そして、バトンは渡されたのレビュー・感想・評価
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納得のいかない美談
予告で日本映画にありがちな泣けるとか隠してた嘘とかが、観る前に既にノイズになっていて、不安多めで鑑賞しました。
まぁ…予想通りでした。典型的なダメな邦画に沿っているなと。
まず高校卒業までが長いのに展開が早くて追いつけませんでした。まず梨花の行動。親探しの2部目になって色々と明かされるんですが、どうも納得がいかない。まず男をほいほいと乗り換えるし、服への投資は惜しまない。パートをしているけれど、めちゃくちゃ大金持ちと交流があったり、目的を達成する時は手段を厭わない卑しい女性でした。印象は最悪です。石原さとみさんの演技力も相まって、彼女がはしゃいでるシーンには嫌悪感しかありませんでした。1部目で3回結婚するという脅威のイカレっぷりです。全員と式もあげるし、どんな価値観で生きているんだ?と思ってしまいました。
次にお父さんこと水戸さん。ブラジルに行くことを親子に相談しなかったらそりゃ怒るよ。それで逆ギレされてもねぇ…。みぃちゃんが1番しっかりしてましたよ。みぃちゃんという名前の由来は一切語られなかったのが気になるところですが。
2人目の旦那の泉ヶ原さん。優しすぎる。こんな人世の中にはほとんどいないと思います。嫁が娘をほったらかして高山で仕事をしたり、新しいパパ探しに張り切っていますが、それを良い距離感で済ましていいものではないと思います。もっと怒っていい、彼女にも事情はあったけれど、それを加味しても許して良いものではない。
優子と森宮さんのパート。田中圭さんの優しい雰囲気と、永野芽郁さんのにこやかな雰囲気はとても好きでした。飯テロ映画としても強烈で、肉野菜炒めにロールキャベツ、手作り餃子とヨダレが出てしまいそうなくらい魅力的な食べ物たちでした。森宮さんのどこかぎこちない、頼りない感じも血の繋がらない親子をありのまま描いているようでそこそこ好きでした。ただ、優子周りが納得できず。笑顔を振りまいている、こんな子がいたら好感しかないんですが、同級生の女子たちが執拗に囲ってきてウザかったです。ピアノをミスした時も茶化すし、お前らに出来るんか?と思いましたし、先生もそこに口を挟まないのは違和感だらけでした。と、思ったら急に優子の家庭事情を知り、優しくなるなんて意味がわからないです。このパートの起承転結の承転をすっ飛ばしたようでモヤモヤしました。その後ベストフレンドみたいな描かれ方をしますが、あれだけ悪口言ってたのにそんなすぐ仲良くなれるか?と。ここも製作陣との価値観が違うなと思いました。
ただ、ピアノの演奏シーン。ここはとても良かったです。永野芽郁さんと早瀬くんを演じた岡田健史さんは代役を立てずに素晴らしい演奏をこなしており、岡田さんの方の挙動の激しさにはん?となりましたが、とても美しい演奏が観れました。アンパンマンマーチのリメイクは聞き応え抜群です。
最後の卒業式のシーン。優子が演奏する姿も素敵ですし、何回も聞いてきた「旅立ちの日に」がまた違う美しさを纏った歌になっておりとても良かったです。森宮さんの涙も自然に出てきたような美しい涙でした。
という感じで前半は良い部分2割、悪い部分8割ととても長く感じてしまいました。岡田さんの演技が微妙だと思うのは自分だけでしょうか?長年違和感を抱えたまま更新はされませんでした。
そして2部、優子の卒業後を描いていくのですが、ここから後付けなのか?というくらい設定をバンバンぶち込んできます。まず優子は料理の短大に入り、卒業後一流のレストランで働きますが合わず、学生時代にアルバイトで働いていた店で働くことにするという中々に壮絶な経験をモノローグでサラッと語ってしまうことにまずは違和感です。その後の展開も詰まっていましたし、縮めたいのは分かるのですが、ここはもう少し丁寧に描いて欲しかったです。
そこからの唐突な早瀬くんと優子が付き合って、結婚までことを進めるシーン。いくらなんでも急すぎて、愛の育みのカケラも感じられなかったです。なぜ余計なシーンは多くて、こういう描くべき場面を端折るのか。これが分かりません。
梨花の本当の姿がどんどん明かされていきます。実は重い病気を患っていたこと、それを裕子や他の人々に悟られないように過ごしていたこと。何より優子を1番に愛していたことが明かされます。が、ここに納得がいきませんでした。愛しているを原動力に男性を利用しているだけでしたし、愛していたならば途中で娘を放り出してどこかには行きませんし、食生活は豊かにさせているはずです。親としての心意気の無さに呆れてしまいました。これを美談にしていたあたり、邦画らしいなと思いました。悪い意味で。
水戸さんの元へと訪れた際、水戸さんから送られた手紙、水戸さんへ優子が送った手紙を早瀬くんと水戸さんの現在の奥さんが読み上げるシーンも違和感でした。別にそんな羅列して読み上げなくても良くない?と思ってしまいました。
最後の梨花の死も読めていましたし、昨夜まで元気に笑っていたのに当日死んで遺影と棺桶が用意されているのも仕事早すぎるなと思ってしまいました。ここどうにかならなかったかなと。
それでも結婚式のシーンは良かったです。タイトルの意味もここで明かされ、優子を信頼できる人物へと繋いでいくというのも良かったです。過去と未来がバチッとハマった瞬間も気持ち良かったです。
でもトータルして冗長がすぎるなというところです。おそらく膨大な原作の中身を137分に詰め込むのは大変だったと思いましたが、余計な描写を減らせばもう少し短くなったんじゃないかなと思いました。平日の昼間に観ましたが、半分近くの座席が埋まっていたのでヒットはすると思います。邦画らしい邦画でした。
鑑賞日 10/29
鑑賞時間 12:35〜15:05
座席 E-14
愛があれば何でも許される??
石原さとみさん万歳!
心温まる家族愛、いや、人間愛の物語
ラスト30分、全てが繋がった時に涙が止まらなかった。
原作未読、他の方がレビューで書かれてるように、予備知識などが無ければないほど楽しめるのではないかな、と。
本作は大きく前半と後半に分かれて進んでいく。前半は優子の学生時代が描かれ、過去の描写の中でさらに幼少期が挟まれ過去のまた過去の描写が反復しながら進んでいく。
後半は現在の優子の姿が描かれるのだが、少しずつ明らかになる森宮さんと優子とのこと、そして本作の重要な役の魔性の女 梨花のことが明らかになり、これまでの伏線が一気に回収される。
優子がなぜ血の繋がらない親の間をリレーされ4度も名字が変わったのかーー。
その理由を知った時に大きな感動が押し寄せ、そしてタイトルの意味、ラストの森宮さんのセリフ、冒頭のナレーションが全て繋がった時に本作の凄みを実感した。
悲しいニュースや辛い事件を耳にすることが少なくないからこそ、本作のような温かい作品がより胸に沁みる。こんな風に人が人を思いやり、温かい関係を築けたら、、、。
早瀬くんが弾いていたピアノ(早瀬くんの家から流れてくるピアノ)の曲がとっても素敵だった。曲名ご存知の方いらしたら教えてください🤲
追記:森宮さん家の整いすぎていないキッチンが料理好きな男の家って感じで好感持てました!
あと「旅立ちの日に」を熱唱する森宮さんにも♡
自分が中学校の合唱コンクールで「旅立ちの日に」を伴奏した思い出があるため合唱シーンは印象的だったなぁ。
高校卒業後の描き方は映画の方が好き。
涙には、不満も流された
小説既読、細かな設定変更に不満。
ブラジルがなぜ夢のためになるのだ。
そんな身勝手な男ではないだろう、
などと思いながら観ていたけど、
梨花の言動やセリフにも、いや夕方は会いに行ってただろ、そんなに放置じゃあ愛が見えないだろう、森宮さんの餃子のエピソードは省くなよ、そもそも優子の性格だって、友達との関係も、などと思っていたけど…
人が動いて話すこと、表情によって、小説で想像する世界を凌駕してくれた俳優陣の演技に感謝。
素晴らしかったです。
久々に良い涙をたくさん流しました。
愛ってあたたかいなぁ。
血縁があるのに大切にされない子供もいるなかで、こういう作品の温もりはとてもいいと思う。
ラスト近くから涙が止まらなかった、、、
どんでん返し、最高!気づかなかった!面白い!!
日本映画界あるある宣伝が糞
原作未読です
作品自体は確かに悪くないんだけど
今年1番泣ける映画!
とか
90何%が泣く
とか
宣伝の仕方が最悪です
まぁ日本映画界あるあるなんですけど
コーヒーが冷めないうちに?とかフォルトゥナの瞳だとかがこんな宣伝だったと記憶してる
あと
大きな秘密が!
とか
最大の嘘
とか
その辺は普通に伏せてた方がいいのに
とにかくしゃべりたくて我慢できない人みたいな宣伝の仕方で割と台無し感がある
なんかあるんだろうなぁ
って最初から疑って観れてしまったからそこまで驚きもないし
ここで泣かせようしてんだな
って冷めてしまう
例えば
アルマゲドンが
必ず泣けるラスト!
親子の絆と父の最後の決断!!
みたいな宣伝されて素直に観れますか?
とにかく下手くそです
感動
久々にかなり感動できた映画。主人公の生い立ちには、色々な事情があり...
「バトン」はしっかりと握らなければならない。
大事なのは味方の数ではなく、正しい味方の数と、その味方との正しい関係である。(リチャード・コッチ)
試写会当選で一足早く見てきました。公開前でもあるのでネタバレなしで魅力を書きます。
血のつながらない親の間をリレーされ、これまで4回も名字が変わった優子。現在は料理上手な義理の父・森宮さんと2人で暮らす彼女は、将来のことや友だちのことなど様々な悩みを抱えながら、卒業式にピアノで演奏する「旅立ちの日に」を猛特訓する日々を送っていた。一方、夫を何度も変えながら自由奔放に生きる梨花は、泣き虫な娘みぃたんに精いっぱいの愛情を注いでいたが、ある日突然、娘を残して姿を消してしまう。(HPより)
血の繋がらない〈父と娘〉〈母と娘〉。この複雑な家系を描く俳優、監督が素晴らしいと思う。そして、これに華を添える1つ目が俳優のピアノ演奏。映画館で聴く音楽ほど心弾むものはない。半年であのレベルってすごい。
2つ目に、伏線の映像とタイトル。あぁ、涙。
個人的にはスタンドバイミードラえもんなどより感動した。
映画館が涙と鼻を啜る音で満たされていたから。
深く考えていくと心に染みる。
涙と鼻水でマスクがクシャクシャになること必須。
いいお話
92.8%が泣いた!って…
女優陣が素晴らしい☆
「私は苗字が4回も変わりました」という映画予告
「“優子”という名前は2文字の姓でも6文字の姓でもしっくり合う」という原作
どんなに苗字や環境が変わろうともしっかりと自分を生き抜いている主人公に心惹かれます。
イジメにあっても笑顔で返す、担任の心ない一言にも正論を貫ける優子(永野芽郁)。
世の中 “偽”がつく善はあらゆるところにあって、そんな中で本音をポンポンさらけ出し欲しいものを手に入れる梨花さん(石原さとみ)はやっぱり魅力的なんだなぁ。
やってることは一見、はちゃめちゃに見えるけど彼女の生き方には嘘がない。ただ一点を除いては。
そんな人を惹きつけてやまないオーラを持つ役どころには石原さとみはピッタリハマっていて、みぃたんでなくてもこんなママが欲しいと女の子なら思うはず。
そして、みぃたんを演じる稲垣来泉ちゃんの巧いこと!いつもながら自然な涙に演技ということを忘れさせられます。
原作を読んでしまってから観たために驚きは少なかったけれども 小説ではなかなか脳内再生できないピアノ曲やコーラスの調べが物語を盛り立て感動のラストへと導いてくれました。
観終わって森宮さん(田中圭)の作る餃子が無性に食べたくなりました。
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