シン・仮面ライダーのレビュー・感想・評価
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真面目にやるところがいい。
ヒーローものの独特なセリフや言い回しが、ウケ狙いとかではなく真面目にやり通しているところが良かった。あまりに真面目すぎて笑えるというか。狙ってたのかな??最後の一文字隼人はカッコ良すぎて笑えた。カメラワークも音楽も当時そのままだったり、戦隊シーンもムダに血が出るところとかなんかノスタルジック。キャストが豪華すぎてびっくり。顔出さずにすぐ死んだ大森南朋とか笑 懐古シーンだけの母や父までも。。父の大賀なんか写真だけだったし笑 好きな人ばっかだったからそこも見どころ。ヒロイン役だけは他にいなかったのかな‥
庵野劇場
何が正義かわからない時代の仮面ライダー
ショッカーは悪魔の軍団だから、世界の平和を守るため退治しなければならない。
これが、藤岡功の仮面ライダーのテーマ。
でも、今の時代、正義の味方という言葉も流行らないし、何が正義かもあいまいだ。
もしかしたら、ショッカーがポピュリズムとして正しい、なんて言う人間も出てきてしまう。
庵野秀明は、「シンゴジラ」、「シンウルトラマン」で、ある意味原点からの新境地を見せてくれたと思う。
けれど本作は、あの藤岡功の時代では到底想像できなかった葛藤が展開される。
ひとりの人間として仮面ライダーとどう向き合うのか。
仮面ライダーとして自分はどうあるべきか。
そんな自問自答が繰り返される。
まるで梅図かずおが描いたウルトラマンのように、苦渋に満ちたヒーロー像が画面を覆う。
それを後退と見るか新境地と見るか。
庵野秀明はその選択を、あくまでも観る側に託しているように思える。
なぜこの脚本で行ったのか
微妙すぎました
この映画の感想はこれぐらい
小さい頃を回想
ネタバレなんか別にいいし
全体的に微妙過ぎる
無駄にグロいシーンがあるせいでPG12なのだが、その描写いる?って感じが凄い。特に相手を殺したことに主人公である本郷猛が苦悩するというのを描写したいのだろうが、全然感情移入出来ないのだ。理不尽に改造されて命狙われてるんだし、別に良くね?という感じがする。だって過剰防衛かも知れないが、正当防衛だし。まぁコウモリオーグ戦からは仮面ライダー側から仕掛けてる訳だが、それにしたってやると決めたんなら迷わずやれよ感がある。本郷猛の過去を明かすのも遅過ぎるし、引っ張った割には微妙。明かされても、結局なんでそこまで悩んでたのか伝わって来ないというのも致命的。
感情移入出来ないのは本郷猛だけでなくヒロインであるルリ子もそうで、SHOCKERを壊滅させなきゃという意思は伝わるのだが、それ以外の思考が全然伝わって来ない。常に用意周到を自負するものの、セーフハウスに侵入されるわ、銃が無いから政府機関から提供して貰うわって全然用意周到では無いのだが。しっかりとコマとして動いていることを自覚し、やるべきことをやる政府の男2人の方が、まだ思考が理解出来る。ルリ子は無感情キャラなんだなと理解したところで幼馴染的存在が出て来て揺れたり、シャワーを浴びられないことに文句を言い始めるので、またキャラが分からなくなる。
全体的にアジトに突入→逃げるの繰り返し、洗脳解除から即仲間入り、敵も最大の武器の透明マントを捨てるとかツッコミ所が多すぎるのだ。3種混合の強みを一つ捨ててどうする。人工知能ケイにしても序盤から終盤まで常に出て来る割にはいる意味あった?と思えてしまった。という訳で個人的には残念な出来だった。
原点回帰:仮面ライダーの始まり
【鑑賞のきっかけ】
「エヴァンゲリオン」「ゴジラ」「ウルトラマン」。
それぞれに、「シン」を冒頭につけて、ヒット作を生み出してきた庵野秀明。
恐らく、これで一区切りとなるであろう、「シン」シリーズの最新作。
意外と早く、動画配信が開始したので、鑑賞してみました。
【率直な感想】
<ショッカーとは何だろう?>
子どもの頃、テレビ放映されていた初期の仮面ライダーを観ていて、「ショッカー」という組織に違和感を覚えていました。
それは、世界制服を企む悪の組織とされているのだけれど、大きな悪事や犯罪を犯しているように見えないからです。
せいぜい、ショッカーの怪人が街の人たちを襲ったり、幼稚園の送迎バスを乗っ取ろうとしたりで、「何だか、やっていることが小さいな」と、思っていました。
しかし、今回、改めてショッカーの存在を考えた時、原作者の石ノ森章太郎の脳裏にあったのは、第二次世界大戦中の旧ドイツのナチスのようなものであったのではないか、と。
ナチスのユダヤ人迫害という戦争犯罪について、世界中の人たちが知ることとなったのは、戦後になってから。
戦時中は、ひっそりと、収容所に収監されているユダヤ人は迫害を受けていました。
その根底にあったのは、ゲルマン民族が最も優れているという差別意識。
ショッカーの怪人たち、昔は「クモ男」とか「コウモリ男」でしたが、本作品では、「クモオーグ」や「コウモリオーグ」と、語尾に「オーグ」と付きます。
「オーグメント(augment)」は、増強させるという意味があります。
つまり、彼らは、もともと優秀な頭脳の持ち主であり、そこに昆虫などの持つ攻撃力を付加することで、全体的な能力を増強された者たちということ。
そこには、通常の人間より優れているという優越感があり、それは、多くの人類に対する差別意識に繋がっているとも考えられます。
本作品でも、ショッカーは、大きな悪事や犯罪を犯しているようには見えないけれど、普通の人間を洗脳する能力を持っているらしく、洗脳された街の群衆が描かれています。
つまり、彼らの世界征服とは、通常の人間より優れていると思っている自分たちが、人々を制御して、支配下に置いていくことではないか。
しかも、今回のショッカーは、「Sustainable Happiness Organization with Computational Knowledge Embedded Remodeling(計算機知識を組み込んだ再造形による持続可能な幸福組織)」であり、「悪」ではなく、人類に「幸福」をもたらすと謳っている。
何とも、邪悪な組織ではないですか。
<ネタバレしないように要約>
「シン・ウルトラマン」は、ウルトラQと第1作「ウルトラマン」の各話を、新解釈を交えて、まとめあげた作品でした。
本作品では、初期の「仮面ライダー」作品のなかで、仮面ライダー1号の活躍から始まり、そこに仮面ライダー2号が加わり、第3のライダーの登場までの流れを、新解釈を交えて、まとめあげた作品と感じました。
【全体評価】
仮面ライダーは、テレビーシリーズも健在で、ライダーのコスチュームや武器も多彩な画面構成になっています。
本作品は、原点回帰をしているため、コスチュームも地味だし、攻撃力も、剣や銃などの武器は出てこない点で地味です。
でも、そこには、人知れず、「世界征服を企むショッカー」に立ち向かうという仮面ライダーはここから始まった、という庵野秀明の初期の仮面ライダーに対する敬意が伝わってくる作品であったと思います。
おもしろい、けど
チープなのにチープじゃ無い
そこかかしらに仮面ライダーTV版のチープな要素が散りばめられているのに、何故か心ではチープに感じない。なんだか不思議な体験だ。
ストーリーは殆ど無いに等しく、オーグと順番に戦うだけ。登場人物の心情の変化も適当なので感情移入も難しい。だが、不思議と魅入られるし仮面ライダーを堪能できたとも思える。
ストーリーが無さすぎる
アマプラ配信で視聴。予告の時点で嫌な予感がしていましたが映画館に行かなくて正解でした。
単純に中身が無さすぎて面白くありません。
終始、ライダーとショッカー怪人のショボい戦闘シーンが繰り返されるだけでストーリー性が皆無。場面転換もぶつ切りかつ唐突でダイジェスト映像を見ている気分でした。
登場人物の深堀りや、人間関係の描写も薄く、主人公が戦う理由がよくわからん。シン・ゴジラでは人間関係を省いた点が良い方向に作用していましたが、人間vs人間である本作では致命的です。ショッカーにしても秘密結社の割にアジトはバレバレだし、敵幹部にも苦労なくほぼフリーパスで会えるので、有り難みがない。
これは映画ではなく、仮面ライダーオタクである監督が、自分が見たい(作りたい)シーンをただ集めただけの趣味の映像だと感じました。
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