「都合良すぎでは?」そして、バトンは渡された チアゴまておチロさんの映画レビュー(感想・評価)
都合良すぎでは?
WOWOWで時間潰しに見ました。
なんとも中身スカスカの都合の良い内容。
簡単に例えれば
ある女が可愛い子犬を飼い主から奪いました。
奪ったはいいけど女には子犬を育てる生活力はありませんでした。
体も弱くて子犬を育てる体力も資金も無いので困った女は金のある男を見付けては子犬を連れて男の家に転がり込みました。
子犬は最後には捨てられて最後の男の家で気を遣いながら暮らすことになりましたとさ。
まぁ、こんな内容でしょうか。
「バトンは渡された」というか男達が押し付けられてるだけじゃん。
女は病気で子犬を置いてった事になってるし男達は皆優しく子犬を育てたとなってますが…そんな都合の良い世界ありますか?
ドン引きました。
一人の小さな女の子が継母の都合で知らない男の間を連れ回されて心配な内容でしたよ。
世の中、子供が親の都合で巻き込まれてしまう悲しい事件が多すぎるから見てて心配になったのかも。
都合良すぎて泣ける場面がひとつもありませんでした。
せめて子供が男の子だったら少しは安心して見れたかも。
そもそも本当の父親はブラジルから帰ってきたら簡単に娘を探せたはず。
ブラジルでは娘からの手紙も届いてないし声も聞けないし安否確認すら出来なかったんだから帰国したら死に物狂いで行方知れずの娘探すだろよ。
娘を探そうともせず(本気で探さないから出会えなかった)帰国したら普通に恋愛して結婚してるとか考えられない。
娘が幸せか確認も出来ない中で自分だけが幸せな家庭を築いてるなんて信じられないクズ。
その娘が結婚した男も中途半端なヤツで「こんな男と結婚しても幸せにはなれんだろ?」と思ったのは私だけ?
原作と内容が違うのでしょうか?
最後に、石原さとみが病人に見えなくて笑いました。
説得力も演技力も無い女優だから仕方ないか。
この映画を見る前に中国映画「少年の君」を見ちまったのがいけなかったのか?
「少年の君」では号泣しました。
素晴らしい映画の後に駄作を見るとダメですね。
日本の映画にはリアリティが無い。
俳優の演技力も無い。
それはそれで悲しい映画でした。