シン・仮面ライダーのレビュー・感想・評価
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石ノ森+初代 < 庵野ワールド
冒頭のシーン、「バイクのタイヤのアップからのダンプカーとのCHASE」「そして激しい血飛沫をあげながらの仮面ライダーの正に殺戮シーン」「本郷猛の力を行使した後の後悔、無常感」
素晴らしい。
これが私の観たかった石ノ森ワールド継承の初代仮面ライダーであると確信。
ここまで僅か10分ほど。
あ、緑川博士がなんちゃら言っているようだが、なんだかわからん。でも後から分かるだろう、と思っているうちに蜘蛛オーグ。
なんだか乗り込んだ車が20年落ちくらいの古いアコード、どうした?
と思いながらもタイマンファイト、特別動画等で観ただけあってアクションは◎
政府と諜報機関の男は既視感あってニンマリ。
初めての共同作業は蝙蝠オーグの鬼退治、この件いるのか?
そう思ったものの、やはり線路のシーンが式日やシンエヴァを彷彿させるカッコ良さ。
どのシークエンスもカッコ良すぎる。
しかし、ここからは少し庵野さんワールドへ誘われてみる。
さそり女のアンヨはやはり庵野監督も好物なのね。
そして蜂女、握っているのはサーベルではなく、日本刀。中華屋からの誘いといい、70年代東映ヤクザ映画へのオマージュ満開。
東映さんも立てておかないとね。
一文字隼人が出て来て物語はクライマックスへ。
タイマン勝負からの洗脳解除。本郷が足を折るのは藤岡弘の骨折降板のオマージュか?カマキリ+カメレオンを倒して13番目の使徒の元に向かう、途中で13人(本郷も一文字も入れて)の仮面ライダーに邪魔されるが、無事対面。
ロボット刑事Kが登場しているので、13番目の使徒は
蝶オーグ、是非ともイナズマン希望であったが、眉間のグルグルだけオマージュ。折角ならば頭に2本の羽が生えてればな…
そして無事人類補完計画は本郷猛の献身により阻止され、一郎のルリ子により魂が救済され…
仮面ライダー、サイクロン号、それぞれのシークエンスの背景、カッコ良すぎます。
浜辺美波さんは冒頭から彼女の最後まで素晴らしく綺麗に撮れており、惚れ惚れしました。
石ノ森ワールド特有の苦悩するHERO、池松壮亮さんハマり役、
柄本佑さん演じる一文字隼人への明るいライダー継承も成功。
石ノ森ワールド、初代ライダーへの愛もオマージュも感じつつ、
でもどうしても庵野ワールドと東映さんの予算が気になります。
VR映像が欲しくなります
予告編を観た時から、観に行こうと決めてたよ。
でも心配な点が2つ。
シン・ウルトラマン公開したばっかだけと、そんな短い期間で作れるの?
ヒロインは浜辺美波で大丈夫なの?
制作日数のせいなのか、テレビ版へのオマージュなのか、戦闘シーンはかなりチープでした。
最初の戦闘員撲殺シーンこそ「さすがPG12」と思わせてくれましたが、バイオレンスシーンもそこまで。ライダー同士のCGなんかは恐ろしく雑です。時代的にテレビシリーズにはCGすらなかった気がするんですけどね。
その分、ライダーの内面にスポットを当てて、原作の持つダークさを描きだしてました。ただ、精神面を描こうとすると、演出がエヴァっぽくなる気が、、、
結局、池松壮亮が顔芸だけでダークヒーローを演じ切った感があります。さすが。
でも、主人公の屈折度ではバットマンの設定に到底及ばない気がします。
あ、浜辺美波も頑張ってました。
あのヘルメット内の映像、VR動画にして特典映像で配ってくんないかなぁ。
画面暗すぎ問題。期待が大きかった分落胆
中弛みを感じてしまい、久しぶりに映画館で中盤5分ほど思わずうとうととしてしまったのでストーリーや設定に関して私があーだこーだ言う資格はないことは承知していますので、その他の点で気になったところ。
まず何より画面が暗いです。戦闘時、暗いところで戦うシーンが何度かあります。日本橋のTOHOシネマズで鑑賞したのですが、本当に画面全体が暗くて、こんなに暗くて見難い映画、近年では思い当たらないくらいに本当に何が起きてるのか見えなかったです。
あと、アクションシーンで早さを表現するためにわざと動きをカクカクと表現する描写があるのですが、非常に目が痛くなります。
暗闇のシーンで急に爆破が起こると、その明るさの差で非常に視覚的には不快になりました。
加えて、主人公たちがマスクをかぶっているので声がくぐもってセリフも聞き取り難いです。
正直、一般的なエンターテイメント作品の文法に則ったストーリー展開をするつもりは毛頭ない作品なのはわかっています。
かっこいい外連味のある戦闘シーンを見せるための映画なんでしょう。
確かにライダーキックで敵を粉砕するシーンはかっこいいです。
ですが、ならばなぜ、暗いシーンをこだわらなかったのか本当に謎です。
カメラが悪いのか、編集が悪いのか、ライティングが悪いのかは分かりませんけども、暗いシーン(である必要性があるのかもそもそも分かりませんけど)を使うのならば、暗いシーンで映えるアクションをするべきだと思いました。
中盤に出てくる乃木坂の女の子が可愛いので、加点して星1.5点です!!
あくまでも「シン」であることを忘れずに
特撮オタクを20年以上、そして浜辺美波さんをデビューから応援させていただいている身として、好きなもの同士のコラボレーションは素晴らしい!という思いで映画館に足を運びました。
普段から何かと比べることは好きではない性格ですが、今回ばかりは一緒に鑑賞した友人同様「シン・ウルトラマン」のほうが遥かに面白かった、という感想に至りました。ウルトラマンと仮面ライダーでは根本から違うので比べること自体間違っているとは思いましたが、同じ庵野監督の作品として、そして「シン」シリーズとして、過去作品の中では唯一面白味に欠ける作品だと感じてしまいました。
そこで自分なりにつまらないと感じてしまった理由を考えてみました。
まず激しい血の描写を設けたことで完全大人向け作品に仕上げようと試みたであろうことが、血のインパクトだけが強く残ってしまって裏目に出てしまっていること。これに関しては珍しいことではないんです。元々平成初期の仮面ライダー、例として2002年放送の仮面ライダー龍騎でも生々しい血の描写はありました。ただシン・仮面ライダーと違うのは物語において必要な血であったかどうかなんだと思います。
龍騎の場合は筋が通ったストーリーの中で本当に必要なシーンでのみ必要な描写として設けられました。
しかしシン・仮面ライダーの場合は明らかに血の描写だけを強く押し出しグロテスクさを出したかっただけの不必要な血に思えました。
ある時から特撮ヒーローのVシネマ作品制作が盛んになりました。VシネマではTV版では放映不可なグロテスクなシーンやエロティックなシーンがあることが多いんですが、このあからさまなグロシーンは必要だったのだろうか?と思わせられることが今でも多々。今回のシン・仮面ライダーもそれに近いのだと思います。
そして本来なら重苦しいシーンの数々が「つい1分前まであんなに絶望って感じだったのにもう立ち直り!?」といったような、重いシーンからのポジティブな展開が秒すぎてもはやコメディになってしまっているところ。
庵野秀明監督作品にしてはB級感が凄かったです。(かといってB級映画が悪いわけではありません)
ただここで着目してほしいのが、当方のレビュータイトルの意味です。
昔の基盤がありつつも、あくまで「シン」であること。だから当時の仮面ライダーと違うじゃないか、なんていうことは当たり前なわけで令和版のストーリーなんですよね。
シン・ウルトラマンはそういった意味では当時の設定も組み込んだ令和版の作りが上手かったな、と思うところでした。
シン・仮面ライダーで素晴らしかったのは何より柄本佑さん演じる一文字隼人ですかね!良いところを見事に全てかっさらっていきました!笑
血が出ればいいというものではない。
とにかく残酷にして血を吹かせれば「大人向け」という意識の低い発想は捨てて欲しいと思います(苦笑)。任侠映画ではないので、いちいちブワーっと血が吹き上がると失笑してしまいます。
大人向けにしたいなら、大人の鑑賞に耐えうる物語をまず構築した上で大人の眼にも訴える映像に仕上げて欲しいです。そういう意味でしっかり作られているものは結果的に「子供も楽しめる」ものになるはずです。
本作は・・いけません。庵野節が今回は鈍ってます。
しかもライダー二人がとにかくカッコ悪い。
1号はお面?の下からはみ出るロン毛が気持ち悪いし、2号は(柄本さんには申し訳ないけど)コントかと思うほど。
観客の9割はオッサンでした。女子が見るべきポイントが見つからない作品です。
ちなみに「鬼滅の刃遊郭編」のような素晴らしい映像ではなく、逆に「TVで十分では?」というレベルなので、くれぐれも追加料金のかかる上映(IMAXや4D等)で見ないよう、気を付けてください。
面白くもあり、つまらなくもある。
難しい映画でした。
凄い好きなシーンと、嫌いなシーンが合わさった映画でした。
個人的に、昔のキャラクターが出てくるリメイク?
的なシーンはどれも好きでした。
それ以外のシーンは、あまり好きではないですが、
小言を言うほどでは、なかったです。
ですが、最後の方は個人的に好きになれず、早く終わってほしかったです。
仮面ライダーの世界観
子供の頃に仮面ライダーを見た
微かな記憶はあるが、
正直なところ仮面ノリダーの記憶が強く
内容は余り詳しくない状態で鑑賞。
やっと仮面ライダーの世界観を把握しました!
(映画は新解釈だと間違って覚えたけど…)
映画では、戦闘員が殴られると
血が飛び散るのが斬新でしたね。
テレビだと飛ばされてるだけだし、
幼児の頃にデパートの屋上や
遊園地で見た仮面ライダーショーも
血は出ないですからね。(笑)
でも、エンディング曲の
♫仮面ライダー、仮面ライダー、ライダー、ライダー
は、聞いた覚えがありました。
シンシリーズは
昨年のウルトラマンに続いて2本目を鑑賞
個人的には好きなタイプの映画ですね。
シン・仮面ライダー自体は
続編作れそうですがどうなりますかね?
大人向け
正直、仮面ライダーには全く詳しくないので、予断なく観る。
冒頭の鮮血シーンから度肝を抜かれたが、ある意味石ノ森章太郎氏らしいと言えるかも。
特撮のチープな感じが昔っぽい?し、ライダーキックなどでいちいち伸身宙返りなどオールドファンを意識してるのかしら?
役者さんをイケメンでなく、池松さん、柄本さんら演技派で揃えたのは好印象!大森サンなんて声しかわからんかったけど笑
ライダーやヴィランも悩むんだって、演技派がしっかり演じてくれました。
「シン」シリーズの終わりかな?
ウルトラマンの時にも感じたが、監督の想いのみが色濃く出過ぎていると思う。
又、膨大なテレビドラマの設定を2時間枠に持ってくるのも限界を感じる。
結果として、ストーリーが薄くなってしまい、登場人物に感情移入しにくい。
カメラワークや俳優の演技など随所に良い点があるのだけど、それが点としてのみ存在し、線になっていない。
トータルで見ると並な映画になってしまった。
そろそろ「シン」シリーズは終了しても良いのでは?
と思う。
今後、シンゴレンジャーとかシン宇宙刑事とかもやるのかな?
それはそれで見てみたい気もするが、答えは同じだろう。
おとなの仮面ライダー
庵野監督の「シン」シリーズは面白いですね。
今後も期待しています。
今回の「シン」は庵野節が薄目で、普通の仮面ライダーファンも観やすいかと。シンウルトラマンで、無理と思った方にもオススメです。
オープニングから、おとなの味付け。血しぶき多めで、リアリティないけど、おとなのヒーロー映画ならまぁ良いかと。
ストーリーも戦闘シーンも良いのだけど、人間をVFXで描くところは、日本映画の限界を感じる。
失笑。
だったら殺陣師入れた戦闘シーンの方が迫力あるかも。背景とかオーラとかは十分ですが。
要所要所、懐かしいキャラや懐かしい音楽出るとニヤニヤしてしまう。
人類救済というところが庵野監督作品らしいけど、、ちょい物足りないかな。
多少、期待を超えてこない感じの、物足りなさもあるけど、普通に映画として面白いです。
予算は少なめっぽいけど。
IMAXで観ましたが、IMAXは不要かな。
今後も「シン」シリーズは観てみたい。
シン.仮面ゲリオン
庵野監督というフィルターが付いていないと観れない映画。ある意味では絶大な褒め言葉であり、酷評の言葉。
話が単純過ぎてあらが目立つ。
アクションが下手すぎる。そこに趣を置いていないから観れるが、日曜ライダーのほうがまだ見せようとしている。蝶オーグがいきなり弱くなるのもよくわからない。力使い切ったから?そのあたりも表現が下手。
ライダー二人がキックする所ってエヴァにしか見えない。
人類補完計画って表現好きだなー。
エンドロールに仮面ライダーの愛は感じる。
詰め込みすぎて溢れてる
色々と詰め込んだ挙げ句、全てが中途半端な印象
オープニングから、アニメなどで言えば1クールの1.2話分をすっ飛ばしたような構成
その後のストーリーも2話〜3話を1話に凝縮して無理くり纏めて必要な心理描写を削ったかのような…
正直言ってこれで公開していいの…?と…
唯一良かったのは昔懐かしの特撮感があったくらいでしょうか
楽しみにしてただけに残念でならないです
非情になれ、しかし、優しさは失うな
作品の世界観が個性的であり、しっかりしていて揺るぎない作品である。登場人物のキャラは明確であり、分かり易い。この世界観に入れないと意味不明な作品になってしまう。この世界観に入ることが本作を楽しむ絶対条件である。
本作は、悪の秘密結社SHOCKERによって改造人間になった主人公・本郷猛(池松壮亮)が仮面ライダーとして、改造人間の生みの親・緑川博士の娘・ルリ子(浜辺美波)とともに、SHOCKERが送り出す怪人(オーグ)との戦いに挑んでいく、懐かしいヒーローアクション物語のリブート作品である。
TV放映開始当時に比べ、CG技術の進歩で、戦闘シーン、バイクの疾走シーンなどは格段に見応えのある出来映えになっている。
冒頭の戦闘シーンは過激であるが、正義行使のリアリティを見せつけている。正義を行使するとは敵を倒し血しぶきを浴びること。正義行使は、辛さを伴う茨の道であることを示唆している。心優しい主人公は正義行使に苦悩する。葛藤する。ルリ子に優し過ぎる、覚悟が必要と叱咤される。
ルリ子役の浜辺美波の振り切った感のあるクールビューティぶりが見事。迷いのない信念に満ちた台詞、行動は、力強さがある。彼女の過去描写は少なめ。主要登場人物も同様。主要人物像の掘下げ等のサイドストーリーは必要最小限にして、メインストーリーに絞って、迫力、スピード感を増すことを重視したと推察する。
迷える孤高の主人公は、SHOCKERとの戦いを通して、ルリ子と信頼関係を築いていく。そして、強さと優しさを併せ持つヒーローに成長していく。強くなければ生きていけない、優しくなければ生きる資格がないという言葉を思い出す。
新たなる希望で終わるラストが清々しい。続編を観たくなる。
本作は、確固たる世界観で、改造人間になった青年が、真のヒーローになるまでを描いた成長物語である。
シン・ゴジラを起点にした新解釈ヒーロー列伝も面白いが、そろそろ、新解釈ではなく令和の新生ヒーロー誕生物語が観たい。
仮面ノリダー?
はじめはR15見た感じ初っぱなリアルかと思いきや
内容は血がドバー映像はりあるでドラマ的にはいいのですが、仮面ライター的には最低👎コスチュムもまさに仮面ノリダーですね~シンウルトラマン、シン仮面ライダーとキャストも一緒でしたね~有名俳優さん( > < )
もったいない残念でした。個人差はあると思いますが、
仮面ライダー世代はガッカリな映画でした。
ラストの仮面ライダーのテーマソングは幼い頃を思いだしました。m(_ _)m
庵野秀明ワールド全開、シン・ユニバースの仮面ライダー
仮面ライダーのオリジナルを見たことがなく、初仮面ライダーでした。庵野秀明監督のシン・シリーズが見事に織り合い、ユニバースを感じられる作品でした。
意図的?にクオリティーを落としているような映像も多かったですが、物語が庵野ファンにはたまらないので、これは気になりません。
また観に行きます♪
人間臭いヒーロー映画
『シン・ゴジラ』、『シン・ウルトラマン』を経て最終章である今作。公開日より少し時間がたった後、ネットでは賛否分かれる評価だったので若干不安でした。なるほど、確かに賛否分かれる作品だと感じました。
『シン・ゴジラ』から今作にかけて人物関係が少なくなっていき、よりキャラクターの個人的な意思や理念が重視されている内容でした。『シン・ゴジラ』は組織的活動、『シン・ウルトラマン』はチーム活動、そして今作は個人的活動が色濃く描写されていました。
本郷・緑川・一文字の三人が中心となっていて、これまでとはスケールは小さいですが、庵野さんが描く「孤独なヒーロー描写」を表現していて、孤独を肯定してくれる印象を持てる内容でした。
愛や憎しみ・無力感・支配欲など人間が持っている感情的な部分が、『仮面ライダー』を通じて庵野さんなりに表現がされているのも面白かったです。「庵野さんってどんな人?」と思っている人はこの疑問を解消してくれる映画です。
しかし、特撮や庵野さんに興味のない人は楽しめないと思います。好奇心で観賞するのであれば、実写シンシリーズを鑑賞済みの上で映画館に行くと楽しめます。
名作と駄作は紙一重
個人的にシン・ウルトラマンより面白く感じた。期待度の差かも知れないけど。ウルトラ派の自分としては、シン・ウルトラマンは残念過ぎた。TVシリーズ同様の寂寥感というか、全編にわたって漂う寂しさみたいなものが昭和的で嫌いじゃない。サイクロン号の変形が良い。浜辺さん石ノ森さんが描いたキャラに似ていて、雰囲気がある。怪人、あえて怪人と書くけどが、ちょっと間抜けで人間ぽいところが、昭和の夕日を思い出させるんだよね。良かったと言っていいかな。
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