シン・仮面ライダーのレビュー・感想・評価
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かっこいい日本のヒーロー
特典欲しさに何度も観に行っています。
コレクションする楽しさは昔から子供たちの心を刺激させます。
ストーリーは大人用にアレンジはされていますが当時のものも思い出させる演出があったり色々世代の人からすると思うことはあります。
シン仮面ライダーでシン系は終わりとのことですが最高の有終の美を飾れたのではないでしょうか?
一度ではなく二度三度ライダーファンなら楽しめると思いますしヒロインやハチオーグが個人的には好きなのでそれ目的でも嬉しいですね。
日本の撮影は制限があって大変だったと思いますが最近のディズニーマーベルやDC作品と比較しても個人的には勝ってます。
美男美女は見ていてほんとに目の保養になりますから。
もはや庵野さんを教祖とした新興宗教か。
良くも悪くも庵野監督の「趣味の世界」ですよね(笑)。私は「ゴジラ」で衝撃を受け、「エヴァ」で退屈し、「ウルトラマン」で爆睡した口なのですが、今回もあまり楽しめませんでした。正直、その作風と世界観に飽きてます。。。でも、これだけの強烈な個性を放つ作り手は貴重なので、きっと今の日本映画界には必要な人材であることは間違いないのでしょう。そして、次回作も観に行ってしまうのだと思います。
なんかもうひたすらカッコよかった
前提として
・「仮面ライダー」本編は未視聴。
・劇場版の「仮面ライダー」は2作ほど視聴済。
・「仮面ライダー The First」は視聴済。
・「シン〜」シリーズは全て視聴済。
なんかもうひたすらライダーがカッコよかった。
色々と気になる部分はあるんです。
合わない音楽に欲しいところにない主題歌とか、生身のアクションが持ち味なのに多用されまくる甘いCGとか、S.H.O.C.K.E.R.の色々やらなんやらがもう……
言い出したらキリなさそうなんだけど、ライダーのカッコ良さに全部持ってかれた。
特に変身シーン。クソカッコいい!本郷猛も一文字隼人もひたすらカッコいい!!緑川ルリ子はかわいい!!!けれどヒロインはバイクだ!!!!!
思ってたよりグロかったけど本来ならこうなるよな、とか、宙返りジャンプの描写とか、ひたすら笑顔のS.H.O.C.K.E.R.と常に泣いている仮面ライダーの対比とか、改造人間の設定とか、何をもってヒーローの象徴とするかの設定とか、色々好きな部分もあって楽しい。
誰かが言ってたけど、連ドラで見たい気持ちも分かる。
それだけ少し展開が焦燥な感じはあった。
けれど俳優陣の演技は素晴らしく、演技に持ってかれる瞬間が多かった。アクの強い演出から泣けなかったけど、素晴らしいものを観れたと思う。
本当に色々書きたいこと、考えたいことが沢山あるけど、ライダーのカッコよさに全部持ってかれてるので以上にする!
こだわり(アク)が強すぎるので本当に初代「仮面ライダー」が好きな人にはオススメ。
ごめん、俺にこの映画のレビューを書く権利はない
「シン・ウルトラマン」にはあれだけ入れ込んだ自分だが、実際、この映画のレビューを書く権利はないなあ、と思っている。いや、レビューなんだから、観た人がどう感じたか書くだけなので、権利も何もないのだが。
自分は仮面ライダーに思い入れがないのだ。俺は大きな怪獣が好きだった。もともとが恐竜好きから入ったからだろうか。だから、ウルトラマンとウルトラセブンを比べると、幼い頃はウルトラマンの方にやや思い入れがあった。今、お話の面ではセブンのが少し深いなと思っているのにも関わらず、小さい頃はそうだった。ごめん。だから仮面ライダーについて知っていることも少ない。1号は本郷猛。2号は一文字隼人。ショッカーは「イーッ!」 って叫ぶ。親玉は死神博士。ルリ子って誰だ。こんな感じ。なんでこんなに興味がないんだ。自分でもずっと不思議だった。たぶん、子供時代を過ごした、静岡県東部地方に、仮面ライダーを放映する電波が届かなかったことに端を発する。そう、純粋に観られなかったのだと思っていた。この件は末尾にて。
当時最新の「怪獣怪人大図鑑」を買った時も、同じ年に放送されていたい「帰ってきたウルトラマン」の怪獣や、Q〜セブンの怪獣たち、そして映画の怪獣たちのみが関心の的で、蜘蛛男やイカデビルといった仮面ライダーの怪人たちにはときめくことがなかった。俺は、円谷フリークだったんだなぁ、とつくづく思う。
言い訳みたいな思い出話が長くなってしまった。そんな俺が観た、「シン・仮面ライダー」のレビューだ。
庵野監督が 「浜辺さん(美波)をいちばんかっこよく撮れるのは俺だ」 と考えていることは、予告編からにじみ出ていた。その結果がどうだったか、観ないわけにはいかない。結果、たしかにかっこよく撮れていた。さすが庵野監督。でも 「図抜けて」 という感じでもなかった。ごめんね。
シン・ゴジラで石原さん(さとみ)、シン・ウルトラマンで長澤さん(まさみ)、本作で浜辺さん(美波)(と西野さん(七瀬))とキャスティングしてきて、楽しいだろうな、庵野監督。次はどんな作品で誰なんだろう。楽しみだ。
そして今回観て、庵野監督はこういう話というか設定が好きなんだなあと感じた。人類改変、世界を救おうという気持ちに見えるが個人の深い絶望からくるエゴ、背景に流れる讃美歌。そう、これはエヴァンゲリオンと同質の世界。基本的に庵野監督はここに住んでいるのだろうな。ストーリーはおもしろかったと思います。
おまけ1
子門真人はこの頃主題歌を歌いまくっていた人なんだな(「およげ、たいやきくん」 だけの一発屋だと誤解してました。ごめん)
おまけ2
今回も庵野監督いろいろやってたけど少なめ? 脚本、タイトルロゴデザイン、プロモーション映像、ポスターデザイン、特撮准監督くらいだったかなあ
おまけ3
俳優陣、すごいね。そして最も頑張ってたのは、池松さん(壮亮)がいっしょうけんめい、ちゃんと棒読みし続けたことだと、俺は、思いました。
おまけ4 2023/4/8
へええ。漫画の仮面ライダー1号から2号へのバトンタッチは、全然異なる話だったんだね。今回の映画のエンディングはTV版をカバーしながら、テイストだけは漫画版なんだねー。(NHK「100分で石ノ森章太郎 仮面ライダー」を観た印象から)
<俺が仮面ライダーと縁遠かった背景:テレビ静岡と静岡県東部地方に関して>
まず、どのキー局の電波も箱根を越えることはできない。俺たちは、静岡にある地方局の電波でTV番組を観るのだ(それは今も同じ)。そして俺が子供の頃は、ウルトラマンを放送するTBS系列の地方局はSBS静岡放送として既にあったのだが、TBS以外の局の番組を主に流す地方局テレビ静岡は、1968年創立。① あれ? 仮面ライダーの放送開始は1971年だから観られたのではないか? ② あれ?テレビ静岡はフジテレビ系だけど、仮面ライダーはテレビ朝日系の番組だが・・・。
どうやら、テレビ静岡を見るためには、当初コンバーターが必要だったという事実が、我が家への仮面ライダー上陸を阻止していたのかと思う。コンバーターという言葉、たしかに子供の頃に聞いたことがある。なんか箱を買うといろんな番組が見られるらしいとも聞いていた。そして我が家にはそれはなかった。ひとつめのあれ?は「コンバーターを買えない我が家」 という悲しい話だったようだ。そしてふたつめのあれ?は、最初のテレビ静岡はTBS以外の各キー局の番組をまんべんあく扱っていたからだとわかった。テレビ静岡の番組がフジテレビ系だけになるのは、テレビ朝日系の静岡朝日テレビ(当時の静岡県民放送)日本テレビ系の静岡第一テレビの2局が開局する1978年まで待たなければならない。
「終」の入れ方も最高
庵野秀明監督による初代ライダーのリブート作品。
池松壮亮、浜辺美波、柄本佑といった面々が新鮮で、それぞれの立ち位置がどこかエヴァを思わせるのが面白い。
それろライダーのデザインも良いが、サイクロンがすっごい格好良いですね。あとベルトも。
音楽もオリジナルを感じるものから現代風のものまで、交差するように組み上げられているのも良かった。
それと何と言ってもSEが素晴らしいですね。最初の登場時はグッときましたよ。
カットも実に特撮ぽかったりと、オマージュに溢れていました。
アクションも中々で、特にライダーキックは最高な入り方でしたね。
反面、コウモリのムーブ等少し低予算的な荒さも見えました。が、そこまで気になる程ではないかな?
ただ1号対2号はもうドラゴンボールだった…。
後半からは柄本佑演ずる2号が色々格好良過ぎて、託されている感じがすごい出てました。
オリジナルを紡いだエンドロールからの「終」の入れ方も最高。
何だかんだと楽しめた作品でしたよ。
うーん。
最初の30分は面白かった。
スピード感といい展開といい世界観に入り込んだけど、そこを過ぎてからははっきり言って冷めてしまった。
血が出るのはダークな世界観で好みだった。
あと、池松壮亮が…。
もちろん良い時もあるんだけど、こんなに芝居下手だっけ?ってくらい棒演技でさらに冷めてしまった。
敵が多過ぎるのか、詰め込み感が半端なくて色々勿体無いと思った。
また、Amazonプライムで配信されるだろうからゆっくり見直そうと思う。
シンシリーズ
見終わった率直な感想としては、シンシリーズとして事前に期待していたハードルを越えられなかったな、ということ。
映画単体としてみれば決して悪い出来では無い。ゴジラやウルトラマンみたいに、見終わったあとに良かった!という気持ちが湧いてこなかったかな。見てた客層が定年前あたりのご年配層が多かったですが、もしかしたらそういった当時の特撮ファンにはささる内容だったのかも。残念です。
プラーナがハビタットしてパリファライズ?(@_@)?
オリジナル(コミック+特撮)とエヴァのミックスな印象。
どこかチグハグさを感じる。
イキナリの専門用語の応酬。
「ついてこれない人は置いていきますよ」感。
ルリ子のキャラが安定していない。
ホントに「仮面」なので声が通らないこと甚だしい。
劇伴は良い。全て70年代サウンドで統一してもらいたかった。(「ショッカー襲来」は特にアガる)
令和の楽曲はギターの高音が耳障りだわ(ꏿ﹏ꏿ;)
藤岡版の「レッツゴー!!ライダーキック」も流して欲しかったところ。
積み残しの謎はあるが、続編…はないかと(;^ω^)
「シン・ロボット刑事」なら配信とかでいけそう。
相性が
悪いのだと思う。
シン・ゴジラだけは超絶面白かったが、それ以外はかなりの部分理解できない。
今作もやっぱりよくわからない。
序盤は結構寝てしまったし、それ以降も目がしっかり開いたのは長澤まさみのシーンくらい。
終始ぼーっとしていた。
予告編が終始暗く澱んでいたので、映画館では観なくていいかと思っていた。
だが、レビューの評価がかなり高かったため、心変わり。
予告編通りのどんよりした内容だった。
ある意味、誠実な予告編なのかな。
映像は昭和で、垢抜けない。
当然、意図的なものだろうが、個人的には大いに落胆した。
どんどん安っぽくなっていくウルトラマンに対して、
仮面ライダーはスタイリッシュに変貌してきたと思っている。
最近は観ることはなくなったが、龍騎あたりのそれには目を奪われたものだった。
それらよりは数段カッコ悪いと感じた。
仮面ライダーというよりライダーマンだ。
ストーリーも難解で平坦。
ヒロインの死にすら全く心が動かなかった。
シンシリーズ、一通り終わりだろうか。
次があるとしてもBDでいいかな。
庵かけライダー
「良い」「悪い」が、ないまぜだったなあ。作りは10分に1度は庵野風で、まさに庵かけライダーだった。
面白いとは思うのだけど、子供と一緒に見ていた平成ライダー的なストーリー性は薄かったかな。当然、原テレビ作品へのリスペクトを表現するとこうなんだろうけど、成功している部分と、微妙な部分が混在して、どの立ち位置で見たら楽しめるのだろうと、観ながら焦ってしまう。シンプルに旧作へのオマージュ楽しめば良いのか、新たにクリエイトした部分か、はたまた豪華な俳優陣の活躍か。
一番楽しめたのは、ウルトラマン俳優陣と、浜辺美波かな。斎藤工と竹野内豊の「政府筋」コンビにニヤリとさせられ、その後に長澤まさみがまさかのいでたちで登場。この辺のやりたい放題は楽しかったのは確か。
明確にハマっていたのが浜辺美波。棒読みスタイルのセリフ回しと黒服とボブヘアでスレンダーなスタイルは、リアル綾波レイという感じで、ここも庵かけか。クールな人工物感があって、大写しにも映える。「エクス・マキナ」のアリシア・ヴィカンダーを思い出した。予告編にもあった、銃を構えた正面からのカットは、個人的に本作最高のシーン。
ともあれ、制作側が楽しんで作っていたのが伝わってくるのは確か。
そう言えば、大森南朋はペラペラ喋るので、すぐわかった(♪海老すくい〜とか歌いそうでハラハラした?)けど、
松坂桃李はどこにいた?
どハマり
藤岡弘、と佐々木剛の仮面ライダーしか知らない昭和のおじさんにはどハマり。
今にも天本英世が出てきそうな怪人たち。広がっていかないストーリー。
特撮のアクションも興奮もの。
(最近のマーベルやDC、Disney作品の予告篇なんか CGすごすぎてなんでもありで逆に何とも思わなくなった、チラシさえ手に取らなくなった)
タイトルだけの特報から予告篇、公開が近づくにつれてだんだんと期待値が下がってきて、愈々公開されれば賛否両論のレビュー。
オリジナルに思い入れや愛のない人が作るのも困ったものだけど、マニアックな作品でなく万人受けする作品作ってくれないかなぁと思いながら、期待せずに観に行ったら、入り口で仮面ライダーカードくれた。
もうテンション爆上がり。仮面ライダーカードだ。
(仮面ライダーカード欲しさにお小遣いすべて仮面ライダースナック買うのに使って怒られた少年の日が一瞬で甦えった)
至福の2時間。
エンディングにはまさかの子門真人の主題歌だ。
(ウルトラマンは残念だったからね)
おじさんはどハマりしたけど、面白くなかったって言う人の気持ちはわかります。そらそうだよね。
庵野さん。シン・シリーズはもういいやと思ってたけど、次は是非、「シン・仮面の忍者赤影」作ってください。お願いします。
古臭さと子供っぽさの心地良さ 次は永井豪作品はどうでしょう
古臭さと子供っぽさの心地良さ
中二病みたいなショッカーの野望は笑ったけれど
庵野監督の想う仮面ライダーが素直に表現されていたと思います
実写にも慣れてきたのかな
どうでもいいシーンですが、蜘蛛オーブがルリ子を車に載せるカットが、すごく新鮮でした
ちょっとコアすぎますので無視してください
キカイダーのパロディもコアだけど
庵野さんには印象に残る作品だったんろうな
仮面ライダーがこんなに見応えのある映画になって帰ってくるのは嬉しいかぎり
ふっと思ったんですが、永井豪作品とかをリメイクしてくれないかなって
シン・デビルマンとかシン・キューティーハニーとか
つまらん実写映画でガッカリさせられているからね
底に闇のある作品として作る価値がある
12PGなんて中途半端ではなく、18禁で
観てみたい
浜辺美波をはじめ、役者がいいのも作品を後押ししていますね
西野七瀬は、これだけの役者がそろうと見劣りします
演技の格が違いすぎる
テレビドラマレベルでは目立たないんだけどね
基礎からやり直した方がいい
メインの役者以外に、じつはビックリするほどスターがたくさん出演していました
エンドクレジットでビックリ
もう一回観て確かめたくなるくらい
特に仲村トオルと安田顕はどこにいたかで話題になっています
シン・ウルトラマンの様なテイストの仮面ライダー
概ね仮面ライダーの最初の頃をリブートした感じ。
コミュ障で大学卒業してバイクで放浪の旅?プータローしていた本郷猛が拐われいつの間にか改造人間に。
気づいたら何者かに追いかけられていて謎の女とバイクで逃走、訳の分からないまま話は本編に突入。本郷猛がわざわざ選ばれた理由とは…
いやアクションは凄いし血飛沫飛びまくるからR12指定なんだろうけど…
とにかく動く度に画面が激しく動くのはどうか?
実際の目線に近づけたいのだろうけど見ていると気分を悪くする人も出るのでは?とにかく目が忙しかった。
あとシンウルトラマンの時も違和感あったけど今回も仮面ライダーは戦いが始まるまで突っ立っているだけ。怪人もか。動と静を表しているのかも知れないが何か微妙な絵面。これから戦おうと言う雰囲気がまるで無い。話し合いで決着つけようと言うか決闘で構える前見たいと言うか。
コミュ障の本郷猛もどうかと思うが、オリジナルも今となってはそんな感じに見えなくもない。
それと喋り方が機械が喋っている様な感情を押し殺した感、だけど心の中はそうでは無い演出。
今回のテーマが心の傷とそれを乗り越える的な所があるから意図的なんだろう。
怪人も凶悪と言うより紳士的。殺し方も町を破壊がある訳でなくクールすぎて物足りない。
皆ある意味大人すぎて激情を表に出さない。
大人過ぎるビターテイスト。
それと想定外の石森ゲストキャラが出てきて驚いたり。
まあ70年代の石森作品の色々なオマージュがあって面白くはあったが今の人に分かるのだろうか?
そうそう出てきた聖地は既に行ったり見たりした所が多かったのである意味新鮮さが無かったな。
珍品
娯楽作品としてはダメ作。CGはチャチだし編集も下手でテンポ悪い。楽しめる作品ではない。
でも仮面ライダーをモチーフにした観念的なモダンアートとして見ると面白い。絵作りがしっかりしてるし、音の使い方もユニーク。プラーナのコンセプトとかボソボソしゃべる台詞も観念的。
ルリ子との関係性
中学の頃、テレビで見、原作漫画を読んでハマったものです。テレビではライダーの見た目の格好良さとアクションにしびれたが、中学生の身にはいかにも子供向きで、安っぽいつくりは不満だった。ところが石ノ森章太郎氏の原作は大人向きに描いてあり、そのムードは魅力的だった。だから当時思ったのは、「この原作のような感じで、実写版があればどんなにいいだろう」ということだった。今回、庵野秀明氏が「シン仮面ライダー」を作ると聞いて思ったのは、「庵野氏なら、きっとそれをやってくれるに違いない」ということだった。だから大いに期待した。
予想は当たっていた。この映画はまさにそういうものだった。それは今までにない、リアルな仮面ライダーだった。特に素晴らしいのは、「もし自分が本当に仮面ライダーになったとしたら、いったいどんな感じなんだろう」ということをとことん追求した点にあると思う。マスクをしばしば着脱したり、マスク越しにしゃべる声がくぐもっていたりする点はリアルだった。本郷のセリフが棒読みで、なんだかいつもぎこちないのは、庵野氏が「俺がもし本郷なら、こんなふうにふるまうだろう」ということだったと思う。たぶん私もそうなったかもしれない。藤岡さんのようにはふるまえない。そこは共感できた。
しかし、映画を見終わった時の感想は「まあ、悪くないかな」というところだった。なぜかというと、ルリ子との関係性がリアルさに欠けていたからだ。とはいえ、この映画における本郷とルリ子との関係性は「設定上は」とても魅力的なものだった。
昔の仮面ライダーの写真で、本郷とルリ子がサイクロン号に乗っているものがある。本郷が座席にまたがり、ルリ子がバイクのタンク部分に横ずわりしている図だ。二人の距離はかなり密接している。この写真はとてつもなく色っぽかった。子供心にドキドキした。ルリ子の体温まで感じられるかのようだった。これが普通の若い男女だったら、なんてことはない、普通の写真である。ところが、仮面ライダーがこれをやるところに凄まじい色気があったのだ。今回の映画が、ルリ子と本郷の関係性を主軸にしているのは、庵野氏もこの写真を見て、同じことを感じたからじゃないか、と私はひそかに邪推している。
だから私はそれに期待した。本郷とルリ子との関係性が次第に深まっていくことに。庵野氏も、恐らくそれを目指したはずだ。実際、そういう話にはなっている。しかし、どうにも、そこにリアリティが感じられないのだ。二人が隠れ家でザコ寝をしたり、「汗臭い。いつも防護服ばっかり着てるから」と言ったりする描写は現実的でとてもいいのだけれど、何かつまらないのだ。別にラブシーンが必要だと言っているのではない。二人はウブなままでいい。ラブストーリーの最も感動的な部分は肉体的な部分ではなく、心の部分だと私は思っている。しかし、その部分が弱い。
これは庵野氏がオタクで経験不足だからだ、とは言いたくない。プレイボーイがみんな優れた恋愛小説を書けるわけではないだろう。別にモテなくても優れた恋愛小説を書ける作家はいる。つまり、そういう才能を持つ人が稀にいる、ということだと思う。だったら、そういう人に脚本を協力してもらったら良かったんじゃなかろうか。
そうやって、ルリ子との関係性の描写をもっとリアルなものにし、敵の怪人を減らし、アクションシーンを減らせば、素晴らしい「仮面ライダー」になったと思うんですけど。
オタクの2次創作
一般人はおいてきぼり。CGがチープとか、全体的に安っぽいみたいな評価する人が多いのは納得。それが初代リスペクトの演出だとわかる人だけがシビレる映画。「安っぽい特撮映画」では無い。「金のかかったオタクの2次創作」が正しい。前の3作とは明らかに異なる、極めて対象者を絞り混んだ作品です。「レッツゴー!!ライダーキック」のイントロで鳥肌立つ人だけが観て下さい。ライダーオタク以外の人はマイナス4点になるので注意。
浜辺美波がひたすら可愛かった事だけは共通認識になるのかな?
全627件中、321~340件目を表示