劇場公開日 2021年10月29日

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「現代のユートピア物語」そして、バトンは渡された ハルヒマンさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0現代のユートピア物語

2021年10月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ある人の存在が他の人の幸福の条件になっている世界。すべての人が幸福であり、ネガティブな人は誰一人いない。これはまさしくユートピアである。こういう映画もあってほしい。悲しいかな、現実にはいろいろ問題があって、そこを象徴的に描く映画は必要なのだが、勢い生々しくなって観るのが辛くなる場合もある。そんななかでホッとする映画で、「男はつらいよ」的ではあるが、寅さんが懐古的であるのに対し、この映画の世界はこれから生まれる人間像、新たな人間関係を期待させるものである点で、未来に開かれている。

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ハルヒマン