シン・仮面ライダーのレビュー・感想・評価
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賛否で荒れる庵野さんらしい作品
確かに数多くのレビューにもあるように両手を上げて最高ー!とは言い難いけど、過去、色々な仮面ライダーの映画が作られて来た中、やっぱり、個人的には一番面白く、好きな作品になった事は間違いないです。
庵野さんはある種タランティーノ同様、ウルトラマン、仮面ライダー等、自分が多大に影響を受けて来たリスペクトする作品の要素をサンプリングし、自分の作品の中に落とし込み、魅力ある独自のオリジナリティを持った作品を産み出すのが得意な方だと思うので、そのリスペクトする作品そのものをサンプリングではなく、リブートさせるのは、好き過ぎるが故に逆に難しかったのではないかと思いました。
シン仮面ライダーについては、庵野さんがオリジナルの好きなシーン、要素が多すぎ、あれもこれも入れたいとギューっと圧縮し、詰め込み過ぎくらい詰め込んだ結果、展開が急すぎて、話についていけない、登場人物の感情の流れに乗れない等々の感想がレビュー採点が低くなることに繋がっている印象を受けました。後はバトルシーンの見にくさ、CGの安っぽさに乗れない等も原因としてあるのでしょうが、これらを最初からある程度、わかった上で観ると意外とその辺の要素がマイナスに繋がることなく、とても楽しく観れました。
繰り返し観ると、この詰め込み過ぎくらいの展開の速さが逆に心地よくなるくらいでした。
突っ込みドコロは勿論、色々ありますが、
仮面ライダーのカッコ良さ、各シーンの美しさ等、良いトコロも山程あり、2回目、3回目と観れば観る程、評価が良くなっていくような作品だと思うので、未見の方は是非、観て欲しいと思いました。
「シン・」シリーズのフォーマットにより磨きがかかった一作
『シン・ゴジラ』(2016)から四作目となる「シン・」シリーズの最新作です。登場人物が己の役割を遂行する姿に焦点を絞り込んだ(要するに「仕事中のところ」しか映さない)人物描写、独特のカメラアングルが生み出す映像の躍動感など、庵野監督がこのシリーズで取り組んできた様々な試みは、本作においてさらに完成度を高めた感があります。
加えて本作の冒頭で展開するアクションは、土くれと血しぶきが舞い散るかなり激しい描写で、『プライベート・ライアン』(1998)や『西部戦線異状なし』(2022)すら彷彿とさせるものした。「えっ、もしかして今回は流血描写にこだわったの!?」という予感がしたんだけど、本編ではそこまで過激な描写が続く、ということはありませんでした。ただ暴力描写が苦手な人は、この冒頭部分だけでもちょっと心構えが必要かもしれません。
仮面ライダー1号、2号がショッカーと戦うという、シリーズ最初期のリブートであるため、スタンプを押すとかの変身ギミックは控えめです(結構空は飛ぶけど)。最先端の「盛り」を期待するのではなく、オールドファッションなライダーたちのいでたちを、庵野監督がどのようにスタイリッシュに仕上げているのか、を楽しむ方向で鑑賞するのが良さそうです。
倒すべき敵の数もあらかじめ教えてくれるという、シリーズのこれまでの作品にはない親切要素も本作の特徴です。
あえて感情表現を抑制した人物描写からどれだけキャラクターの内面を引き出せるのか、その読み取りを楽しめるかどうかで評価が分かれそうな作品でした!
作品の世界観が全く解らなかった邦画。 本年度ベスト級。
劇場で何度も予告編を見せられ、浜辺美波さん目当てで鑑賞(笑)
仮面ライダーは子供の頃にリアルで見ていた派。
その後、自分も大人になり再び子供とライダーシリーズもリアルに視聴。
仮面ライダーにはある程度の思い入れはあり。
オリジナルをリスペクトしつつ、現代版に仕上がっていた感じだけど、作品にはあまりのめり込めなかった感じ。
オーグがあまり強くないし、格好も今一つだった印象。
子供の頃に見たからなのか、昔の怪人の方が恐ろしかった感じ。
だけど西野七瀬さんのハチオーグは良かったです(笑)
浜辺美波さんがたくさん観られて良かったけどストーリーの満足度はあまり高くありませんでした。
ルリ子のビデオメッセージは何回でも観られると思います(笑)
関係ないけど昔、放送していた人造人間キカイダー。
自宅前で撮影していて怪人が意外とちゃちかったのを思い出しました。
確か、モモイロアルマジロっ怪人でした( ´∀`)
緑川ルリ子のお話だったかな・・・
わくわく感を持って本作品に臨みました。
仮面ライダー(本郷猛=藤岡弘)のリアルタイム世代として、「シン・ウルトラマン」が納得いく出来だったので、本作品も大変に期待して見に行きました。
本作品、やはり賛否両論になりましたが・・・好き嫌いにしっかり分かれる内容でしたね・・・
正直、私の感想は、「シン・仮面ライダー」と言うよりも緑川ルリ子のお話だったかな・・・そこに仮面ライダーが携わったと言うか・・・・
本作品、原作により忠実に、テレビ放送の内容をスパイスで加えていると思うのですが・・・
俺としたら、仮面ライダーと言えば「とー」の掛け声と、ショッカーは「えー」だと思うんだけどね・・・
何ともロングコートを着た仮面ライダーや、髪の毛がマスクから出まくっている仮面ライダーに少し違和感・・・
しかも、東映らしく、ロボット刑事Kが出てくるんだけど・・・この意図は何処から来るのかな・・・
私としては緑川ルリ子のお話の方が強くって、仮面ライダーとして入り込んで見れなかったな・・・
立花のおやっさんも、滝も・・・正直・・・無理やりかな・・・・
テレビ放送の内容で進めた方が分かりやすいような気がするけどね。
一文字隼人の挿入と最初の絡みなどが曖昧過ぎるね・・・
偽ライダーもちょっと平凡で終わった・・・・
当初のショッカーの怪人数体出てくる所までは良かったけどね・・・
次回作品があるような感じですが・・・・
これでお終いでいいかもね。
マーベルもそうだけど、こう言う作品って大人が見ても子供見ても面白い分かりやすい作品じゃないとね。
ライダー世代、必見!納得の会心作だ😂
私は庵野秀明が絡んだ全ての映像作品群の中で頂点、傑作だと思う。
庵野節とも称される世界観を語る時の難解な理屈っぽさって実は、言い訳というか辻褄合わせみたいでダサくて私は大嫌いだったけど、ここでは難解さを遠ざけ極力台詞を減らして演技達者をずらりと並べ、役者自身の表情、演技力に委ねた感じが初めてします。
あらためてシン・ゴジラ、シン・ウルトラマンと比較しても監督としての演出力が格段に向上し大根役者皆無なのは観ていて快感すら覚える程の出来上がりです。
長尺にも関わらず、仮面ライダー世代の私はカッコ良すぎてたびたび鳥肌立てながら涙ぐんでラストまで一緒に駆け抜けていました♪エンドロールの藤浩一さん、子門真人さんの歌声もグレートノスタルジア💓
血はいらんかな
庵野さんの愛する「カッコいい仮面ライダー」を集積した映画。同人誌の二次作品のような感じで少し辛口のストーリー。細かいところは色々突っ込みどころが多いけど、仮面ライダー映画としてはこれで良いと思いました。惜しみなくこれでもかと良い俳優さんを登場させるのは贅沢ですね。
しかしながら血が飛び散るような演出はいらないでしょう。血を飛び散らせることで何かを表現しているつもりかもしれませんが私には伝わってくるものはなかったです。
★NHKのドキュメントを見ての追記
先日放送されたドキュメントを見て、映画で感じた違和感のようなものが理解できました。一言で言うと監督と殺陣師がうまく行っていないのですね。監督は最初は元の仮面ライダーのアクションをイメージしていたようですが、それが徐々に等身大の仮面ライダー(バッタ・オーグ)と敵オーグによる超人同士の生身の闘争を描きたくなったように思いました。殺陣師側はカッコイイ殺陣を準備するのですが、やればやるほど「段取りだ」「組み手だ」と否定されると。私の好みで言うと仮面ライダーは殺陣師の殺陣で充分に思えるのですが、どうも監督の思い描くものとは違ったようです。池松さんが、そういう部分を理解して映像に反映できるように努力していたのが印象的でした。相手オーグに対する殺意の様なものを、顔や表情の見えない仮面ライダー・コスチュームの姿のまま、たとえば立ち姿だけで表現しようと努力していたのは流石です。非凡な俳優さんなんだなと見直しました。
良くも悪くも『仮面ライダー』
レビュータイトル通り。なので、『シン・ゴジラ』みたいなリアリティやメッセージ性のある「監督:庵野秀明」の映画を求めるとズッコケた感じを味わう事になるし、逆に『仮面ライダー』という作品の映画を求めると十二分に楽しめる。
劇中での血やスプラッタ表現に関しては、設定上数トンレベルのある仮面ライダーのパワーを、改造手術もなにもされていない生身の人間が受けるとどうなるかみたいな、今までは表現されて来なかった部分が全面に押し出されていて個人的には良かったし、所謂雑魚戦闘員が仮面ライダーや怪人の一発を受けてさらっと死んでいく様は逆に小気味良くて、少しドロッとして重めなストーリーを展開するこの映画にとってはいいアクセントになっていると感じた。
なので、個人的には結構満足して観れたし、複数回映画館に行って観てもいいと思える映画だった。
ただ、不満点があるとすればカメラ関係。
『シン・ウルトラマン』でもあったように、iPhoneのカメラを使用しての撮影シーンが出てくるのだが、暗所でのシーンに使われた映像にはノイズが乗ってしまっていて少し残念な感じがしたので、今後の映画では使用するシーンを選んで欲しいなと思ってしまった。
最後に、他のレビューでちょこちょこ言われてるマスクの後ろから出てる髪の毛は旧1号のマスクのオマージュであって本作のオリジナルではないので、本映画制作陣のデザイン観を批判する要素としては不適切だから注意
仮面ライダーはコオロギ ではなく、バッタで良かった。 それでも泡に成る姿は、復活がない故 悲しい。
仮面ライダーはアマゾンライダーまでがリアル世代なので、本作の公開がとても楽しみにしていました。
鑑賞前夜に、幾つかの本作レビューを読んでしまい ハードルが下がっていたお陰で?
本作はとても素晴らしい完成度に感じられました。
アクションシーンも 各種CGも ドッバッツ! とした血も
最初から、最後まで 中だるみすることなく、緊張は継続し、
シナリオ的には TV版よりも 石ノ森章太郎先生の意図していた意を得ていると感じました。
撮影は素晴らしく、特に暗所での撮影技術と照明は良い働きをしていた。
音響もいい音を拾っていました。
映画的に SHOCKER (Sustainable Happiness Organization with Computational Knowledge Embedded Remodeling :持続可能な幸福を目指す愛の秘密結社)は、今まで 僕が理解していた ただのお騒がせ"悪の結社"ではなく、意外とまともな綱領を持つ組織集団であることを知りました。
どうりで、映画に出てくる怪人(オーグ)は 話が通じる理知的な"下級現場指揮官"たちでした。
ただ、そんな彼ら・彼女達 ひとりひとり
オリジナル部隊マーク(家紋)とオリジナルな部隊兵装をもっているのは、凄い!
ショッカーはスペクター(007)より、資金力があるのかもしれない。
政府の男(竹野内豊さん)、情報機関の男(斎藤工さん)は とても良い存在感で、政府の立ち位置と力関係も良い設定でした。
浜辺美波さんは 実に素晴らしい! ファンに成りました。
このまま綺麗な髪を伸ばして、金色には染めずにメーテルを演じる事を願います。
比較しちゃうよね2
映画館で鑑賞しました。
仮面ライダーは平成シリーズを数作しか見たことがありません。
シン・ウルトラマンの感想でも書いたのですが、比較するのも変な話ですが、鑑賞して特につまらなくはなかったですが、シン・ゴジラの時ほどのめり込めなかった感はあります。
最初の数分は「カメラワークこだわってるな」という印象が強く、クモオーグとの戦闘終了までは、カメラワーク特殊すぎて若干見づらいなと思いつつも、割と新鮮味を持って楽しめました。
その後は他のSHOCKER幹部との戦闘が続いていき、最終的にはボスのイチローと戦うわけですが、敵キャラクターとの絡みや戦闘の流れは、なんとなく戦闘するんだろうなという流れからのなぁなぁ感みたいなものを感じてしまい、あまり感情移入はできませんでした。
本郷と一文字のそれぞれの性格と関係性については、自分の中ですんなりと腑に落ちた感覚があり、最後の方の共闘シーンはワクワクできました。ただトンネルのような所での共闘シーンが全体的に暗く画面が見づらかったです。
戦闘で血しぶきが出るという仮面ライダーの常識離れした能力の表現として面白い、と思う部分があったり、逆に戦闘シーンが若干見づらいなと思う部分があったりと、自分としては作品全体を通して、面白い部分となんかイマイチだな、と思う部分が交互に来るような映画だったなぁ、と思いました。
やっぱり浜辺美波は可愛いですね。
石ノ森+初代 < 庵野ワールド
冒頭のシーン、「バイクのタイヤのアップからのダンプカーとのCHASE」「そして激しい血飛沫をあげながらの仮面ライダーの正に殺戮シーン」「本郷猛の力を行使した後の後悔、無常感」
素晴らしい。
これが私の観たかった石ノ森ワールド継承の初代仮面ライダーであると確信。
ここまで僅か10分ほど。
あ、緑川博士がなんちゃら言っているようだが、なんだかわからん。でも後から分かるだろう、と思っているうちに蜘蛛オーグ。
なんだか乗り込んだ車が20年落ちくらいの古いアコード、どうした?
と思いながらもタイマンファイト、特別動画等で観ただけあってアクションは◎
政府と諜報機関の男は既視感あってニンマリ。
初めての共同作業は蝙蝠オーグの鬼退治、この件いるのか?
そう思ったものの、やはり線路のシーンが式日やシンエヴァを彷彿させるカッコ良さ。
どのシークエンスもカッコ良すぎる。
しかし、ここからは少し庵野さんワールドへ誘われてみる。
さそり女のアンヨはやはり庵野監督も好物なのね。
そして蜂女、握っているのはサーベルではなく、日本刀。中華屋からの誘いといい、70年代東映ヤクザ映画へのオマージュ満開。
東映さんも立てておかないとね。
一文字隼人が出て来て物語はクライマックスへ。
タイマン勝負からの洗脳解除。本郷が足を折るのは藤岡弘の骨折降板のオマージュか?カマキリ+カメレオンを倒して13番目の使徒の元に向かう、途中で13人(本郷も一文字も入れて)の仮面ライダーに邪魔されるが、無事対面。
ロボット刑事Kが登場しているので、13番目の使徒は
蝶オーグ、是非ともイナズマン希望であったが、眉間のグルグルだけオマージュ。折角ならば頭に2本の羽が生えてればな…
そして無事人類補完計画は本郷猛の献身により阻止され、一郎のルリ子により魂が救済され…
仮面ライダー、サイクロン号、それぞれのシークエンスの背景、カッコ良すぎます。
浜辺美波さんは冒頭から彼女の最後まで素晴らしく綺麗に撮れており、惚れ惚れしました。
石ノ森ワールド特有の苦悩するHERO、池松壮亮さんハマり役、
柄本佑さん演じる一文字隼人への明るいライダー継承も成功。
石ノ森ワールド、初代ライダーへの愛もオマージュも感じつつ、
でもどうしても庵野ワールドと東映さんの予算が気になります。
VR映像が欲しくなります
予告編を観た時から、観に行こうと決めてたよ。
でも心配な点が2つ。
シン・ウルトラマン公開したばっかだけと、そんな短い期間で作れるの?
ヒロインは浜辺美波で大丈夫なの?
制作日数のせいなのか、テレビ版へのオマージュなのか、戦闘シーンはかなりチープでした。
最初の戦闘員撲殺シーンこそ「さすがPG12」と思わせてくれましたが、バイオレンスシーンもそこまで。ライダー同士のCGなんかは恐ろしく雑です。時代的にテレビシリーズにはCGすらなかった気がするんですけどね。
その分、ライダーの内面にスポットを当てて、原作の持つダークさを描きだしてました。ただ、精神面を描こうとすると、演出がエヴァっぽくなる気が、、、
結局、池松壮亮が顔芸だけでダークヒーローを演じ切った感があります。さすが。
でも、主人公の屈折度ではバットマンの設定に到底及ばない気がします。
あ、浜辺美波も頑張ってました。
あのヘルメット内の映像、VR動画にして特典映像で配ってくんないかなぁ。
画面暗すぎ問題。期待が大きかった分落胆
中弛みを感じてしまい、久しぶりに映画館で中盤5分ほど思わずうとうととしてしまったのでストーリーや設定に関して私があーだこーだ言う資格はないことは承知していますので、その他の点で気になったところ。
まず何より画面が暗いです。戦闘時、暗いところで戦うシーンが何度かあります。日本橋のTOHOシネマズで鑑賞したのですが、本当に画面全体が暗くて、こんなに暗くて見難い映画、近年では思い当たらないくらいに本当に何が起きてるのか見えなかったです。
あと、アクションシーンで早さを表現するためにわざと動きをカクカクと表現する描写があるのですが、非常に目が痛くなります。
暗闇のシーンで急に爆破が起こると、その明るさの差で非常に視覚的には不快になりました。
加えて、主人公たちがマスクをかぶっているので声がくぐもってセリフも聞き取り難いです。
正直、一般的なエンターテイメント作品の文法に則ったストーリー展開をするつもりは毛頭ない作品なのはわかっています。
かっこいい外連味のある戦闘シーンを見せるための映画なんでしょう。
確かにライダーキックで敵を粉砕するシーンはかっこいいです。
ですが、ならばなぜ、暗いシーンをこだわらなかったのか本当に謎です。
カメラが悪いのか、編集が悪いのか、ライティングが悪いのかは分かりませんけども、暗いシーン(である必要性があるのかもそもそも分かりませんけど)を使うのならば、暗いシーンで映えるアクションをするべきだと思いました。
中盤に出てくる乃木坂の女の子が可愛いので、加点して星1.5点です!!
あくまでも「シン」であることを忘れずに
特撮オタクを20年以上、そして浜辺美波さんをデビューから応援させていただいている身として、好きなもの同士のコラボレーションは素晴らしい!という思いで映画館に足を運びました。
普段から何かと比べることは好きではない性格ですが、今回ばかりは一緒に鑑賞した友人同様「シン・ウルトラマン」のほうが遥かに面白かった、という感想に至りました。ウルトラマンと仮面ライダーでは根本から違うので比べること自体間違っているとは思いましたが、同じ庵野監督の作品として、そして「シン」シリーズとして、過去作品の中では唯一面白味に欠ける作品だと感じてしまいました。
そこで自分なりにつまらないと感じてしまった理由を考えてみました。
まず激しい血の描写を設けたことで完全大人向け作品に仕上げようと試みたであろうことが、血のインパクトだけが強く残ってしまって裏目に出てしまっていること。これに関しては珍しいことではないんです。元々平成初期の仮面ライダー、例として2002年放送の仮面ライダー龍騎でも生々しい血の描写はありました。ただシン・仮面ライダーと違うのは物語において必要な血であったかどうかなんだと思います。
龍騎の場合は筋が通ったストーリーの中で本当に必要なシーンでのみ必要な描写として設けられました。
しかしシン・仮面ライダーの場合は明らかに血の描写だけを強く押し出しグロテスクさを出したかっただけの不必要な血に思えました。
ある時から特撮ヒーローのVシネマ作品制作が盛んになりました。VシネマではTV版では放映不可なグロテスクなシーンやエロティックなシーンがあることが多いんですが、このあからさまなグロシーンは必要だったのだろうか?と思わせられることが今でも多々。今回のシン・仮面ライダーもそれに近いのだと思います。
そして本来なら重苦しいシーンの数々が「つい1分前まであんなに絶望って感じだったのにもう立ち直り!?」といったような、重いシーンからのポジティブな展開が秒すぎてもはやコメディになってしまっているところ。
庵野秀明監督作品にしてはB級感が凄かったです。(かといってB級映画が悪いわけではありません)
ただここで着目してほしいのが、当方のレビュータイトルの意味です。
昔の基盤がありつつも、あくまで「シン」であること。だから当時の仮面ライダーと違うじゃないか、なんていうことは当たり前なわけで令和版のストーリーなんですよね。
シン・ウルトラマンはそういった意味では当時の設定も組み込んだ令和版の作りが上手かったな、と思うところでした。
シン・仮面ライダーで素晴らしかったのは何より柄本佑さん演じる一文字隼人ですかね!良いところを見事に全てかっさらっていきました!笑
血が出ればいいというものではない。
とにかく残酷にして血を吹かせれば「大人向け」という意識の低い発想は捨てて欲しいと思います(苦笑)。任侠映画ではないので、いちいちブワーっと血が吹き上がると失笑してしまいます。
大人向けにしたいなら、大人の鑑賞に耐えうる物語をまず構築した上で大人の眼にも訴える映像に仕上げて欲しいです。そういう意味でしっかり作られているものは結果的に「子供も楽しめる」ものになるはずです。
本作は・・いけません。庵野節が今回は鈍ってます。
しかもライダー二人がとにかくカッコ悪い。
1号はお面?の下からはみ出るロン毛が気持ち悪いし、2号は(柄本さんには申し訳ないけど)コントかと思うほど。
観客の9割はオッサンでした。女子が見るべきポイントが見つからない作品です。
ちなみに「鬼滅の刃遊郭編」のような素晴らしい映像ではなく、逆に「TVで十分では?」というレベルなので、くれぐれも追加料金のかかる上映(IMAXや4D等)で見ないよう、気を付けてください。
面白くもあり、つまらなくもある。
仮面ライダーの世界観
子供の頃に仮面ライダーを見た
微かな記憶はあるが、
正直なところ仮面ノリダーの記憶が強く
内容は余り詳しくない状態で鑑賞。
やっと仮面ライダーの世界観を把握しました!
(映画は新解釈だと間違って覚えたけど…)
映画では、戦闘員が殴られると
血が飛び散るのが斬新でしたね。
テレビだと飛ばされてるだけだし、
幼児の頃にデパートの屋上や
遊園地で見た仮面ライダーショーも
血は出ないですからね。(笑)
でも、エンディング曲の
♫仮面ライダー、仮面ライダー、ライダー、ライダー
は、聞いた覚えがありました。
シンシリーズは
昨年のウルトラマンに続いて2本目を鑑賞
個人的には好きなタイプの映画ですね。
シン・仮面ライダー自体は
続編作れそうですがどうなりますかね?
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