「何も考えずに観れば良かったのかも。」そして、バトンは渡された 北海道牛乳パンさんの映画レビュー(感想・評価)
何も考えずに観れば良かったのかも。
泣ける映画という先入観を持って観てしまったのがいけなかったのか、全く泣けず、違和感でモヤモヤする映画でした。
まず、家族に相談もなく急に仕事を辞めて「ブラジルで起業するからついてきてくれ(^^)」といきなり言い出す実父の水戸さん。
え?
結局一人でブラジルに行ってしまった水戸さん。。
離れ離れになった実父と娘の手紙のやり取りを完全に阻止する義母の梨花さん、酷すぎる(T_T)
娘を取られるのが心配だとしても...、、
そしてだいぶ後出しで「手紙溜めてました、すみませんでした」と宅急便で送りつけてくる梨花さん。
もう時間は巻き戻せないんだから、それぞれの人生は進んでしまってるんだから、隠し通せばよかったのに、、と思いましたが、新しい家族を作っていた水戸さんに対しても恨むことなく祝福する娘...
お米が足りなくなるくらい家計がピンチなのにお洒落な洋服を沢山買ってくる義母に不安。
(娘の夕飯がパンの耳て...)
そして次の再婚相手は金持ちの寂しい老人。
理由はわかるけど極端すぎる。。
厳しいかもしれないですが、、
事情は分かるんだけど、親たちの愛情というより身勝手なエゴの押し付けに感じました。
実母に先立たれ、実父に置いてかれ、義母にも置いてかれる、という悲しすぎる現実。
後からちゃんと理由がわかるとしても、その時の子供の気持ちを考えると見捨てられ不安でいっぱいになるんでは、大人になってからメンタルこじらせないだろうかと個人的には心配になるような話でしたが、優子が真っ直ぐ育ったので、救いでした。
深く考えず突っ込まず、何も考えずに、純粋な気持ちで観たら良かったのかもしれませんが、結構モヤモヤしてしまいました。