「面白かったよ(でもみんな、ぜひ原作も読んでみてね)」そして、バトンは渡された CBさんの映画レビュー(感想・評価)
面白かったよ(でもみんな、ぜひ原作も読んでみてね)
どんなときも笑顔を欠かさない主人公の優子を中心にひろがっていく、小さな愛情にもとづく行動の数々... 幸せな感じになり、温かく涙できる映画、でした。
作中で「いいな、お互いを尊重してる感じでさ。実の親子より、よっぽどいいよ」と、主人公の彼は言うが、本作はそういう "比較" ではなく、実の親子も、結果的になった親子も、どちらもいいものなんだよという話なんだと思う。その点で、上の彼のセリフは少し残念だった。
以上がこの映画の感想です。ちゃんと面白かった。
ただ、原作とこの映画は、まったくべつのものだと思います。映画を観た方にも観ていない方にも、原作は読んでみてほしい。映画観た人も、まっさらな気持ちでぜひ読んでみてほしい。
映画は、梨花さんの話になっている感じがするけれど、原作は優子と彼女を取り巻くみんなの話。映画よりも、もっと広い "世界" というか "人々" に対して幸せを感じられるかと思います。また違うテイストで楽しめて、もっともっと幸せになれると思います。
------以下はネタバレあります。ご注意。
「私が勝手にブラジルへ行ってしまったから。いまさら後悔してもどうにもならない」という父のセリフにも、(原作は)そういう話じゃないんだよなあと強く感じる。上の本編に書いた彼のセリフもだけれど、反省とか比較とかじゃないんだよなあ・・・このなんだかもどかしい気持ちを、みんなにもわかってほしいな。
原作読んでから映画観た時に感じた違和感の正体が、CBさんのレビューを読んでわかりました。
彼のセリフも父のセリフも、そこじゃないんですよね。凄く良くわかりました。