劇場公開日 2021年10月29日

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「原作の良さをそのままに」そして、バトンは渡された chikuhouさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0原作の良さをそのままに

2021年11月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

原作を途中まで読んで鑑賞  作者の瀬尾まいこさんはかつて国語の先生もされて、作家活動もなさってこられていましたが、「家族」「血縁」をテーマに、それも幼い子ども・きょうだいが出てくる話が多く、血のつながりよりも一緒に生活や体験を重ねる中で「絆」「家族」が作られていく、といった内容の心温まる作品が多いです  決して悪い人が出てこない話に触れると、人生捨てたものではない、と読む者観る者に希望を抱かせてくれます   最後のバトンを託される結婚式の場面、永野さんが懸命に練習したというピアノ演奏の場面、娘を持つわが身としては、田中圭さん演じる「父親」の気持ちになって観ている自分も涙しました  監督の前田哲さんは、大阪の小学校でブタを飼育した実話から生命の大切さを描いた「ブタがいた教室」もかつて撮られていたとのこと、通じるものがありました  もう一人優子の友人役の萩原みのりさん、ちょっとアクが強く、とっつきにくいけど、実は根は他人に優しい、そんな役がとても似合います   数作主演級の作品もありますが、脇役ならとても存在感のある方です(11月4日 MOVIX京都にて鑑賞)

chikuhou