「観終わってみればベタな話、しかし…」そして、バトンは渡された 彬さんの映画レビュー(感想・評価)
観終わってみればベタな話、しかし…
原作未読。
観終わってみれば、特にハッとする真新しいなにかがあるわけでもないストーリーであるのに、とにもかくにもキャラクターたちの人柄、空気感、見せ方で引き込まれた。
ミスリードを誘ってみたり、ミステリーのような角度で見せてみたり、と、あの手この手でたっぷりと楽しませてくれた。
途中からは永野芽郁さん演じる「優子」の親になったような気分になり、こちらまで泣いたり笑ったりしてしまった。
すべての登場人物たちが、欠点はあれど善人で、優しく、あたたかい。
この人々だからこそ辿り着いた結末が泣かせてくる。
開演前はなんとなくザワザワしていた客席も、どんどん集中していく空気がわかった。
あたたかな気持ちになりたい人にはおすすめの映画です。
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