「【”様々な家族のカタチ” いつでも”彼女”は”家族”から愛されて、皆は”彼女”の存在が”生きる原動力”になっていた。前半は幾つか突っ込みどころがあるが、後半、グッと良くなり、涙腺が刺激される作品。】」そして、バトンは渡された NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”様々な家族のカタチ” いつでも”彼女”は”家族”から愛されて、皆は”彼女”の存在が”生きる原動力”になっていた。前半は幾つか突っ込みどころがあるが、後半、グッと良くなり、涙腺が刺激される作品。】
ー 前半は、田中梨花(石原さとみ)の奔放過ぎる生き方に、”石原さとみさんだから、説得力があるんだよなあ・・、でも我儘だなあ。”などと思いながら鑑賞していた。
だが、前半の所々に”キーワード”が隠されていたとは・・。
幼いみぃたんが、本当のお母さんが、死んでしまった影響なのか、梨花に対し
”ママは、絶対に死なないよね!”と言う言葉に対し、梨花が笑顔で言った”ママは元気だからね!”という言葉に後半、ヤラレタマシタ・・。ー
◆感想
1.序盤は、3つの家族
・水戸(大森南朋)・梨花・みぃたん(稲垣来泉)
・泉ヶ原(市村正親)・梨花・みぃたん
・森宮さん(何故か、娘はさん付けで呼ぶが、理由は直ぐに分かる。)(田中圭)・優子(永野芽郁)
の関係性が、時系列を行き来しつつ描かれる。
だが、水戸さんが、家族に相談せずに、拘りのチョコを作るために、独りでブラジルに行く事を決めてしまうシーンや(で、梨花とみぃたんは、水戸さんと離婚して、二人で暮らし始める。)
梨花が、水戸さんと別れた後、お金持ちで、立派なピアノを持つ泉ヶ原と、サクッと結婚していたり、”描き方が粗いなあ”と思いながら鑑賞。
ー 結婚と、離婚って、あんなにサラッとできるんですか・・。
だが、ここも後半、梨花の行動の謎が明かされる。ー
2.もう一つの家族
・優子の同級生でピアノが超絶上手い、早瀬(岡田健史)と母親(戸田奈穂)とのピアノをめぐるギクシャクした関係性。
ー 子供は、親の所有物ではないぞ!自分が成し遂げられなかった夢を子供に託すのは、子供にとっては、負担でしかないんだよなあ・・。ー
□違和感を感じた部分
・早瀬が、音大に行かずに音楽も料理も極めた”ロッシーニのようになる”と決めるシーン。
ー 母親への反発もあるのだろうが・・。唐突だなあ・・。ー
・学校で、友人達から意地悪をされていても、作り笑いで耐えていた優子が、優子の家庭環境を知った友人達の接し方が急に良くなるシーン。
ー ここも、唐突感が否めない。ー
3.上記4つの家族の関係性が見えてくると物語は、グッと面白くなる。
・森宮さんは、優子を、とても大切にしているし、
・泉ヶ原も梨花とみぃたんを、とても大切にしているし、
ブラジルに一人行った水戸も梨花とみぃたんを大切に思っていた事が後半、描かれる。
ー 皆、小さかったみぃたんと大きくなった優子を大切に大切にしている。
それは、森宮さんが言ったように、皆、小さかったみぃたんと大きくなった優子の存在により、”生きる意味”を見出したから・・。
ここは、沁みたなあ・・。ー
4.優子と早瀬の結婚式のシーン
・優子の三人のお父さんが集合。
”ヴァージンロードを歩いて下さい”と言った森宮さんに、水戸さんが言った言葉。
”貴方が、あんなに優しい子に育ててくれたのだから、森宮さんお願いします。”
ー このシーンも、沁みたなあ・・。ー
5.梨花の秘密が、明らかになるシーン
ー ここは劇場で観て下さい、としか言いようがない。
石原さとみさんって、今更ながらだが、素敵な女優さんであるなあ。
優子の卒業式での晴れ姿を泉ヶ原と、車椅子に座って大粒の涙を流しながら見ているシーン。見ている側も、ホロリと涙腺が緩む。ー
<家族って、何だろう・・。
それは、お互いの存在が生き甲斐になる、有機的な善なる集合体なのではないだろうか。
父親は妻や子供のために役割を果たし、母親も夫や子供のために役割を果たす。
そいう関係性が無い家族は、私は家族とは呼べないと思う。
きっと、キチンとした複数の温かい親御さんに育てられた優子は、早瀬と良い家庭を築くのであろうなあ、と思った作品である。>
そうですよね。いくら梨花が美人でも都合よく結婚と離婚を繰り返すなんて、さすがに違和感を感じてしまいます。
それでも泣いてしまうんだから、永野芽郁の女優力はすごいです。
うおっ!?ありがとうございます
皆そうです😊
好きな物は応援したいし、嫌いな物は認めたくない。ある作品で意見が割れても、違う作品では共感できる。真逆のレビューに共感できることもあるし、毎回共感できる人もいない。
人の違いと映画の違いを楽しんだもん勝ちです😊
NOBUさん、いつもありがとうございます😊
会社から5分の場所で鑑賞とか羨ましい!
私も心に染みる作品が好みです。個人的には本作よりもOurfriendsがいいかなぁ。単に洋画好きなだけですが。
原作とは大きく改変されてるのですね。原作読もうかなと思ってます。
ありがとうございます。
わたしも物語はいいと思うんですが、見せ方がなんか合わなかったです。期待が大きかったので。
ザ ハーダー ゼイ フォールのようなちょっとした描写で登場人物の性格や越し方を見せるような作品がいいですね。
邦画はテレビドラマのような、ながら鑑賞できるような作品が多い気がします。