そして、バトンは渡されたのレビュー・感想・評価
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泣きたい時ほど笑顔で❣
とにかく、泣けます。
後半からは、ずっと目頭が熱くなりっぱなしで、涙が溢れてマスクがビッショリで、息苦しかった。
本屋大賞にも輝いた瀬尾まい子の原作は、既読。勿論、原作も素敵なヒューマンドラマの心温まるストーリーだった。映像化すると、とかく原作の良さが損なわれる作品もありますが、本作は、脚本と演出、そして出演者の演技の妙が、原作以上の温かな感動を、これでもかと押し寄せて、映像化されている。
最近は、親による子どもへの虐待の事件が、頻繁にニュースで取り上げられる。しかし、本作の様に、父が3人と母が2人もいる特異な形であるけれど、素直に明るく育った主人公・優子を観ていると、こうした家族愛もあるのだと、改めて人と人との絆と優しさを感じた。登場人物それぞれに、相手を思いやり気遣う気持ちが溢れた、心がとても温かくなる内容だ。
物語は、森宮家の高校生・優子と、水戸家の小学生・ミィーたんの2家族のシーンが交互に描かれて展開していく。どちらも実母は既に亡くなり、優子は継父と暮らし、ミィーたんは破天荒な継母と暮らしている。原作を読んだ人は、その関係性も早々見えるだろうが、そうでない人には、この2家族がどう絡んでいくのか、映画で楽しんで欲しい。
また劇中での、卒業式の定番『旅立ちの日に』は、自分も伴奏したり、指導したこともあり、思い出深い曲であるため、そこでまず涙を誘われた。そして、破天荒に離婚と結婚を繰り返す継母の隠された真実に触れたラストシーンでは、涙が止まらなかった。
主役の永野芽衣と田中圭の2人は、原作通りのキャラクター。永野芽衣の演技演技していない、自然な明るさや素直な演技が、ホントに魅了された。そこに、ちょっと風変わりだけど、ほのぼのした継父役の田中圭もこれまたピッタリ。そして、破天荒な継母役の石原さとみのケバケバしさも、これまた他には考えられない配役(笑)。そして、大森南朋と市村正親の主役を温かく包み込むような、ベテランならではの演技も素敵だった。
継母の言葉の「泣きたい時ほど、笑顔でいること」を貫き通した優子と、血の繋がらない親達が、ゆっくりと親子の絆を深めていく物語です。年頃の娘を持つ親として、いろんな意味で、思いが重なるシーンもあり、父親目線で主人公・優子の成長を見守ってしまった。
この作品は、多くの人に観て欲しい、素晴らしい作品です。
違和感ある行動がキャスティングの妙で説得力を持つ
不思議な存在
嘘くさい話だが、もらい泣きする
いい感じで騙されて、最後はウルウル。
予告編を観て予想していた2つの家族の関係は当たり。ただ、石原さとみの演じる母親の行動が、ずっと騒がしくて勝手気ままでイライラ。最後にその理由を聞かされるんだけど、俺にとっては理解できる様なできない様な微妙な理由。だけどウルウルしちゃいました。
現代社会ではいろいろな家族の形があるんだな。離婚しても血縁が無くならないのは分かるけど、血が繋がっていない父親が3人もいるんだとさ。
それにしても永野芽郁ちゃん、良かったです。女子高生に見えました。演技の幅、広がったね。田中圭の安定の顔芸、市村正親の金持ちっぽさ、大森南朋の親しみやすさ。などなど良い人ばかり。ただ、この手の作品って過去と現在を行ったり来たりするんだけど、同じ役者さんでやる時は、もう少し変化つけておいて欲しいよ。時系列が分かりにくくなっちゃうじゃん。わざとだろうけどね。ゴチャゴチャ考えながらも最後はウルウル。シアターもグズグズだらけ。エンドロールのピアノがジワ〜と入ってきました。楽しかったです。
トータルで考えると泣けたということ
原作は読了済。
大好きな小説なので、映像化は正直微妙だと思っていた。たしかに原作と違ったり、削られたり追加されたところがある。
話の内容はわかっているので、後半明らかになる事実もわかっている。あぁ、ここらへんミスリードしようとしてるんだなと感じたり。原作の感じをそのままやることは嫌だったり、映画としての面白さを追求しようとでも考えたのかもしれない。
そこらへんはうまく行っていない印象だが、最後の方はまんまと泣かされた。ちょろいな。チクショー。いや、冷静に考えたら梨花の行動はいい話で片付けられないでしょ。子どものこと愛してたら洋服ではなく、食事じゃないのと。
でも、そこらへんを差し引いてもいい映画だったと感じるのは原作が好きだからかも。これだけ変更された!ではなく、本を読んだ感動の記憶が映画鑑賞の印象を補完してくれた感じだ。それに出演者、特に永野芽郁の演技がよかったこともプラスに働いた。あんな泣き姿見せられたら心が動いてしまう。
百発百中やられると思う
子どもを想う親の愛が溢れる映画
他の方も書いていますが予備知識なしで観た方が楽しめる構成になってます。
私は原作は未読なのですが大まかなあらすじは知った状態で鑑賞しました。
原作通りなのか、映画での演出なのか?
みぃたんと優子の2人それぞれを中心として2つの軸で物語が進みます。
早くに母親を亡くして父子家庭のみぃたん。
そんなみぃたんに梨花という新しい母親ができます。
梨花は血のつながらないみぃたんに沢山の愛情を注いでいきます。
優子も血のつながらない森宮という父親と2人暮らし。
血のつながりはなくとも、森宮も優子を大切にし深く想っています。
そして2つの物語は1つに繋がっていきます。
普通より多い親それぞれに大切にされ愛を注がれて成長した背景を知る展開に涙が止まりませんでした。
自分の欲しいもののためには手段を選ばない梨花に振り回されたみぃたん。
梨花は見方によっては自分勝手で傲慢にも思えるかもしれませんが、全てはみぃたんへの深い愛だったんだなと思いました。
梨花の想いを受け止めた優子の気持ちにまた泣きました。
でも2人にはやっぱり再会して欲しかったなぁと思います。
そして、森宮の優子を想う気持ちが深くて、彼の泣き顔にはこっちもつられて泣いてしまいました。
血がつながらなくとも深く想い合っている森宮親子がとても素敵でした。
2人の母と3人の父が繋いで育んだ愛とタイトルが繋がって、2人の幸せを願いながらとても優しい気持ちになれる映画でした。
何度見ても私は号泣すると思います(笑)
キャスティングに尽きる
奔放な血の繋がりの無い母の謎が
苗字が何度も変わってきた少女の物語でしたが、
途中まで不思議だったのは、少女との血の繋がりの無い再婚で母となった女性の奔放さ。
そしてせっかく再婚して奥さんになったのに、夫がブラジルに行くとなった時、勿論遠すぎるし相談なく決められたのはあるけど、夫の連れ子と2人で貧乏暮らしでも母子家庭として何故そこまで頑張れるのか、
何故そこまで血の繋がりの無い少女を苦労して育てられるんだろうか、という疑問がずっとありましたが、
最後に全て語られて腑に落ちました。
また、過去に複雑な状況を体験すると、身を護る手段の1つとしてやたら笑ったり愛想よくしてしまう子ども時代になってしまうのもよく分かりました。自分の状況がどうも周りの同級生達と違う、と分かってもいちいち干渉されたくない、何か普段の家の状況を説明して「えぇっ?あなたいつもそうなの?!!」みたいに驚かれるのももう鬱陶しい。なるべく中休み昼休みは友達に話題を振って自分は頷く係に徹し自分に極力話題が振られることのないように気を付けるのが常態化しますから、
おそらくここを脱却出来るのは学生時代が終わり、大人になってから。そして自分とは異なるけれどやはり難しい家庭環境に悩んだり苦しんだり反発したりして苦労してる人に出会ってようやく「私の場合は親との関係性はこんなふうだったよ」と、吐露出来るようになって、色々なことが昇華されて、ようやく普通に生きていけます。そこの描写はよく出来ていて、共感しやすかったです。
3人もの父親達が穏やかに娘の結婚式で顔を合わせるなんて、なかなかなり得ない幸せな状況だと思いました。
実の父親ではなくとも、田中圭さんのお父さんぶりがとても好感の持てるとても良い演技でした!
ヒノマルソウルでは元エリートスキージャンパーにしか見えなかったのに、今度はちょっと冴えないけれど真面目な優しいお父さんにしか見えなくて、俳優さんて凄いな、と思いました。
彼のバトンが無事に渡せて良かった。
途中自然に涙が溢れる良い映画でした。。!
安心して鑑賞できる映画
過去と現在を同時進行させ、後半で一つにつなぐストーリーが多いですね。
こちらは、二つのストーリーが一つなんだと分かりやすく、伏線のはり方と回収も分かりやすい。変に頭を使わないで済むので、登場人物やストーリーを素直に受け入れられる。ラストも意外性は少ないが、心優しい気持ちになれる映画。
キャスティングの勝利
悪人のいない、全て愛に埋め尽くされた世界。
テレビ画面っぽさが漂っていて、リアリティが薄いシナリオにかなりの無理を感じなくもないのですが、全てオッケーとしてしまう説得力を石原さとみさがもたらしていて、配役の勝利でしたね。
バトンの意味がわかるラストには、場内のあちこちからすすり泣きが。
最近は「1,900円払って失敗したくない、外したくない」ってユーザー心理を突いて、感情を揺らすのが効果的って狙いで「泣ける」「感動する」などを宣伝のキャッチに入れ込むことが多いけど。
個人的には泣かせにくるあざとさが鼻につき、「自分の感情は自分に任せて決めつけるな」って思って斜に身構えてしまい逆効果。
キャッチコピーと予告編が、ミステリー的な展開となるはずの母の失踪理由も観る前に予想できてしまう素材として機能してしまい。
そのせいでうっすら涙ぐみつつも、「なんだ、娘視点の和製『マンマ・ミーヤ』はお涙頂戴かよ」「予想の範疇を超えず意外性がない」と、否定的な気分が心の半分くらいを支配してしまい、もったいなく思いました。
めちゃくちゃ面白"そう"な映画
今月1番楽しみにしていた映画。
予告はめちゃくちゃ面白そう、演者も完璧、「こんな夜更けにバナナかよ」の監督だし、こりゃ間違いないだろう!と期待大で鑑賞。公開日に楽しみな映画を見れる幸せ。最高ですね。
...あ、あぁ...。どうしてこうなった。
面白そうだったのに。決して面白くない訳では無い。かといって、面白いとも言えない。面白そう止まりなのだこの映画。
名字が4回も変わった高校三年生の優子(永野芽郁)は、料理上手な義理の父・森宮さん(田中圭)と2人暮らし。卒業式の伴奏をすることになった優子は必死に練習しながらも、料理人になるために受験勉強に勤しんでいた。
これはもうわざわざ言うほどでもないのかもしれないけど、素晴らしい配役と最高の演技でした。
永野芽郁はとにかく可愛いし、ピアノ実際に弾いているのかな?すごく上手かった。泣いている姿も笑っている姿も美しく、やっぱり彼女が主演だと雰囲気が良くなるなぁとつぐつぐ感じる。
田中圭もあまり好きな俳優ではないけれど、今作は超適役で結構好きになった。不器用で女心分かっていないお父さん役を見事に演じ、くしゃっと笑う姿や崩れるように泣く姿には引き付けられ、個人的にはこの作品で一番好きな登場人物だった。
石原さとみもお母さん役とても良かったし、大森南朋も市村正親もいい味出していてまとまりがあった。
登場人物一人一人丁寧に描かれていたためか、役者も完璧になりきっており、演者に関しては文句のつけ所のなかった。
そして美術が素晴らしい。
家全体に広がる寂しさと虚しさが美術を通して描かれており、登場人物のファッションもかなりこだわりがあるようで非常に良かった。特に、永野芽郁の服装は常に可愛くてファンとしては最高だった。個人的にはスパゲティを食べている時の服装が1番好きです。
ラスト2.30分の伏線回収には驚いた。
意外な展開が待っており、そういうことかの連続。なるほどなるほど、と見ているとジーンと来た。想像できるっちゃできるのだけど、あのシーンはずるいや。まさかこうだとは思わないもんね...。令和最大のベストセラーなだけあります。
ただ、冗長で退屈だった。
140分近くあるのにも関わらず、そこまで大それた内容ではないしそこまで長くある必要はなかった。出だしのせいか引きが弱く、話に乗れないまま進んでいくため全然楽しめない。雑な部分も多く見られ、丁寧なようにみせかけて全くもって丁寧じゃない。雰囲気に騙されているような気分で、「んー、なんだかな」という展開が続き飽きそうになった。
登場人物の描きはしっかりとしているものの、ストーリーを進めていく様が非常にもどかしく、遠回りで、中身が無い。感情移入なんて出来たもんじゃない。後ろの人めちゃくちゃ泣いてたけど、どこでそんなに泣けたの?と疑問。キャラクターが単体でしか動いていないように見え、主人公の周りをぐるっと囲んでいるものの触れることを恐れているような、変に気を使っているような感じがした。その結果、思い出が薄っぺらくて人物同士の絡みに弱さを見受けられた。
いまいちハマれずに進んでいく前半、友情や愛情の表現が粗すぎる中盤、どこで泣けるか分からない後半、違和感しかない結末。なーんにも考えずにみたらもしかしたら意見が変わったのかもしれないけど、個人的には大筋と登場人物以外に面白みを感じず、ずっと説明っぽく離しているのが窮屈で、小説だったらすごく面白いんなろうなぁと思いながら見てました。
予告が面白そうであればあるほど面白くない。
ポスターに赤色が多く使われている映画は面白くない。(例:樹海村、竜とそばかすの姫、CUBE、燃えよ剣など)(例外もあり。東京リベンジャーズめっちゃおもろいし)
田中圭の出演する映画で当たり滅多にない。
92.8%が泣いた!系映画は残りの7.2%になりがち
という訳で、すごく楽しみにしていただけにすごく残念でした。話としては面白いので、これは小説を買って読みたいと思います。映画があんまし面白くない時こそ、原作を読むべきだと私は思いますよ。
涙腺崩壊…
涙腺崩壊…まではいかなかったけれど。
原作未読、映画の宣伝で何度となく聞いた
「謎」「秘密」が気になって鑑賞することに。
配役がピッタリだと思いました。
配役がピッタリというより俳優の皆さんが
その役に本当になりきっていたと言った方が
良いかもしれない。
ストーリー、映像の中に
時々みえる伏線…
伏線回収のラストに、なるほど
そういうことなのかと、思いながら
他の方法、選択肢はなかったのかという想いに
駆られました。
でも、この選択をした梨花の気持ちもわかる。
でも、やっぱりこの選択をしなくても!とも思う。
人の気持ちはその人にしか分からないけれど
分からないなりに寄り添っていこうと理解しようと
する人たちに、また納得もしたという感じでした。
「バトン」って何?と思い観ていましたが
森宮さんが語ってくれて、よくわかりました。
梨花の懸命さ、懸命だけどとても不器用で
でも、懸命だからこそ、心を動かされる。
懸命だから「謎」「秘密」はずっと守られた。
でもでもやっぱり、気付くタイミング
いっぱいあったのにぃ〜!っと
登場人物たちに教えたい気分でした。
小説…表紙の絵がどうも好みではなく
手に取ることがなく、映画を観ましたが
原作と映画はラストが違うそうなので
小説も機会があったら拝読しようと思います。
人の気持ちと想いに涙が出そうになった良作でした。
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