シン・仮面ライダーのレビュー・感想・評価
全634件中、581~600件目を表示
期待はずれでした。
期待感があっただけに辛口です。
「庵野秀明らしい」は褒め言葉ではないです。シン・ゴジラの様な新しい試みも感じませんでした。デザインはTHE FIRSTより発展は感じられません。ストーリーは冒頭30分だけは凄いと期待がありましたが、残り1時間半はグダクダ。最後はキャシャーンを思い出しました。CGもさすがに今の時代は当たり前なので観る人には驚きはえられません。
役者は豪華ですが無駄遣いで世界観と合ってませんでした。唯一非現実な美しさがある浜辺美波は庵野秀明ワールドにはまってました。
評価が出来るのは映画だけではない漫画や玩具などの展開の多さでしょうか…しかし主軸の映画がこれだと今後は売上に響くのではないでしょうか。
世界に通用するコンテンツである仮面ライダーの可能性を潰してしまったように思いました。
他の方が「賛否両論あると思う」書いていますが、その時点で良作ではありません。
庵野秀明はアニメで勝負するべきだと思います。
監督の実写作品らしい仕上がり
監督が常々話していたテレビ初期の暗い画面で何だかわからないが凄いアクションしているというイメージはギリギリ見えるレベルで再現されており、映画全体から受ける印象が上手くソレに近しい感じになってました。
また近年物足りなさを感じていたバイクのスピード感疾走感とも満足出来る演出で、初期仮面ライダー感を増幅させています。
あとライダー意匠の重要なキーワードである涙を物語上の設定に落とし込み、あえて役者さんの演技で体現させることで、その意味を知る者にとってグッとくるシーンに仕上がっていた部分、そしてやはり原作ラストシーンの解釈とそれに至るシークエンスの美しさに初期仮面ライダーや原作への監督の想いが詰まっていたと感じました。
反面、画面の暗さや暴力描写、原作設定や石ノ森作品のオマージュの数々は自分のような初期ライダーを知るものにとっては理解できかつ納得の要素だが、果たしてそれ以外の一般層や後続世代に対してはどう感じるか?ともすれば敷居の高さとなるのではないか?とどうしても気になる所であり、さらに元々ゴジラやウルトラマンに比べ題材的に狭いターゲットと言わざるを得ない仮面ライダーは、興行成績的にどうなるか不安視しながらも注視していきたいと思います。
まあシンシリーズとしてのスパイスを効かせて最近のファンへのフックもアザとく仕込んであるところや、ややウェッティとも言える要素も「らしさ」があり、総じて庵野監督の実写作品らしいと私は感じました。
いい意味で 大人になってしまったライダー好きの人が見る映画かな
あっという間の約2時間
引き込まれてた
かっこ良かった
CGの違和感なんて どうでいい気になるよね
ジャンプとキック
バイクアクション
幼いころサイクロンのマフラーを排気管だと思わずジェットノズルだと思っていたから 本作品のサイクロンは 合格だった
でも 見終わった直後の感想は なにか物足りなかったけどそれは違った tvのシリーズを知っているからそう思えたんだ
原作マンガとtvの一文字登場あたりまでを原作とし映画にしている本作品
良くを言えば 継承する一文字のキャラをあと少しの説明があればもっと最後にぐっといけたかな
変形するのは 改造された肉体と バイクとヘルメットだけ
それなら わかる!だよね
登場人物のセリフがわざとらしいと感じていたけど 本音の時だけセリフが自然 だと感じて あーそうか自分以外とコミ取る時人は演じてるもね
バイクに対しての一文字の セリフ
が刺さる 同意だよ
浜辺美波愛と旧作へのノスタルジーの詰まった、庵野さんの「僕の考えた仮面ライダー」!
庵野さん、浜辺美波ちゃんのこと、好き過ぎ(笑)。
久々に封切り初日に映画を観てきた。
人より早く映画を観ることにはほとんど関心がないが、
あまりに出演者が番宣とかで「ネタバレ厳禁」みたいなことを言うので、
いちおうネタバレを踏む前に観ておこうかな、と。
僕自身はそれほど庵野ファンということはなくて、『シン・ゴジラ』には某映画サイトで3・5点、『シン・ウルトラマン』にはここで3点と星をつけているくらいで、とくに詰め込み過ぎの情報量と早回し感があまり性に合わない感じだったのだが、今回は「三部作」のなかでは一番素直に楽しめたと思う。
同時に「三部作」のなかでは一番破綻しているともいえるが、それはそれで庵野さんらしいと思った。
とはいえ、どこまでを「ネタバレ」と判断するかは、結構難しいな。
ラストに関しては、まあ完全なネタバレ禁止案件だろう。
てか蝶オーグが出てきて以降の展開は、「ネタバレ」表示にしない限りは触れていけない気がする。
じゃあ、バトル要素の新機軸とかは?
あれもたぶん完全に予備知識無しで観たら、俺みたいなタイプの観客はきっと腹を抱えて大爆笑すると思うので、あまりバラしてはいけない気がする。
三●●●の『●●●● 三●の●の●●●』みたいな(ヒント出しすぎか?)
でもライダーの基本性能考えたらまあ、ああなるよね。
ていうか、ずっと庵野さんが「ホントは仮面ライダーがバトルしたらこうなるよね??」って何十年も脳内で悶々と考え続けてきたかと思うと、ほほえましい。
大筋に関係ないことに関してなら、たぶん触れてもいいんだろう。
浜辺ちゃんが、一生懸命かっこよさそうに演じていてもどこか運動神経が悪そうで、決め顔で歩いているのに首が左右にずっと揺れちゃっているのが愛くるしくて死にそうとか、
池松くんがほぼずっとプルプルプルプル、チワワかポメラニアンみたいに震えてて、これが池松くんなりの演技プランなのかと思って観ていたら、彼の一人称視点のキャメラまでずっとフルフル震えてて、どうやら監督にやらされてたらしいと気づいて苦笑いとか、
顔出しで出てくる男の改造人間は全員どちらかというと「クセ顔メン」なのに対して、女性の怪人は全員すこぶるつきの美人ぞろい、人間サイドも二人とも超イケメンって意図的な配置のバランスが面白いとか。
ただし、誰がなんの役をやっているかは、予備知識無しで観に行ったほうがいっそう愉しめるかもしれない。
なかでもサソリオーグは、おそらく彼女の芸歴史上もっともぶっ飛んだファニーな演技を強いられていて、僕はエンドクレジットを見るまで、実は誰だかまったくわかっていなかった。
あと、言われないと誰だか絶対に認識できそうにない配役がニ、三人いて、とくに某「殿」はクレジットで出演を確認してなお誰の役か僕には見当がつかず、パンフを観てはじめて、なるほどアイツがそうだったのかと。
― ― ― ―
というわけで、話の大筋については、このあとも敢えて触れないようにしたい。
けっこうびっくりする人は多いと思うし、ぜひ早めに映画館でご自身の目で、庵野さんの考えた大ネタを確認されればよいと思う。
ただ、言っておきたいことがいくつかある。
まずは、この映画は何はともあれ「浜辺美波を愛でる」映画だということだ。
庵野監督は緑川ルリ子というキャラクターをとにかく偏愛していて、
それを演じている浜辺美波ちゃんのことも大好き。
映画の大半の部分は、もうそれでなんとなく出来上がっている。
それも彼女の内面ってよりは、彼女の容姿と、佇まいと、オーラをひたすら追い続けている感じ。どこか、フィギュア愛に近いような。
大昔に庵野さんが『キューティーハニー』で、サトエリに同じような感じで執着していたことを思い出す。
一方で、全体の雰囲気というのは、どこか70年代のフィルムで撮られた映画やドラマの生っぽい質感をなぞっているようなところがある。
特にハードボイルド系の青春もの、刑事もの、旅ものあたりのテイストがノスタルジックに再現されている印象。逆に「特撮」らしいチャチさやぺらっとした感じは希薄だ。
日本らしい錦秋のパノラマや凍てつく冬景色のなかで、パワードスーツの強化人間同士が血みどろの闘いを繰り広げる違和の感覚は、おそらく庵野さんがわざと狙ったものだ。
『シン・ゴジラ』や『シン・ウルトラマン』では、あまり映像上で旧作へのノスタルジーを感じさせる部分がなかったことを考えると、これは新機軸といってもいい。
庵野にとって『仮面ライダー』は、リファインしきってしまうと大切な何かが喪われるコンテンツだったのかもしれないし、彼にとって最もノスタルジックな感情と結びついた特撮だったのかもしれない。前二作ではやらなかった、エンドクレジットで●●●三連発ってのも今回やってるくらいだし。
でも、この「浜辺美波ちゃんのプロモーションビデオ」みたいな側面と「70年代フィルムっぽい質感とテイスト」という側面は、意外に途中から食い合わせが悪くなる。
まだ前半の、浜辺ちゃんが無表情でクールな演技を強いられていたあいだは統一感もあったのだが、中盤でルリ子が若干「デレ」てきてからは、なんかすげえ妙な空気感が漂ってくるんだよね……。
「70年代ドラマ」に、部分的に「ラノベ」が混ぜてあるかのような……(笑)。
とくにレターのシーンはもうこそばゆくて、ついくねくね身もだえしてしまった。
それここでやったらかなりきっついぞ。って庵野さんもわかってるだろうに。
でも、やりたくてやりたくて仕方なかったんだろうな。
なので最初に書いたとおり、「三部作」のなかではこれが一番、劇映画として破綻しているという気もする。浜辺ちゃんに執着しすぎて、作品のテイストとか全体の割り振りとかのバランスを少なからず逸してしまっているのだ。
でも、僕はそのことに対して否定的かというと、実はそんなこともない。
むしろ、これでいいと思う。
『シン・ゴジラ』や『シン・ウルトラマン』での庵野は、少し他人行儀というか、一歩引いたところから知的に映画を構築していて、どこか低体温で冷徹な印象があった。樋口監督が間に入っていることももちろんあるだろうけど、血肉の通った劇映画というよりは、壮大な「俺の考えるゴジラ/ウルトラマン」の研究発表を延々見せられているような感じがした。
その点、監督自身の妄執や偏愛が色濃く反映されている本作には、まさに「庵野」の個人的嗜好や臭気が刻印されているといっていい。
そして僕は、そういう映画がきらいではない。
― ― ― ―
もう一点、強調しておきたいことがある。
それは、本作が徹頭徹尾、「バディムーヴィー」だということだ。
とにかく2人がセットで出てくる。
いつも前から後ろから、2人が並んで歩くショットばかり。
最初、本郷猛のバディは緑川ルリ子だが、
話の展開にしたがって、バディの構成はいろいろにすげ変えられてゆく。
(お話の都合上、2号ライダーをどこかで出すわけだから当然だが)
サポート役の特殊機関の2人も、『メン・イン・ブラック』よろしく常にコンビだ。
常にツーマンセルで動くヒーローサイドに対して、ショッカー怪人は基本、単独行動だ。
だからこそ、能力は高くとも皆、一敗地に塗れるわけなんだけど……。
とはいえ、カメレオンはクモに半ば同性愛的な忠誠心をいだいているし、「ヒロミとルリ子」「緑川兄妹」といった、「過去の旧バディ」という要素も存在する。
それに合わせて、ショッカーの秘密基地もたいていはシンメトリーで構築され、真ん中で待ち構える敵に対してバックショットの二人が並んで向かってゆくショットが多用される。
徹底したシンメトリーへのこだわりで出来ている映画としては、グリーナウェイの『ZOO』やクローネンバーグの『戦慄の絆』、オゾンの『2重螺旋の恋人』、キューブリックやウェス・アンダーソンの諸作品あたりが有名かと思うが、本作も(とくにバトルシーンの始まりは)左右対称構図を強く意識している。パンフでスティールカットを確認するとちょっとびっくりするくらい。
これは、本作が何よりもまず「バディムーヴィー」であることを、視覚的にも強調したいがための仕掛けだ。
人がこの世の悪に立ち向かう時。
人が自分の弱さに立ち向かう時。
必ず支え合う友、頼りになる相棒が必要なのだ。
― ― ― ―
その他、観ていて適当に考えたことなどを箇条書きでつらつらと。
●本作の「怪人」たちは、旧作のテイストを引き継ぎつつも、明らかにアメコミ及びアメコミ映画の「ヴィラン」の影響を色濃く受けている。軽口の叩き方や妙に気取った感じ、ぶっ飛んだファンキーさなど、いかにもって感じだ。
●一方「正義」のサイドは昭和感を強く遺しているが、旧作の藤岡弘のようなマッチョな強さではなく、むしろショーケンと水谷豊の『傷天』コンビみたいな、弱さを包含する若者(タートルのセーター着た学生運動くずれの反抗期青年みたいな)をイメージさせる。
●語り口については、徹底した早回しと膨大な説明台詞で全編を押し切っていた『シン・ゴジラ』『シン・ウルトラマン』と違って、妥当なテンポと適度の情報量に抑制されていて、こちらのほうが僕は断然好きだ。
●ただその分、移動したと思ったら敵アジトの深奥に、といったワープっぽい展開が多く、テンポ感はふつうになったかわりに、「徹底的に余分な要素を排した」「ひたすら重要シーンばかりが続いていく」省エネ進行が顕著である。ちょっとRPGの、廊下を歩いてたら敵遭遇でいきなり部屋で対峙してバトル開始、みたいなノリ。
●登場人物に関しても、本当に物語を回すのに必要なキーパーソンしか出てこない。さらにいえば、この映画には某オーグの力で操られる街の人々以外、一般大衆がほとんど登場しない。そのおかげで「余分なシーン」は一切カットできているが、「世界を悪から守る」ために戦っているはずの話で、「世界の実体が見えない」不思議な感覚がある。何を守って戦っているのかの部分に、ぽっかり虚ろな闇がひろがっているかのような。
●本作には、2人がバイクで関東一円をずっと移動していく「ロードムーヴィー」としての側面もある。単にロケ地があちこちにバラけているだけとも言えるが、富士山が山梨側からも富士宮側からも撮られているし、木更津の海岸でシギ・チドリが集まる夕景とか、あと瀬戸内と思しき海上の道やコンビナートも出てきて、旅情をさそう。
●設定で印象的なのは、仮面ライダーの仮面が、自分で着脱するヘルメット状のもので、首筋からおくれ毛が出ていたりすることだ。バトル同様、リアル路線の行きつく先ということなのだろうが、けっこう生々しい。あと、赤いマフラーにもきちんとした理由付けが出てくるが、子分に籠絡するたびにルリ子がいそいそと巻くので、ちょっと奴隷につける首輪(社畜のネクタイ)みたいにも思えた(笑)。
●音楽では、商店街だかのシーンで唐突にかかった『阿修羅のごとく』のテーマ曲(トルコの軍楽らしい)に大爆笑。あれ、インパクト只事じゃないな。
●冒頭の「暴力談義」はウクライナを意識しているだろうし、コウモリの話は間違いなくコロナ禍と関係があるし、感情操作系の話は昨今の新興宗教ネタと関連があるだろう。何十年も前から庵野さんは「撮りたい仮面ライダー」を温めていたはずだが、ここ3年くらいの世界と日本の激動は、さらに監督のなかの「正義と悪」の概念を深化させたに違いない。
●サポートメンバーのふたりが役名を口にしていないことにはずっと気づいていて、きっとアレだぞ、アレが来るぞ(前作のやつ)と思って観てたんだけど、全然そんなことはなかった(笑)。
●ラストの趣向については、とにかく一文字の決めぜりふどおり、こうすれば「スッキリ」いくのにってずっと思ってたんだろうなあ、庵野さん。
柄本佑くん『シン・ゴジラ』を観て「これだけいろんな人が出てるのになんで僕はいないんだろう」って思ったって言ってたけど、すっげえいい役もらえたじゃない。なんか、本当におめでとう!
シン・浜辺美波
ONE PIECE FILM REDをシャンクス主軸の話でめっちゃ楽しみ!と思って観たらFILM ADO だった時と同じ感覚になった。
それと庵野さん、もうエヴァにだけは乗らんといて下さい。
『シン・』シリーズの最終作にして、一筋縄ではいかない作品。 テレビ版のリブートではなく、 【石ノ森章太郎版】だと今さらながら気づいた。
いろいろな要素が含まれていて、
かなり評価が別れる作品になったかと思います。
いろいろ書くと、
ネタバレになっちゃいそうなので手短に…
個人的には
ストーリーは、良かったかと思います。
ベルトの色も
本郷猛は、[白]
一文字隼人は、[赤]
といったように、随所に庵野秀明監督のこだわりを感じられます。
あとキャストについて言えば、
たとえば
藤岡弘、さんの「本郷猛」と
池松壮亮さんの「本郷猛」は、
名前は一緒だけど、
出自やいろいろなエピソードが加えられており、全く別人物だということをお伝えしたいです。
仮面ライダーといえば、
テレビ版のイメージが、もの凄く強いですが、
石ノ森章太郎版のマンガを読む機会があり、気づきました。
庵野秀明監督は、石ノ森章太郎スピリッツ(と言うのかな?)を目指していたのだな。
と思いました。
終わり方も、似ているしね。
評価としては
『シン・ウルトラマン』よりは、上。
『シン・ゴジラ』には、及ばず。かな
庵野秀明の作品てだけでくそみたいな映画やった
原作漫画と仮面ライダーのテレビシリーズにモチーフだけは忠実に再現。漫画の顔に模様があるとかスーツにヘルメット。テレビシリーズの髪の毛出てるとか旧1号旧2号新2号のカラーリングだけは
それ以外は石ノ森章太郎の思想が何一つ反映されず
映画開始すぐ血塗れでアマゾンズを期待させつつ、
1号と2号の戦いはドラゴンボールの戦いそのもので、
それ以外の戦いも仮面ライダーの戦いでは無く、何の映画見せられてるの??やし
ショッカーライダーとの戦いだけはまだ見応えあったけど、他の戦いシーンほんましょーもないし
本郷猛が死ぬとかほんま無い作品
もったいない
昭和ライダーど真ん中の世代としてはこのゆるい感じが心地よかった★4
本郷と一文字のキャラ設定も原作オマージュしてて★4
演者の方々も素晴らしく特にルリルリの表情や言い回しは凄い女優さんだなと★5
でしたが
CGがぬるい★2
冒頭の戦闘シーンや蝙蝠の処ぬるすぎて笑ってしまった
造形がぬるい★2
蜘蛛、蜂類と蠍蝙蝠等との差
出入り自由★2
敵のアジトに出入り自由ってどうなの?
愛の詰まった新作
初代テレビドラマ『仮面ライダー』と、石森章太郎原作&漫画版へのリスペクト満載にして、庵野秀明フィルムになっていたという不思議な体験。
そんな「融合」と、過剰なまでの「情報量」と、画面からの「圧」に、ただただ押しつぶされそうになる2時間超でした。
庵野さんの原作への「愛」と、喜んでもらいたいという観客への「愛」、そして「強い意志」を感じ。
4つの『シン』の中で、『エヴァ』と同等、いやそれ以上にの庵野さんの魂に触れた気がしました。
私にはとても面白く刺激的でしたが、『キューティハニー』『ラブ&ポップ』っぽいカットに、やや『式日』や『エヴァ』のような「庵野ワールド」展開・難しい設定セリフもあって、現行テレビの『仮面ライダー』シリーズ(特に平成ライダー以降)のファンには違和感を生み、変でわかりにくい作品と捉えられる危険性もあるかもしれないなとも懸念を抱きました。
(その点では、逆に『ゴジラ』と『ウルトラマン』の二つの『シン』には、樋口真嗣さんの優しさや配慮を感じたんだな、とも思ったり)
あと、手塚・石森・松本零士などが得意とした「キャラクター・スターシステム」を取り入れてるのかしら?と思ったりもしました。
これ以上は、まだ言えませんが。
それと、そうとうに音が重要な作品でした。
音響システムのいい環境を推奨します。
可能なら、IMAXやDolby‐ATMOSなどのラージ・フォーマット、または首都圏なら立川や川崎などのハイスペックスピーカーがあるスクリーンでの鑑賞がよいはず。
人体改造と変身のメカニズムを語るシーンでは、専門用語を羅列するセリフが多くて、なんだか言っていることがよく理解できませんでした。
「50年前にテレビ番組から受けた多大な恩恵を、50年後に映画作品という形で少しでも恩返しをしたいという想いから本企画を始めました。」という庵野秀明の「シン」を冠した新作は、悪の組織によって改造人間にされながらも正義のために戦うヒーロー「仮面ライダー」の姿を、約50年の時を経てリブートしたものになりました。
石ノ森章太郎が原作の「仮面ライダー」は、お茶の間の子供たちを熱狂させた勧善懲悪な楽しさをメインとしたTV放送版のイメージが強いものと思います。
けれども原作コミックでは、対象年齢をTV向けの子供の視聴者よりも高く設定されていました。シリアスな描写を軸に、人間が人間でなくなる恐怖や、改造人間として戦うライダーの悲哀なども包み隠さず描かれているのです。
本作は、この原作コミックの要素を取り入れて、大人でも楽しめる作品を目指したのだと思います。
特徴的なのは、仮面ライダーとショッカーの戦闘シーン。仮面ライダーかなり残酷に戦闘員を踏み潰し、生々しい血しぶきを上げさせるのです。それもドアップで。この時点で、お子様向けの仮面ライダー映画とは一線を画していました。
また本作では、悪の組織「SHOCKER」の全貌が掘り下げられています。何と彼らの目的は、人類の幸福を目指すことにあったのです。しかし彼らの考えは、額面通りではありませんでした。彼らの目指すこととは、最も深い絶望を抱えた人間を救済することにありました。その手段として、強制的な人体改造にあったのです。その犠牲者の一人として、誕生したのが、仮面ライダーこと本郷猛だったのです。彼はショッカーによって身体にオーグメンテーションを施されて桁外れの跳躍力と腕力を持つバッタオーグとなったのでした。
ところで、このオーグメンテーションをはじめとする人体改造と変身のメカニズムを語るシーンでは、専門用語を羅列するセリフが多くて、なんだか言っていることがよく理解できなかったのです。素早いカット割りと組み合わさることで、どんどん置いて行かれる感じがしました。
但し早いカット割りは、戦闘シーンではスピーディーさを生み、テレビ版よりも遙かにリアルティーを感じさせるバトルシーンとなりました。特に必殺技であるライダーキックを放つシーンでは、放つ高さを強調。青空がライダーの色に映えて、格好良かったです。
仮面ライダーとなる本郷に関しては強さと優しさを兼ね備え、トラウマも抱えた悩めるヒーローとして、従来よりも人間くささを感じさせる点で、池松壮亮が似合っていました。
ちなみに、合同記者会見で庵野は自身の中で藤岡弘が演じる本郷猛のイメージが強すぎて、異なる方向性を目指さなければならない時に池松がマッチしたと語っています。
また仮面ライダー2号となる一文字隼人も、ジャーナリストという孤高さを持ち、決して誰にもなびかないことが信条でした。けれども彼なりの正義感で、次第に本郷と行動を共にするように変わっていく変化を、柄本佑が好演していました。
さらに緑川ルリ子役の浜辺美波はとてもミステリアスで、可愛かったです。
昭和世代の人には残念かも
仮面ライダーを見てた人には少し残念かも!
突っ込みどころ満載です。
逆に昔の仮面ライダーを見たことがなくて初めて見る人は楽しめるかも。
シンウルトラマンの時もカラータイマーがなかったりして、ちょっと違和感はあったけど、まだストーリーの内容はマシだったので許せましたが、今回は本当に残念。
あまりにも期待が大きかったので初日に観賞しにいきましたが、その分残念度がマシマシになってしまいました。
仮面もどちらかと言うと、ライダーマンぽいし、ライダーも怪人もセリフが、仮面でこもった声で少し冷めるし、セリフも棒読みが多かった!
監督のこだわりかもしれないけれど、もっと他でこだわって欲しかった。
救いの美波ちゃんだけやったが、少し肌荒れしてるし。
大人向けのライダーに無理やり仕上げた感じで、あそこまで行くならいっそうのこと子供向けの内容にしている方がよっぽどよかった。
なぜ、PG12なのかと思っていたけどただ単に、悪役を倒す時にグロイだけのよう!
別にそんな内容はいらないと思うし、それがなければ幼い子も親子で鑑賞できたのにと思ってしまう。
ま〜庵野さんのこだわりがあるのかもしれないけど、最近ちょっと暴走気味ですよね!
シンゴジラ、シンウルトラマン、シン仮面ライダーと今後はあまり昔の作品はイジって欲しくないな〜
池松さんも、イマイチの演技。
あまり、仮面ライダーにはやる気がなかったのか、はっきり言ってあってなかった。
どちらかと言うと2号タイプ!
昭和の仮面ライダーにあまりこだわりがない方は、見ても良いと思いますが、昭和の仮面ライダーが大好きな方は見ない方が良いかも。
お決まりの変身ポーズもほとんどないし!
ほんと、期待が大きかっただけに、残念でした。
ハン(半)(反)・仮面ライダー
俺が少年の心を無くしたから楽しめないの?
違う違う、仮面ライダーが変わったから。女々しい本郷猛なんか見たくないよ。それに、このストーリー展開で緑川ルリ子を命懸けで守る動機が湧く?
コウモリオーグの飛び方がひどい。CGが下手くそなのか、笑いを誘っているのか戸惑ってしまう。
ふざけたサソリオーグが登場するに及んで、タチの悪いパロディーをIMAXで鑑賞している自分に笑うしかない。朝からハイテンションだった気持ちは、10対0で負けている試合を見ている気分に。まだ1時間くらい残ってるんですけど。
一般大衆も登場しない、政府も登場しない。出てくるのは、ショッカーと下っ端役人と仮面ライダーだけ。アクションも数秒間は、オオッて思えるシーンがあるんだけど、結局は予算のなさが見えてしまう。
心が躍るのは、テーマ曲がかかった時だけ。俺の仮面ライダーは、心にしか存在しないようですね。
ハン(半)・仮面ライダー
ハン(反)・仮面ライダー
どちらも、泡となって消えてください。
監督の覚悟と心意気と浜辺美波さんのビデオレターを全面的に支持します
仮面ライダー1号…左腕を右側上方45度(頭頂をゼロの起点として)に伸ばしてワイパーのように左に戻すと同時に腰のあたりにためていた右手を左側上方45度に向けて一気に伸ばし切る。
仮面ライダー2号…右腕を地面に平行に右側に伸ばすのと同時に左腕は肘を直角に右側に倒し、右腕と平行させてから、両腕を同時に左側にワイパー状に戻して、左腕は上向きに、右腕は左方向に肘から直角に左側にたたむ。
仮面ライダー3号…いやもういい❗️だからなんなの?
と叱られそう…すみません。
つまり、私が子どもの頃、変身ポーズはクラスの男の子の8割くらいはできていたということです。
でも、3号(V3?)からはあまり記憶がなくて…
という程度にしか、仮面ライダーのことは知らないので、特段の思い入れがあるわけではない人間です。
でも(だから?)、とても面白かった‼️
科学的な説明も半分くらいしか分からないけど、ふーん、でもそういうことになるということね、というアバウトな理解でもストレスにはなりません。
なにしろ、浜辺美波さんが、いつでも〝用意周到〟なので、サクサク展開するし、そのリズムに乗って見てれば、とても乗り心地が良い映画なのです。
ルリ子が本郷猛の背中に感じる安心感が、そのまま我々鑑賞者の安心感に同期する、というか。
意図的にぎこちない動きを残したのであろう昭和の特撮風のアクションも、ベタなセリフのわざとらしさ(前半にルリ子がクールに振る舞いながら語るセリフなんかは、〝子ども向けのテレビ番組なのにちょっと背伸びして気取ってる感〟が見事に再現されていました)も、懐かしさを最大限に引き出しています。
それでいて、柄本佑さんが醸し出す〝距離感のある優しさ〟は、現代的な雰囲気も生かされていて、ちゃんとバランスが取れている。
もしかしたら、適当に懐古主義をまぶして、ある程度の年齢層の人に受ければそこそこ興行収入もあげられる。その程度の安っぽい作品だと誤解されるかもしれませんが、そんなリスクを侵してでもここまで撮り切った監督の勇気と覚悟が、私にはメチャクチャ刺さりました。
それと浜辺美波さんのビデオレター‼️
これにはやられました。
思わぬところで、涙が溢れて…最高です‼️
ノスタルジックな演出が、より懐かしさを醸し出します
とにかく公開を待ちわびていた本作。
オープニングからガッツリ心を掴まれました!!😁
まずBGMが非常にカッコよく、初めの敵となるクモオーグも、蜘蛛男の面影を残しつつ今風にアレンジしたデザインでテンション上がる!!
効果音も当時のままだし、あえて動きや見た目にレトロ感を持たせ、ノスタルジックな演出にしているところがニクイw
かと思えばショッカー戦闘員との戦いでは、ライダーの力が強すぎて、飛びまくる血しぶき。殴るというより叩き潰してる感じ。こう来たか!と新たな表現に更なる期待が高まる。
怪人はテレビ版に忠実に、蜘蛛、蝙蝠、サソリと第一話から八話までの怪人(オーグ)が登場したり、合体してたり、名前だけ出たりと、もう懐かしさが止まりません!!
ストーリーは、非常にテンポ良く進むが、悪く言えば単調で深みがない。次々と現れるオーグとの戦いが見どころになるが、オリジナルなのか知らないだけなのか、ラスボスなんかは誰?といった感じで、思い入れがない分途端に冷める。
序盤で見せた血みどろのエグい演出も後半では全く無くなり、結果的に序盤が一番盛り上がってたかも😅
ちなみに本作のライダー。仮面を手に持っている事から変身ではないの?という疑問が公開前からありました。
個人的にはあのスーツに見える身体は、バッタの外骨格であり、マスクに見えるそれが変身した顔なんだという認識でしたが、そこは新しい解釈でしたね。
いや、テレビ版からそう思わされていただけで、原作では改造人間の本郷猛がマスクを被って戦うのが本来の設定なのかもしれません。
庵野さんの事だから、勝手な解釈で変えたりしなそうだし。
そもそもテレビシリーズの制作スタッフですら、ライダーの顔はマスクなのか顔なのか、はっきりしていなかったようですしね。
いずれにせよ初代ライダー世代であれば楽しめる作品ではないかと思います。
個人的に残念だったのは、大幹部クラスの怪人が登場しなかったこと。
イカデビル好きなので、できれば死神博士を期待していましたが、死神博士は第二の大幹部。せめてゾル大佐は登場するかなぁと思っていましたが残念でした!!😅
戦闘シーンが暗すぎる
ショッカーから離れたバッタオーグ(仮面ライダー)がクモオーグ、コウモリオーグ、サソリオーグ、ハチオーグ、カマキリオーグ、チョウオーグ、などと戦う話。
池松壮亮や柄本佑の仮面ライダーはなんであんなに髪を長くしてたのだろう?見ていて鬱陶しかった。
ヒロイン・緑川ルリ子役の浜辺美波は相変わらず綺麗だったが、終始しかめっ面で笑顔は一度も無く彼女の魅力が発揮出来て無いためイマイチだった。長澤まさみや西野七瀬も出てたが、この2人もすぐに殺されたし、誰でも良かったような気がした。
戦闘シーンが暗いケースが多くてせっかくのアクションがよく見えない。ここがイマイチの大きな要因だと思った。
仮面ライダー誕生の経緯やマスクの設定など上手いなぁ、と思ったし、バイクはカッコよかった。
全634件中、581~600件目を表示