばめてます。
★★★そして次に梨花が選んだのは東大卒の森宮壮介(田中圭)でした。
“みぃたん“の育児と家事を一手に引き受けてくれるお人好しの田中圭を、
再々婚相手に選びます。
嫁が直ぐに蒸発して、小学生の女の子の世話をする田中圭。
あまりにもお人好し過ぎて、それこそ現実味がないです。
★★★二重構造は巧み。
前半の主役の女の子“みぃたん“
その子が大きくなったのが、
後半の主人公の優子ちゃん(永野芽郁)
はじめは別人かな?と迷わされます。
実は“みぃたん“イコール優子ちゃん。
実にうまい。
★★★永野芽郁のキャラクター。
いつも明るい優子ちゃんは、笑顔をつくり、のほほーんとしている憎めない子。
笑顔は作り笑いとボーイフレンドの岡田健史に見抜かれるが・・・
田中圭を「森宮さん」と呼び、テンポのいい当意即妙な2人の会話。
それもこれも『森宮さん』に気に入られて楽しく暮らすための
早く言えば処世術なのです。
実際にはイジメも経験するけれど、そこも簡単に乗り越える。
そして梨花は遂に病が重くなり死が近づく。
介護するのは2番目の夫・市村正親。
癌の治療(梨花さんは再発を繰り返しているようですので
かなり治療費や入院費が掛かるはずです)
それもみーんな払ってくれるお金持ちの市村さんは、看取りまでして下さるのです。
そして梨花は、
「美しいままのママで居たいから・・・」
と、優子に決して会わないで死んで行きます。
美しいままの私。
美しいまま・・って???なに??
そんなことより、若くして死ななければならない《悔しさや辛さ》を、描いたら、
どうなんでしょう。
それを描いたりすれば、この軽い、クチあたりの良い物語は、成立しないのですね。
やはり薄っぺらい現実味のない絵空事と、言わざる得ません。
(そんなこと、ジュウジュウ分かっていても、泣けるのよ!!)
…………そう言われれば返す言葉もありませんです。
都合良すぎでは?
WOWOWで時間潰しに見ました。
なんとも中身スカスカの都合の良い内容。
簡単に例えれば
ある女が可愛い子犬を飼い主から奪いました。
奪ったはいいけど女には子犬を育てる生活力はありませんでした。
体も弱くて子犬を育てる体力も資金も無いので困った女は金のある男を見付けては子犬を連れて男の家に転がり込みました。
子犬は最後には捨てられて最後の男の家で気を遣いながら暮らすことになりましたとさ。
まぁ、こんな内容でしょうか。
「バトンは渡された」というか男達が押し付けられてるだけじゃん。
女は病気で子犬を置いてった事になってるし男達は皆優しく子犬を育てたとなってますが…そんな都合の良い世界ありますか?
ドン引きました。
一人の小さな女の子が継母の都合で知らない男の間を連れ回されて心配な内容でしたよ。
世の中、子供が親の都合で巻き込まれてしまう悲しい事件が多すぎるから見てて心配になったのかも。
都合良すぎて泣ける場面がひとつもありませんでした。
せめて子供が男の子だったら少しは安心して見れたかも。
そもそも本当の父親はブラジルから帰ってきたら簡単に娘を探せたはず。
ブラジルでは娘からの手紙も届いてないし声も聞けないし安否確認すら出来なかったんだから帰国したら死に物狂いで行方知れずの娘探すだろよ。
娘を探そうともせず(本気で探さないから出会えなかった)帰国したら普通に恋愛して結婚してるとか考えられない。
娘が幸せか確認も出来ない中で自分だけが幸せな家庭を築いてるなんて信じられないクズ。
その娘が結婚した男も中途半端なヤツで「こんな男と結婚しても幸せにはなれんだろ?」と思ったのは私だけ?
原作と内容が違うのでしょうか?
最後に、石原さとみが病人に見えなくて笑いました。
説得力も演技力も無い女優だから仕方ないか。
この映画を見る前に中国映画「少年の君」を見ちまったのがいけなかったのか?
「少年の君」では号泣しました。
素晴らしい映画の後に駄作を見るとダメですね。
日本の映画にはリアリティが無い。
俳優の演技力も無い。
それはそれで悲しい映画でした。
メルヘン?ファンタジー?
この作家さんの小説は好きで、
何冊か読んでますが、この作品は未読です。
う〜ん、すごくいい話だと思うのですが、
話がキレイすぎまませんか?
お人よしというか、いい人すぎる人たちが、
ありえないストーリーを紡いでいく。
小説としてはいいのかもしれないけど、
映画、特に、実写はきついかなあ。
アニメに合いそうな感じがしました。
私は、泣けなかったですね。
悪い映画では無いですが、全く泣けず
物語としては一人娘を持ったある家族の話となるのでしょうね。
しかし、私は納得できないのです。悪い大人は出てきませんが、家族というのは、これほど表層的なものとは思えません。石原さとみさん演じるママはたびたび姿を消します。場合によっては新しいパパにみいちゃんを預けて。みいちゃんの親たちはみいちゃんを愛しており、みいちゃんもそれぞれを愛している。なのにママの病気のことを正しく知らせない..というのは理解できません。知られたくないとか迷惑をかけたくないとか、そういう感情を乗り越えるのが家族の絆でしょう。
あれほど大事にしてくれたママの死に目にみいちゃんを会わせないというのは、ママ本人は望んでいないとしても個人的には許せないです。お父さんたちは家族としての責任を放棄していると思うのです。真の家族ならママの病院にも通うし、ブラジルから帰ってきたお父さんだって実の娘を真剣に探しますよ。全体として、ちょっと捻った内容(三人の父とママによる子育て?)を狙ってリアリティを失ってしまったような感じを受けました。全体として悪い映画ではないのですが、私は全く泣けませんでした。
自然に泣ける映画だった
親子愛が溢れててとにかく優しい。田中圭と永野芽郁の、血の繋がらない親子なのに自然に生活が成り立っている不思議さ。お父さんではなく、森宮さんと呼びながらもちゃんと親子。石原さとみの笑顔の中に未来の不安を、身体の細さが病気を連想させた。岡田健史…どことなく体育会系って雰囲気が気になってしまった。原作を読みたいと思った。
父と娘、母と娘、血のつながらない2組の親子の話が前半は同時進行で描...
大傑作 1人でも多くの方に、勘違いせずに見て欲しい
大いなる愛の話。
不治の病というのはもうとてつもなくずるい設定。
が、この不治の病という設定に真正面から挑んだ勇気ある作品。
全てが子供の、血を分けた子ではない我が子への、
計り知れない愛のある話。
利用して子供を育てたと見えてしまう、他者からはそう見えてしまう、子供からも勝手だと思われてしまう、視聴者の一部からも、勝手な奴だと思われは根本には、真実であり、頭を垂れざるを得ない、愛がある。
史上最高の邦画です。
素直な気持ちになれました
私にも娘がいるのですが、リカさんみたいにいつも笑っていることはとっても難しいです。
母親になってからわかりました。
「いつも笑顔で」という言葉をリカさんから、みぃたんか素直に受け止めて実践している姿を見ると、
もちろんフィクションですが、
自分ももう少し意識して笑顔を見せないとな〜と思ったりしました。
映画関係ないレビューになってしまいましたが
どうしても、最近母親の役に感情移入してしまいます。。
複雑な家庭で育った女が幸せを見つける話。
面白かった。
原作は読んでないのでこの後読みたいのですが、この映画、「みぃたん」視点で話が進んでいきます。あくまでタイトルにあるバトンを渡されたのは彼女を育てた親達の事です。ただ渡された側の視点で物語は進んでいきません。ちょっとちぐはぐだなと思ったのだけど、どうなんでしょうね?どう思いました?
「みぃたん」と「森宮優子」のシーンが交互に繰り返される展開で、最初は二人が同一人物とは分かりづらい(あえて分かりづらくしてるんでしょうけど)作りになっているので、見ているこちらとしては、この二人とその周りの人達の関係性はなんだろう?どうなっているんだろう?という興味で引っ張られました。種明かしは物語中盤でされるけど、そこにたどり着く前にはなんとなく、あぁ同一人物か、と分かるけども、どうにも石原さとみさんが美しすぎるのと歳を取らないので、その辺、映像的に分かりづらいってのもあったかなと。
優子の高校時代のエピソードでいじめっ子と打ち解けるシーンがあるけど、ちょっと甘い(そんなんでいじめやめちゃうのかと、ちょっと落胆)気もしたけど、まぁ本線じゃないしここはあっさりしていていいかと。仲直りさせる必要なんてあったのか?いや、青春に友達との喧嘩は付き物だからあった方がいいか、と思い直してみたり。
でも、いいな~この話し。物語のメインは、優子が複雑な家庭で育ち、複数の親がいることが分かってからの優子自身の結婚に向けた苦楽を乗り越える話しになってます。別に血の繋がっている本当の親ではなくても、いかに愛情に満ちた時間を過ごしていたのか、というのを存分に映像で見ることができます。
複雑な家庭で育った可哀そうな娘が、立派に巣立っていく。そんな話じゃないです。優子はとても幸せに、愛情に包まれて育ってきた。そんな優子が笑顔を絶やさず、幸せをいっぱい受け取る、見ているこちらも幸せな気持ちになれる作品でした。
シーンを振り返って。
・高校の卒業式の肩越しバックショット
実の父(水戸秀平:大森南朋)が見に来てたのかな、とそのシーン初出の時は思ったけど、これ梨花さんだったんですね。なるほど。
・梨花の病
途中、梨花が妊娠できない身体だった、ということが明かされるけど、これはそうなのかな?と思いながら見ていたので、だよね~という感じ。最初、水戸さんと結婚した理由も子供欲しいから。だからこそみぃたんへの愛の深さ故(あまり許されることではないけど)みぃたんが書いた実父への手紙を送らず、実父から届いていた手紙もみぃたんには渡せなかった。その気持ちも分かります。でもこれってどこまで女性ウケするのでしょうか。わかる~っていう人の方が多かったりするのかな?父が酷い父親であればその理解もできる(し易い)のでしょうけど、水戸さんはそこまで悪い父親じゃなかったしね。夢を追いかけてるだけ・・・って、ここまで書いてよくよく考えると、夢を追いかけ家族を犠牲にする男って女にとっては敵だったりするよねw
・梨花の死
優子の実母の墓前で梨花から電話があったと優子に告げる森宮父。ここでサウンドカット。この瞬間に、あ~死んだなこれって感じ。で、先の卒業式のシーンで梨花が見に来ていたことが分かるシーン。ここの音楽のボリュームが・・・w 感動を盛り上げるべく!!わかるよわかる!でもね、ちょっとやり過ぎ感があって、逆にちょっとさめてしまった。
不勉強だったのですが、これ原作ありの作品だったんですね。オリジナルにこだわりたいと思っていたけど、メディアミックスで映像&文字&音、など、結局どこが原作か、はどうでもよくて面白い作品、楽しめる作品、そんな作品が改めて好きなんだなぁと今回思いました。
バトン、バトンか~~~~!!!いいね~~~!
笑っていれば、いろいろなラッキーが転がり込むの
映画「そして、バトンは渡された」(前田哲監督)から。
親として、父親として・・という表現は多かった。
「弁当っていうのは」という表現で始まり、
「親の愛情表現できる最高のキャンバスだろう?」と続き、
「受験勉強の夜食ってさ、親の愛情の見せ所じゃん?」
「結婚って、それって父親としてのメインイベントじゃない」
など「愛情表現」という四字熟語(笑)のメモは増えた。
しかし今回選んだのは、作品の中で何度か使われたフレーズ。
「笑っていれば、いろいろなラッキーが転がり込むの」。
その前に、辛い場面で、親子のこんな会話がされる。
「こういう時こそ笑っておかなきゃ」と子どもに悟す親。
「楽しくなくても笑ってるの?」と子供が訊き返す。
そして、いつも決まった答えが、
「笑っていれば、いろいろなラッキーが転がり込むの」。
どうしても、辛い時は辛い顔、悲しい時は悲しい顔になるが、
それを乗り越えて、辛い時も悲しい時も「笑顔」。
その理由はただ一つ「笑顔がラッキーを呼び込む」から。
なるほどなぁ。
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