シン・仮面ライダーのレビュー・感想・評価
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仮面ライダーのビジュアルと昔の主題歌だけ
映画「シン・仮面ライダー」を観てきました。世間では、賛否両論あるようですが、自分の感想は「否」のほうかな。
脚本も演技もアクションもCGも、期待が大きかっただけに全然受け入れられませんでした。なんというか、学生の自主制作映画レベルの印象かな。意図的に昭和のTV版の雰囲気を醸し出したかったのかもしれないけど、なんか消化不良でした。あの程度の内容でPG12指定にする必要があったのか?とも思いました。
唯一、仮面ライダーとサイクロン号のビジュアルだけカッコ良かった。(そりゃそうだ、昔のTV版を少しアップデートしただけだもの)
洋画では、スパイダーマンやバットマンなど等身大のヒーローモノが映画として成立しているのに比べて、何が違うんでしょうね。
エンドロールで昔の主題歌が流れて、ノスタルジーに浸りました。子門真人さんの声が最高でした。
タイトルなし
特撮ファンにとってのリトマス試験紙
公開初日、ゲストビジットの回を鑑賞しました。上映終了後に挨拶されるキャストさんを盛大に迎え入れたい心持ちでいたのですが、心スッキリせず。(勿論、感謝の念はあります。西野七瀬さん、遠路はるばるありがとうございました。)
見終えた後は、同伴してくれた友達と反省会。あれはなんだ、こうしてほしかったという愚痴をプラーナのごとく放出しまくる始末。
何に対して自分が落胆したのか。些末な描写や演出、ストーリー構成について、思いつくことはたくさんあるのですが、一番大きい原因は、観客である自分が無意識のうちにかけてしまっていた色メガネだと行き着きました。
「『シン・ゴジラ』の庵野秀明による劇場最新作」という色メガネです。
怪獣映画というジャンル映画にも、多くの観客ひいては国民全体に届きうる普遍的なテーマをもたせられるということ。それをテンポの良い編集や演出で映像化させたこと。怪獣映画でも人生オールタイムベスト級の邦画になり得るんだ!庵野監督ならそうしてくれるんだ!そんな勝手な信仰が、自分の中に勝手に芽生えてしまったのだと思います。
パンフレットに掲載された監督の言葉には
『自分に出来る恩返しは(中略)「新作」を作ることでオリジナル作品を自作で越えるのではなくオリジナルの魅力を社会に拡げ、オリジナルの面白さを世間に再認識してもらうこと』
とあります。リアルタイムで得た自身の感動を、自分なりの味付けを加えつつも、なるべくそのままお届けしようとしているんだと理解しました。それってオリジナルの仮面ライダーという作品がもつ魅力を信じているということなんじゃないでしょうか。「大人の鑑賞に堪え得る」などというエクスキューズなんていらない。仮面ライダーはいいぞ。そういうことなんじゃないでしょうか。
僕は今も特撮ヒーローが大好きです。子ども向けの作品であるという前提は承知の上で、毎年楽しんでいます。そのことについて、広く理解を得ようとは思っていないつもりでした。でも、心のどこかで、「大人の鑑賞に堪え得る作品に庵野監督ならしてくれる」と、勝手に期待をしていたのだと思います。特撮ヒーローというコンテンツの力を信じ切れていなかったんだと思います。無念です。
2回目を見に行く時は色メガネを外し、特撮ヒーローが好きな自分として、作品に向き合いたいと思います。シン・ウルトラマンもそのような心持ちで行くことで楽しめたので。勝手な期待はもたない!
追記
ただし、長澤まさみさんの扱いはやっぱり許せません。シン・ウルトラマンであんな目やこんな目にあわせておいて、出オチみたいに使うなんて…長澤まさみのことを、なんだと思ってるんだ!!
サイドストーリーとして刊行されてる『真の安らぎはこの世になく』でのキャラ造形も踏まえて、サソリオーグの顛末は不満でしかないです。
…でも、きっとね、長澤まさみさんがいい人なんですよ、きっと。そうに違いない!
ライダーの造形は素晴らしいが
バイク
あれー?CB250Rやんな?なんでバイクがホンダなん?というのが平成ライダー以降を全く知らない私の冒頭部を見ての感想。
中盤にスズキが思わぬ形で出てきて一安心。青い方はGT380かなー?やっぱり仮面ライダーはスズキでなくちゃ。ライダー自身は乗ってないけど。
感心したのは、オリジナルの2号のサイクロン号のフロントウイングも、本作でもそれらしく再現してあったこと。ちょっとしか出てこないので、しっかりとは確認できなかったが。サイクロン号をオマージュするには、あのウイングが大事なのです。
近年、ドカティがダウンフォースを得るために始めて、全てのメーカーのマシンで流行しているそれは、元祖はサイクロン2号であると確信している。
他メーカーがドカティをパクったのではない。そもそもドカティがサイクロン号をパクったのだ。
日本のメーカーはなぜ仮面ライダーに学ばなかったのか。そうしていれば昨今のmoto GPでの体たらくもなかったであろうに。
はい、的外れですみせん。
でも、いま老境にさしかかったバイク乗りはみな、賭けてもいい、仮面ライダーに触発されたところは大きいのだ。
バイク乗りから見たシン仮面ライダーでした。
楽しかった
まずもってショッカーの怪人たちが皆素晴らしく格好いい。そして必殺技としてのライダーキックが、破壊力が凶悪すぎて楽しくなる。しかしそれ以外のアクションはアドレナリンが上昇する境地には至らず、あくまで様式美とかセンス自体を味わうような演出になっている気がする。実際、何をやっているかいまいち不明瞭な格闘シーンが多く、それがまた昔テレビで見ていた感覚とダブってくる。浜辺美波が非常に凛として素晴らしい。だが、滑舌の問題か録音の問題かわからないが、何を言っているのかよくわからない困惑が鑑賞中つきまとった。でも美しいからまあいいか、となる。あと本郷と2号ライダーの性格のコントラストが鮮明に描写されていて良かった。
同じフォーマットにしなくてもいいのに…とも思うけど…
恋愛映画であり、シンシリーズの集大成
大人が全力で子供騙しがよい
貴方は誰に尽くしますか?
冷静さを 売り飛ばして
泡になった僕を 世界は笑ってくれるだろう
想いに仕掛けた罠を全部外して
刻もう どんな意味だって構わないと
喜びよりも悲しみよりも
ただ君のことを考えているよ
今夜 君のもとへ
鬼束ちひろ 「Sign」
大切なものを失くす哀しみに、他者は共感しません。大切なものが、ひとりひとり違うからです。ひとりで生まれてきたように、ひとりで哀しみと向き合うしかない。それは、力なき者だけでなく、強き力を持つ者とて、同じこと。むしろ強き力が更なる辛さを呼び込むことに…。
ところで、ヒトはひとりで生まれてくるのでしょうか。少なくとも共に苦しみ、貴方が生まれてくることに力を貸してくれた人、貴方が生まれてきたことに、安堵した人は、いるのではないでしょうか。
今の世の中、嫌なこと、辛いこと、思い出したくないことで、溢れています。そんな苦しみを、強大な力で蹴り飛ばしたら、楽になれそう。でもその力とは、他者を傷つけるものなのか、他者の幸せに寄り添うものなのか。どっちがいいと思います?。
貴方の力は、誰の為にあるの?。何の為にあるの?。巨大な力を持つ代償として、他者の報復を恐れるヒトが、疑心暗鬼をミサイルに換えて飛翔させる時代です。貴方の力は、貴方自身も含めて、ヒトを幸せにするものなのか、ヒトを辛くするものなのか。泡になって消える前に、決断する猶予は、あまり残っていない気がします。
自分に共感しない人の幸せを願うのは、無理。それができたら神様だよね。でも、他者に解ってもらえないことが辛いなら、他者を解ろうと試みたほうが、幸せだよね。私の生体エネルギーのベクトルは、零号と同じなのか、壱号と同じなのか、私自身、分かんないけど。ベルトに風あてたら、分かるの?。
庵野監督にしてはストレートと云うか、屈託がないと云うか。個人的には、森山未來の零号が、もう少し蝶のように舞うシーンが欲しかった。ま、それは次回作に期待します。
とにかく、「シン」が付いているだけで観たくなる私です。次回作は、日本映画史に燦然と輝く大コケ映画を「シン・デビルマン」として、甦らせてほしいものです。
めちゃくちゃ面白かった
やっぱ面白い!
特撮愛
シン・ウルトラマンよりも一層『シン』度が増していて、とても楽しく鑑賞できました。
(あっちは「真」も入っていましたが)
時間なんか忘れてしまうほど、激しいアクションシーンの連続で物語がサクサクと展開されてゆく、ジェットコースターのような映画でした。
そこに小ネタもふんだんに散りばめられていて、物語の進展とともに「これでもか!これでもか!!」と庵野ワールドへと引きずり込むワナが仕掛けられています。
本編に集中したいのに、ついつい細かいところに目がいってしまいニヤリとさせられました。
最後の最後まで…
「仮面ライダーを知らないから観ないよっ」という方も大勢いらっしゃるでしょうが、これを機に知ればそれで良いと思います。だから「原作ライダーを観なおしてから」とか構えないで気軽に入り込めば良いのではないでしょうか。
もちろん知っていれば色々と楽しめる要素があるでしょうが、相手は庵野監督です。そうやすやすと手の内を見せてくださるとは思えません。
それにアメコミの「スパイダーマン」や「バットマン」も大人気ですが、漫画原作を知らなくたって皆さん観に行かれてます。ご存知のように彼ら二人はかなり重い過去を背負っています。しかし世界中で愛されています。
今作『シン・仮面ライダー』もある意味世界的に受け入れられる可能性がある作品だと思いました。
(年齢制限はありますが)
もちろん人により好き嫌いがあるので「観るべき」とは言いませんが、是非とも観ていただきたい作品です。
私も鑑賞前は「どうだろう、楽しめるだろうか」と思っていたのですが、鑑賞後は「さぁBlu-ray買うかな!」となってしまいました。
そんな軽いノリにさせられました。
良かったです。
あと追記として、
『ハケンアニメ』を鑑賞した際にも思いましたけれど、「やっぱり柄本佑さんっていう役者さんは格好良いなぁ~」と改めてファンになりました。
おわり
仮面ライダーの勇姿にテンション爆上がり❗️我らのヒーローがスクリーンに復活❗️
思えば50年以上前の子供の頃
テレビにかじりついて
仮面ライダーを観ていた。
親にせがんで
変身ベルトを買ってもらい
数えきれないほど
仮面ライダーごっこをした。
変身ポーズを無我夢中で真似た。
観賞中
完全に童心に帰っていた。
とにかく
仮面ライダーが動いているだけで
あのテーマ曲が流れるだけで
理屈抜きでテンション爆上がりになる。
幼少期の頃に植え付けられた物は強烈だ。
仮面ライダー本郷猛
超人的なパワーを持った者のみが
抱える葛藤と孤独
それでも
戦い続ける仮面ライダー
汗と涙と泥臭さを感じさせる
内面に強さと弱さを合わせ持つ
生々しい仮面ライダー
何故
仮面ライダーの姿を観ると
こんなにも気持ちが上がるのか。
それは
ライダーがどんな状況でも
どんなに傷ついても
戦い続ける(時には自分自身と)
からではないか?
仮面ライダーは間違いなく
自分の中にある何かに
火をつけてくれる。
困難にぶつかった時
逃げずに戦い続けたい。
自分の中に持っておきたい
ライダースピリット
超人的なパワーを持ちながらも
ライダーは
絶対に自分の為には戦わない。
いつも他の為に戦う。
映画鑑賞後から
仮面ライダーのテーマ曲が
何度も脳内でリピートしている。
無性に変身ポーズがしたくなり
誰もみていない部屋で
年甲斐もなく
変身ポーズをした。
仮面ライダーは永遠のヒーロー!
その勇姿をまた見せてくれ!
戦え我らの仮面ライダー!
仮面ライダーがバイクに乗って
疾走する姿は必見です!
是非とも劇場で!
いいとこも悪いとこもある
◉ジオシティ新座にてレイトショー。途中寝ないようにモンスター飲んでから見た。
◉あまり期待はしていなかったけど、怪人とのアクションは良かった!対クモ、ハチあたりはめっちゃワクワクした。久しぶりに邦画を見て「お、かっこいい!」と思えた。
◉榎本佑の2号は大好きになった。「俺は〇〇だ!」「〇〇が好きだ!」みたいな気持ちいい性格で。東映ヒーローはこうでなくっちゃ。
◉女性陣の演技は臭くて見るに耐えなかった…。浜辺はあまり知らなかったけど、下手な役者なんだなと思った。演技をつけられない監督の責任なんだろうけど。
◉終盤の話はむちゃくちゃだな。ツッコミどころ満載で、半笑いで見た。とりあえずカメレオンはKじゃなくてCだと思います。
◉次の「シン」シリーズは見るか、微妙だな…。でも「シン庵野秀明」だったら見る!
賛否分かれそうですが、僕は大好きです。
シリアスになりすぎない、重くなり過ぎない、ただリアルを追求しているわけではない、
かと言ってただの焼き直しではない。
昭和にTVにかじりついて見ていたライダーが、
石ノ森先生が産んだライダーが、ただ、ただ、そこにいる!!!
あの立ち姿こそ!石ノ森ライダーだー!
ヒーローか?いや、ヒーローじゃない、運命に遊ばれるように転がるのように、戦う意味に惑い立ち向かう人間達の物語なのです。そして、勧善懲悪じゃないところがいいじゃないかいいじゃないか。
石ノ森作品のオマージュがふんだんにあり、TV版、原作漫画へのリスペクトたっぷり。
あぁ、待っててよかった!って満足満足。リスペクト部分で嬉しかったことは多すぎて書ききれません。
確かに郷愁的な嬉しさはありました。仕方ないです。僕はTVの1号2号ど真ん中世代。
そして庵野作品大好きで、エヴァファン。あの効果音、ライダー見参感、BGMは
昭和ライダーに胸躍らせていた人間にとっては落涙モノですし、アクションの絵がいちいち格好いい。琴線に触れまくりなんです。
1回目は「かっこいい」だけで終わってしまい、落ち着いてみるために2回目に。そして色紙欲しさもあり(笑)さらに落ち着いて見るために3回目まで完了です。
正直初回は聞き覚えのない言葉が多くって、「?」が先行してしまった初回鑑賞でしたが、回数を重ねたらストーリーは咀嚼できて面白みが増しました。ある意味「ベタ」な展開です。色々とコネコネしていますが、「ベタ」展開です。けど、いいんです。だって、仮面ライダーってわかりやすい物語のはずなんですから。ただ、ちょっぴり大人向けに作られています。だって「幸せの定義の争い」なんですから。その辺りが難しい問題定義とわかりやすい着地で「いい塩梅」になっていると思いました。
そして、あぁシンジにレイにアスもいる・・・なんて思っちゃうような雰囲気やストーリーの仕込みは、庵野監督テイストってことにしておきましょう。どうしてもそう見えちゃう・・けどこれが庵野さん。まさかセルフオマージュじゃないよなぁ。。。
本郷の切なさ、頼れる一文字、サポートしてくれる彼ら(ラストの名乗りは反則)、まんまレイの彼女とSHOCKERの面々。際立つキャラが最高に楽しませてくれた懐かしくて新しい仮面ライダーは何度見てもいいです。見るほどに味わいが深まります。
続編期待したいけど・・・難しいかぁ・・・
だって、それっぽいの出ちゃったしなぁ・・・。
同人映画
視聴後思い出したのは庵野監督の「僕らは結局コラージュしかできないと思うんですよ」というかつての発言でした。
シン・ゴジラやシン・ウルトラマンがエンタメ作品になっていたのに対し、
庵野秀明がやりたいことをやってのけたという印象を受けました。
テレビシリーズのエヴァンゲリオンも同様にやりたいことをやりたいようにやった作品ですが、あちらと比べて原作である仮面ライダーの再構成に腐心しすぎて、大衆を置き去りにしてしまっている。(シン・ウルトラマンでもその兆候はありましたが)
エンタメ性の高い作品も作るようになり、還暦を越えてもなお、こういう姿勢で作品を作れることには脱帽です。
ただ映像表現が、仮面ライダーをオマージュしすぎて他のシン・仮面ライダーの映像と不和を来している、スマホで撮影した映像が撮影者に視線の動きと乖離していて違和感を覚えるなど、やや鼻につく感じでした。
大衆向けではなく自分自身は作品を味わいきれる器がなかったため、残念ながら面白いと感じることができませんでしたが、
庵野監督の言葉を借りればパンツを脱ぎ切った見事な【自主規制】作品でした。
現在の技術で作った仮面ライダー
昔の作品に対して、よく「現在の技術でリメイクを」という声がありますが、本作はまさしくそんな感じ。
ライダーのデザインはあくまでオリジナルを踏襲していながら、怪人は最近の作品のデザインっぽいものになっていて、アクションもCGメインの今風。
新旧両ファンに満足してもらおうというスタンスが伺える。
ただそれだけに「可もなく不可もなく」な作品になっているし、設定をしゃべり倒すだけの独りよがりな作風なので賛否分かれるのは致し方無しか。
「人間を描けない」のは相変わらず。
シン・浜辺美波
テレビ放映当時の最年少世代に自分は当たるのだが、ろくに観ておらず知識がないため、オタク第一世代のエースである庵野秀明が監督をする以上、当の仮面ライダーだけでなく、石ノ森章太郎作品全般、特撮ヒーローもの、そしてエヴァをはじめとする自身の過去作も含めて、それら作品への愛とリスペクトに溢れたオマージュや再解釈で構成された、2023年に公開される初代仮面ライダーとしてパーフェクトな一本だろう、という前提で観た。
感想は、よくやるよなあ…という以外あまりない。池松君の棒読みも、間を端折ったような戦闘場面の転換も、チープなCGもすべて承知の上で、それぞれに意味するところがあるのだろうし。そもそも日本で大人向けに仮面ライダーをどう作ってもただのコスプレ劇になっちゃうだけで、庵野印をつけない限り成り立たない企画だとも思う。
内容以外のところでは、浜辺美波が昭和感があって、これまで観た浜辺のなかでは役が一番合っていたように思ったのと、ベース車両は4気筒なのにマフラー6本出しのサイクロン号をHONDAがまじめに作っていたのがよかった。
庵野監督の「シン」はこれでひと段落なのだろうか。シン・宇宙戦艦ヤマトをやってくれたら個人的にはかなりのめり込めるのに。
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