「悪い映画では無いですが、全く泣けず」そして、バトンは渡された すみれ7878さんの映画レビュー(感想・評価)
悪い映画では無いですが、全く泣けず
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物語としては一人娘を持ったある家族の話となるのでしょうね。
しかし、私は納得できないのです。悪い大人は出てきませんが、家族というのは、これほど表層的なものとは思えません。石原さとみさん演じるママはたびたび姿を消します。場合によっては新しいパパにみいちゃんを預けて。みいちゃんの親たちはみいちゃんを愛しており、みいちゃんもそれぞれを愛している。なのにママの病気のことを正しく知らせない..というのは理解できません。知られたくないとか迷惑をかけたくないとか、そういう感情を乗り越えるのが家族の絆でしょう。
あれほど大事にしてくれたママの死に目にみいちゃんを会わせないというのは、ママ本人は望んでいないとしても個人的には許せないです。お父さんたちは家族としての責任を放棄していると思うのです。真の家族ならママの病院にも通うし、ブラジルから帰ってきたお父さんだって実の娘を真剣に探しますよ。全体として、ちょっと捻った内容(三人の父とママによる子育て?)を狙ってリアリティを失ってしまったような感じを受けました。全体として悪い映画ではないのですが、私は全く泣けませんでした。
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