シン・仮面ライダーのレビュー・感想・評価
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好きなものは仕方ない
個人的には、『シン・ゴジラ』よりも、『シン・ウルトラマン』よりも、強い愛着を覚える一本だし、近年の「並な仮面ライダーたち」と比べても、やはり庵野監督の世界観ゆえに、ハイレベルな作品に仕上がっていることも、間違いないと思う。
かっっっっっっっっっっっけぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!
バッチバチにキマってる画面のかっこよさ
ただあるいているだけでもたたずんでいるだけでもとにかくかっこいい、かっこいいだけじゃなく悲しさや苦しみを背負ってたたかってるのがにじみ出てて最高〜〜〜〜〜〜!!となりました
5回みたんですけど見れば見るほど物語の情報もまとまってくるしバチバチにかっこいい画がガンガン脳みそに入ってくるので脳汁がめちゃめちゃ出ます
台詞回しもわたしはめちゃめちゃに好きです。
本郷さんが震えながら喋るシーン、全てに優しさと悲しさと決意がにじみでていて、仮面ライダーの悲しい運命を背負いながらたたかっているのがわかる…
庵野さんそしてささえてくださったすべてのスタッフの方々、いつもいろんなこと言われて本当に大変だと思うけどこんな素敵な映画をこの熱量で撮ってくれて感謝しかないです、ありがとうー!
カッコイイ!!
とにかくカッコイイ!!
特にサイクロン号。
映像も特撮も昔感あって、個人的には良かったです。
ただ、ストーリーが子供向けに感じましたので、2時間は少々長く感じました。
シンゴジラや、シンウルトラマンみたいにストーリーも面白ければ2時間あっという間ですが、悪をやっつけるという内容であれば、1時間半くらいで十分かな~
役者の演技すごい良かった!
シンシリーズはゴジラから見て楽しみにして見に行きました
仮面ライダーは子供の頃少し見てたくらいです
役者さんの演技が良かったと思いますね
葛藤して暗い雰囲気で話す池松さんやさわやかな一匹狼の柄本さん マッチしてたなぁ
風景の綺麗さは映画館の大画面で見るから惹きこまれましたね
特に最後のバイクで走るシーンはすごい好きです
ただ・・ゴジラやウルトラマンであった被害を受ける一般市民があんまり出てこなかったので現実に溶け込んだ特撮の世界っていうのが見たかったです。
ショッカーライダーとの戦闘シーンは暗くてよくわかんなかったです
にわかですいません!ただ楽しめました!配信されたらまた見たいです
呪縛
まぁ、こんなものかなぁ・・・と思いながら鑑賞。「シン」と言いながら、パターンが古いなぁ、なんて思って映画館を後にして、丁度録画しておいた『仮面ライダー』の第一回放送を見たら、なんと最初の展開がほぼ同じで、怪人も一緒。なるほど、元々の作品をベースにしているのかと分かったら、今回の映画のなんとなくダレる感じも分からないでもない気がしてきた。でも「シン」ではないよなぁ。上映中時計見ちゃったし。
髪の毛が見える仮面が良かった!!
庵野作品は8割は見てますが、実写作品ではずば抜けて良いです。たぶん1番優れています。
R12指定なので興業成績はシンウルトラマンの半分になりそうですが、R指定さえなければシンウルトラマンと同程度の興業収益を叩き出せたはずです。
大人向けにリアルに描写されているのでR12指定になるのは仕方ない。
3回泣きそうになりました!これは庵野作品では初めてのことです!この意味でも相当珍しい作品といえます。エンターテイメントに意識的にしたということでしょうか?
プロフェッショナルな技術である通常の殺陣ではなくアマチュア的だがエッセンシャルマターを押さえたアクションが刺さりました。
本郷仮面ライダーの仮面から後ろ髪が見える予告編を見て、「こりゃいい!!絶対行かなければ。」と思っていましたが、この直感は間違っていませんでした。
1人の人間が変身した等身大のヒーローという感覚が本当に表現されています。あの中に入っているのは本郷なのだ。コートを羽織った姿も良かったなあ。これを見るだけでも映画館に行く価値があります!!
変身ベルトの造形も超カッコいいなあ!!
素晴らしい造形センスだなあ。
1号のパンチを受け止めた2号の「いいね!」
も良かったなあ。
ところどころに入る風景のシーンも芸術的に美しい物でした。
豪華キャストだし演技も素晴らしいものでした!!!
緑川ルリのビデオレターは反則級に泣かされました!!!
この映画に限らず関係者が精魂込めて制作した映画を批判している身の程知らずの素人さんが見聞されるが、誰が何を言っているんだ?????
自分ならもっと良い映画が作れるとでも?????
完全にノスタルジー。いろいろ盛り込んでる感じで。完全CGみたいなと...
完全にノスタルジー。いろいろ盛り込んでる感じで。完全CGみたいなところは少し興醒め。盛り上がりがあるようなないような。次はV3が出てくるのかな。
面白いライダー映画
ある評論家が「面白いライダー映画」だが「面白い日本映画」ではなかったと評しました。
私はそれこそ庵野監督への素晴らしい賛辞であると思います。
多くの巨匠が有名になるにつれ業界のドル箱としての役割を負わされ、高尚で高級な「日本映画」を撮らざるを得ないのに対し、庵野監督はいつだって自分の作りたい物しか作りません。
別の評論家が「大衆が出てこない。社会とのつながりが無い」と批判していましたが、本質が見えていない意見だと思いました。
ゴジラ第一作は超越的な国難にさらされた日本国民こそが本当の主役である映画。
ウルトラマンは超科学や巨大生物、人知を超えた存在への憧憬とロマン。
そして仮面ライダーは孤高のヒーローにして異形の化け物が己の存在に苦悩するドラマ。
と、庵野監督は作品毎に異なる本質を理解し、映像化しました。
だからシン・ゴジラは国民映画、シン・ウルトラマンはお茶物TVの延長、シン・仮面ライダーは昭和のチープさを残しつつカルトなヒーロー映画となったのです。
仮面ライダー大衆が出てこないのは当然です。
だって端から見れば化け物同士の殺し合いですから。
私は庵野監督よりやや下の年齢ですが仮面ライダーを初めて見たのは新聞のTV欄の下の広告写真でした。
三つ目の昆虫人間(クモ男)と凶暴な歯を持った化物(それがライダーでした)を見て、この作品にはウルトラマンのようなヒーローはいない、気持ち悪い化け物同士が戦うんだと思ったのを覚えています。
その後番組を見るにつれ、この異形の姿にかっこよさを感じるようになっていきました。
そして漫画版の怪人が組織内の成り上がりや野心を抱いているのを見て人間臭いと思ったものです。(子供心に大人の汚い世界を見させられた気分でした)
庵野監督もおそらくは初期の怪奇番組としてのライダー、2号が登場してからのヒーロー番組、漫画版の暗い大人の世界と重層的な世界を堪能したのでしょう。
孤高のヒーロー、されど打算的な政府と協力せざるを得ない、そういった大人の事情、純粋なヒーローではいられない苦さ。
つまりヒーローでは無く、ヒーローになろうとした男達のストーリー。
本作の本郷と一文字はそれらを表現していたと思います。
トンネル場面のCGがチープと言われますが、別シーンにそうと判らない程の精緻なCGがあることからして本来のクオリティは相当高いものだと思います。
それをあえてチープにしてスピーディな、しかも暗くてよく見えないものにした。これも庵野監督のこだわりだと感じます。(2回目鑑賞では多少目で追えたけど)
この映画が爆発的にヒットしないのはある意味当然でしょうが、伝説として語り継がれていく作品ではあると思います。
言ったでしょ。私は常に用意周到なの。
謎の組織に囚われたバイク乗りの青年本郷猛は緑川ルリ子に助けられる。
彼女の父であり、本郷の恩師である緑川弘博士によって、猛の体はバッタの能力を備えた人造昆虫人間バッタオーグに作り替えられていた。
人ではない強大な力を手に入れた猛は、人を自分の手で殺す感触に葛藤を感じながらも、大切な人を守るヒーローになっていく。
仮面ライダーミリ知らだったが、キャストとシン・シリーズに釣られて鑑賞。
結論から言えば素直に面白かった。
ただ、良いところも悪いところも半々くらいなので、ウルトラマンと比べても同じくらいかな。上回るでもなく下回るでもなくって感じ。
エヴァもゴジラも観てないけれど、庵野監督は人間の愚かさに苦悩する人間側の人非ざる者の物語みたいなのが絵描きたいのだろうか。
とにかく、正義と悪の二面性みたいなものが強く全面に押し出されていた。
冒頭から血飛沫を上げて仮面ライダーに殺されていくショッカー達の画は子供達にはかなり衝撃にトラウマとして映るだろう。
誰かの笑顔を守るためならどんな手を尽くしても悪を駆逐する。
その姿こそがヒーローたるものだと、決してヒーローはカッコいいだけの存在ではないと、大人でも気付かされる。
そんなヒーロー像と自身の姿に劇中ずっと苦悩し続ける本郷猛。
シン・ジャパン・ヒーロー・ユニバースとして、大人向けな一面も観れてそこは良かった(実際仮面ライダーシリーズって結構グロいとか聞くし)。
ただ、大人向けな一面を感じつつも、結構敵役オーグ達はコミカルに、悪く言えば幼稚に描かれていて、そこのギャップに少しついていけなかった。
前述の血飛沫も正直リアリティには欠けるので個人的には無駄な描写に感じる。
政府の人間として登場した竹野内豊と斎藤工の扱いも前2作と世界線を共有するための道具でしかなく雑だし……
この作品で最も良かったところはキャスティングかなと思う。
豪華な面々だがなんとも渋く良いキャスティング。
池松壮亮の本郷猛は流石だし、蝶オーグの森山未來とその後ろから出てくる仮面ライダー2号の柄本佑、顔が割と似てるのもナイスキャスティング。
脇役も渋い。1番楽しみにしてた塚本さんはすぐ死んじゃったけど……
そしてなんと言っても、ヒロインの浜辺美波。
浜辺美波をあそこまで綺麗に撮れてるだけでも本当よくやってくれたアンノくん。
久しぶりに推し活復活しようかと思うくらい輝いてた。
ダークな役の雰囲気もハマっていて、確実に前より上手くなってる。
成長と言えば西野七瀬もすっかり女優になったなと。
それにしてもビデオで浜辺美波に遺言残させるなんて、なかなか粋なことしてくれるじゃないの。
良いところと悪いところが交互にやってくるジェットコースタームービー。
観て良かったとは思うけど、ちょっと色々言いたくなる映画だった。
やっぱ大衆向け作品はそこまで合わないのかな。
さて次は何のシンをやるんでしょうか。
ガメラとかやって欲しいような欲しくないような……
〈追記〉
結構今回は素顔を隠したキャラが多かったから、声だけで役者さん当てるのがなかなか面白かった。
概ね分かったけど、手塚さんと仲村トオルは分からなかったわ。
クレジットで安田顕、ん、、、安田顕⁈
「犯人」役ってそれはずるいよー。
カタルシスを捨てた仮面ライダー
エヴァンゲリオンファンとしての感想。
庵野秀明監督のシン・シリーズとして、シン・ゴジラ、シン・ウルトラマンと続いての名作のリブートである今作。前2作は個人的にもとても楽しめたし、興業収入も非常に高かったのに対し、今作はどちらもいまいちである。その原因は何か?初見の時から考えていて、今日2回目の視聴をしてやっと見えてきた。その原因はカタルシスの不足である。
ゴジラやウルトラマンは正体不明の生命体、すなわち人類を脅かす絶対的な敵との戦いである。敵は打ち負かすべき悪であり、視聴者はそれと戦う日本政府や禍特対にスムースに感情移入することができる。
一方で今作のショッカーは、仮面ライダー旧作のそれと異なり、「幸福を追求する組織」とリアリティを持たせるべく現代的にアップデートされているのだが、それが余計だったように思える。
最強の敵であるチョウオーグ・緑川イチローは母親を惨殺されたという過去を持ち、ハビタット世界という理想郷に人類を導こうとしていた。いわばイチロー自身の正義のために戦っているのである。ライダーたちとの戦いのなかでその意図が明らかになるにつれ、視聴者はショッカーを悪とみなすことが難しくなり、感情移入に迷いが生じてしまうのである。
シン・エヴァを観た人はすぐに気がつくと思うが、これはWILLEとNERVの戦いの構造(また、その目的さえも)とほぼ同じなのである。敵とみなしていた側にも主人公とは異なる形の正義があることを目の当たりにした時に、主人公を、ライダーを手放しに応援できなくなってしまうのだ。
戦いとはある正義と別の正義の衝突であることは現実世界においては真理である。しかし、視聴者は必ずしもそのリアリティを映画には求めていない。むしろ虚構としての悪を打ちのめす正義を欲しているとさえ言える。それは、水戸黄門から半沢直樹まで時代を問わず勧善懲悪物が支持されていることを考えてもわかる。
ゆえにシン・仮面ライダーを、エンタテイメント作品として見れば失敗だと言える。例え子供騙しであってもショッカーは同情の余地もなく叩きのめすべき悪でいるべきであった。これはあくまで私の推測であるが、庵野秀明は本作を作るうえでシン・エヴァを引きずってしまったのではなかろうか。今回シン・エヴァのスピンオフ短編が併映されていたために余計にそう思えてしまった。
それが正解だったかどうかは10年後20年後の今作の評価が答えを出してくれるだろう。
爽快感ゼロ
コスチューム、バイク、CG演出は素晴らしく、オリジナルのオマージュも完璧でした!しかし、爽快感ゼロ。。ゴジラ、ウルトラマンの気持ちよさ、爽快感が全くありませんでした。次の「シン」シリーズに期待します!
深すぎる原作愛+エヴァ要素が入ってちぐはぐ
結婚式で初代仮面ライダーへ扮し披露宴に臨んだという庵野秀明氏。その愛の深さが窺い知れ、この人が描く仮面ライダーが前作の内容からどうなるか予想出来たのと、ライダー作品の知識皆無ゆえ見送り予定だったが、本作の冒頭25分を特別配信で見てしまい、その冴えわたる演出に負け劇場へ足を運んだ---結果、概ね想定通りの話だったがラスボスの目的が呼称が違う“人類補完計画”だったのにビックリ。過去の一件で人に絶望したラスボス、彼は過激組織"ショッカー"に所属する幹部で人類を魂だけの理想郷へ送り出す計画を立て、その組織でバッタの怪人(劇中ではオーグと呼称)に改造された主人公が仮面ライダーを名乗りラスボスの妹であるヒロインと共に計画阻止に奔走する---てのが大まかな話。目的が世界征服は流石に…と感じたか現代風にアップデートした事で【シン・エヴァンゲリオン劇場版】のセルフオマージュになり、そこへシン・ゴジラから続く独自用語と小難しい理屈が飛び交うアニメ調の会話劇、とどめに監督の仮面ライダー愛が炸裂してるであろう原作再現演出などが集約された本作は、これまで以上に尖り倒したストーリーに変貌していた。
もちろん、エヴァから続くハッタリの効いた戦闘演出と描写は健在で、仮面ライダーの怪力がもたらすスプラッタ撲殺表現、一撃必殺も頷ける超高度からのライダーキック、ジェット噴射で空を飛ぶバイク、ハチ怪人の高速移動攻撃に量産ライダーの一糸乱れぬバイク追撃など冴えわたる部分もある、しかし大半は前述の会話劇に何で出したか謎の前作ヒロインの役者が演じるサソリ怪人のギャグパートは恥ずかしくなり、それまでの話の流れ上自然な展開とわかってもラストバトルが泥仕合めいた地味戦闘の末、エヴァかな?と既視感ある精神世界での語らいで締められる、どうにも本作は盛り上がり難い作風だった。
以上、粗削りで盛り上がりずらいとはいったが観た事自体に後悔はない、強いて言うなら派手な戦闘を求めると肩透かしを食らうので注意。
面白いかと言われれば・・・
大人向けライダーということはPG12という年齢設定から想像はできる。主人公の心情や、改造人間の悲哀などに焦点が当たっているのかと思いきや・・
・冒頭でいきなり君は改造人間だと説明される。
色々小難しい理論を並べられ、初っ端から置いてきぼり感が強い。
・イマイチ戦う理由に共感できない。
キャラの深掘りができていないので、いきなりショッカーとの戦いに身を投じる主人公に共感しづらい。
・ところどころに漂うチープ感
言い換えれば昭和レトロ感。CGも安っぽい。これはあえて狙ったものなのか?
一言でまとめると、没入感は薄かった。正直、途中ウトウトしかけた。・・とはいえ、見どころもあり。
・1号と2号の共闘
1号のピンチに駆けつけた2号。BGMは期待通り。このシーンは胸熱。変身ポーズもいいね!
・バイクのチェイスシーン
これぞ仮面ライダーって感じ。CGでどうにでもできるだろうが、あえて実写なところが良かった。
・エンドロール
あー、終わった終わったといって席を立ってはいけない。
私は仮面ライダーといえばBLACK世代なのでリアルタイムではないがライダーは見ていた。なので所々入るオマージュや、BGM、ライダーキックのかっこよさなど刺さるシーンはあった。
しかし、仮面ライダーを知らない、もしくは平成ライダー育ちには???な映画だと思う。鑑賞後、明るくなった座席を見渡すと、まあ年齢層の高い事。たまたまかもしれないが、見事に昭和ライダー育ちであろう方々がほとんどだった。
大人向け仮面ライダーとしては十分鑑賞に耐えるものだし、庵野節全開のエヴァ風味な味付けは面白かったが、全くといっていいほど万人向けではない。
監督の自己満足のような気がするが、まあシン・シリーズ観てれば分かることでもあるかな。もし、続編があるなら観たいとは思う。
爽快感があるでもなし、感動シーンがあるでもなし、感想としては・・表現が難しいな。
ファンタジーとリアルのさじ加減の難しさ。
シンゴジラ、シンウルトラマンが良かったのと、安野モヨコによる家庭での庵野秀明を主役にされた漫画「監督不行届」で庵野秀明さんがおっさんなのに毎週日曜日欠かさず朝のアニメを変身ポーズをしながらご覧になられるという事で仮面ライダーは見逃せないと思い見に来ました。
また私はTVを制限された厳しい家で育ったため、私が見れた仮面ライダーといえば仮面ノリダーとブラックとRXのみになります。
結論から申し上げますとイマイチでした。
良かった点から申し上げますと漫画原作者の巨匠である小池一夫さんが漫画の全てはキャラクターと言い切られるほど映画や漫画ではキャラクターが重要になりますが、緑川ルリ子のキャラクターが素晴らしかったです。
浜辺美波さんが庵野秀明さん特有のキャラクター上手く演じられ、昭和特撮のキャラクターが現代クオリティで再現された魅力が最高でした。
初めは主人公に壁を持たれましたが、途中で頼りにされ距離が縮まる事で彼女の二面性を視聴者は楽しめて、また途中からの距離の縮まりに男性視聴者の心を掴む事にも成功されたでしょう。
個人的には良かったと思えたのは緑川ルリ子だけと言ってもいいかもしれません。
残念に思ってしまった点としてはハリウッドのヒーロー系映画に見慣れますとCGや美術のクオリティや主人公の棒読みに見劣りを感じてしまう点でしょうか。
以前ハリウッドのヒーローを毛嫌いした友人にコスプレしたおっさんが町中でテロリストと戦うバットマンってどうなの?って言われてから、私はバットマンを楽しむのが難しくなってしまいました。
そして今回その友人が好む庵野秀明さんのシン仮面ライダーでも同じような視点で見てしまい、こっちの方がダメだよと悪いところに目が行きやすくなってしまいました。
特に怪人の美術は痛々しかった。
渡辺謙さんが初めて出演されたハリウッドで2回目のゴジラ映画が上映された時に映画監督されてる方がハリウッドにあんなゴジラをやられたら日本でゴジラなんて二度とやれなくなると絶望されていました。
日本映画でいうと修羅雪姫というタランティーノのキルビルの手本にされた作品がありますが、修羅雪姫を見た時にあずみは身分不相応なハリウッドスタイルで実写化ではなく修羅雪姫のような昭和レトロ路線なら名作になっていたのにと思っていたので、日本のゴジラも昭和レトロ路線で行くべきと思っていたらシンゴジラで私が期待していた日本ゴジラが出てきて嬉しかったものです。
シンウルトラマンも同じ意味で成功されたと安心したので、シン仮面ライダーも同じように期待しましたが、私には受け入れるのが難しかった。
バットマンを悪く言われたからなのか、ファンタジーとリアルのさじ加減に対する見方がどうしても厳しくなりました。
特に仮面ライダーはゴジラやウルトラマンと違い、バットマンに近いヒーローなだけに無意識に比較してしまいます。
逆にどういった見せ方をすれば私でも納得できたか考えてもみましたが、そんな私でも思いつけません。
ハリウッドのハイクオリティなヒーロー映画に見慣れてしまうと仮面ライダーの怪人の基本設定で受け入れる余地がないような気もします。
思い出しましたが本郷猛が警察官であった父親が犯人に銃を使わなかった事で殺され、銃を使う強さが欲しいと語っていましたが、現実においてはあの場面で大事なのは犯人をリラックスさせ安心させる対話だったりします。
アメリカでは凶悪犯に対しては威圧的になるのはタブー視されており、対話で安心させ時間稼ぎと取引をされるそうです。
曹操、武田信玄、ナポレオンなどの歴史的名将や現代ではビル・ゲイツや孫正義であったりアメリカ軍などが学ばれた事で有名な孫子で「戦わずして勝つ」とも言うくらいに戦争においても武力に頼るのは最後の最後の切り札にするべきなのです。
そういった視点で見ますと仮面ライダーのキャラクターが薄っぺらくにも見えました。
人間味臭い仮面ライダー!
何も予習もせず鑑賞しました!
シン・ゴジラのように携わる方々の奮闘ぶりを描く映画なのかなぁと思ってました!
葛藤・苦悶・成長等本郷たけしの内面をえぐる仕立てにしている。戦闘シーンも殴り殺す感じの生々しさをしっかり見せてるしCGをふんだんに使用した迫力満点の戦闘シーンにしている。仮面ライダーのかっこいいイメージものこしつつ人間味臭さを加えた大人向け仮面ライダーなのかぁと感じました。
誰がために戦う?
最初に言っておく。俺(このレビュー)はか〜な〜り長い。
(今回、めっちゃ短くするつもりだったけどやっぱり無理でした。ごめんなさい)
さて、本題!
石森章太郎のプラーナだけを受け継いだ。(敢えて石森と表記する。)
そんな印象を感じた。
マニアックなほど特撮愛に溢れた面子が集ってライダー話やウルトラマン話を創作しようとしたなら、それはもはや「自分自身の解釈」を展開するしかない。それは本当によくわかる。
けれども、これだけネームバリューのある人が東映の看板を背負って50周年記念作品を創るならば、もう少し観客に寄り添ったものにすべきではないかな?
「変えたくないもの」を守り抜いてくれた事は良い。
しかしながら「切り捨てたもの」の中に大多数の観客が望んでいたものも多く入っていたのではないかな?
シン・ウルトラマンは良かった。換骨奪胎の中にも往年のマニアックでコアなファンが望むものはすべて入っていた。しかしながらシン・仮面ライダーはどうだろう?
石森章太郎氏が作品に籠めたものについての庵野さん個人の解釈に過ぎないのではないか?
もちろん悪くはない。しかし、観客に寄り添う視点がそこにあったのだろうか?庵野さんの自慰に過ぎないんじゃないか?
そうなってくると、もしかしたらシン・ウルトラマンまでもがただ単に庵野さんの解釈がコアなファン目線と同一方向に向いていただけなんじゃないか?
本当は観客の観たいものの事なんか考えていなくて、偶然観客の希望と合致しただけだったんじゃないか?との疑念が湧いてくる。(観客の希望ったって往年のかなりマニアックなファンに限定されるしなぁ)
庵野さんはいったい「誰がために」戦って(作品撮りをして)いるのかなぁ?
息子が「規模のデカい同人誌じゃん」という感想を漏らしたがその通りなのかもしれない。
これなら、45周年記念作品の「藤岡弘解釈」の方がずっと良かった。
平成ライダーが忘れて(捨てて?)しまった昭和ライダーの熱き魂と人生訓の重要なテーマを若い世代へのバトンとして受け渡したい!という強い思いが胸を打った。
本作は単体としては面白かったが、「仮面ライダーファン」としては引っかかる点やモヤモヤする点も多々ある作品であった。以下に記す。
【良かった点】
・泥臭いまでにリアルな戦闘シーン。
(冒頭の畳み掛ける荒々しいアクションも、終盤重要シーンでの頭突きも説得力があって良かった。)
・2号の初の変身ポーズシーン(やっぱりこれしかないよね♪)
・奥多摩の小河内ダム(笑)&カットやアングル面で第1話再現度の高さは嬉しい。
・Iがイチロー、Jがジローかと思ったんだけど?そのあとKになったって事はJは「ジョー」だったの?
(でもJの造形はモロにキカイダーだったよね?あと、緑川兄が蝶ならイチローじゃなくてゴローでええやん?(笑))
と、まぁ、ツッコミどころは多いけど楽しかったのは間違いないので「良かった点」の方にしときます。
・「脚本単体」は良かった。「映画単体」としてなら良かった。
・2号の軽い雰囲気は、令和というフィルターをかけた再現度としては悪くないと思った。
・13人ライダーや(そのあと6人というこだわりもw)ラストの一文字に宿る本郷など原典or原点を重視する制作姿勢(71年の漫画はTV版の「原作」ではないけどね。)
・ニヤリorクスリと笑わせてくれる数々の小ネタ
【引っかかった点】
・こんなの「本郷さんじゃない!」
どうしてもここだけは譲れない。
本郷さんは知性・身体・精神のすべてを鍛え上げた「漢の中の漢」だ。
「コミュ障の無職」なんて本郷さんじゃないんだ!
昭和の男性観には
「強くなければ生きていけない。
優しくなければ生きる資格がない。」
というものがあった。
「優しさ」の前に「強さ」がなければ、誰かを守る以前に自分自身が生きていけないのだ!
平成30年のあいだにすっかり「強さとは優しさの事である」とか「強さとは愛」だとかのすり替えが行われてきた。
令和の男性観として、先ず「優しさ」が強調されるのはなんとなく納得するが、結局改造される事で「強さ」を手に入れている。自分自身の努力によって、ではないんだなぁ、、、。
改造された悲哀とか「人間ではなくなってしまった凄まじいまでの慟哭」とかが「労せずして力を得た」というメリットに相殺されてしまって胸を打たないのよね。
仮面ライダーを始め、サイボーグ009やジャッカー電撃隊などに通底する「平和を守るために人外と化す苦悩」がどうにも感じられないのだ。
シン・ウルトラマンはハヤタではなく神永でありリピアであったから「別物」として面白く鑑賞出来た。
シン・仮面ライダーも、いっそ「本郷猛」でさえなければ!
そう思ってしまう本作であった。
・幹部怪人達5体がどーも雑魚感が強い。クモ先輩は結構良かったけど斃されるときはギャグだったし。
長澤まさみの無駄遣いは笑えたけどね。カマキリにゲルショッカー風味を加えてくれたのも面白かったけど。(死神カメレオン、どうしても使いたかったんだよね?(笑)蠍が女性なのはサソランジンを彷彿とさせるから違和感無し)
でも5人ともサイコパス過ぎる。悪役だって(描かれずとも)1人1人背景にはドラマがあるべきだが、ほんっと同情のカケラも抱けないただのサイコパス。これが令和ってコトなの?
不快感しかない。
・ルリ子がアヤナミ過ぎる。
(生体電算機は涼宮ハルヒ(長門有希)ではなくファイブスターストーリーズのファティマを連想して頂きたいものだ)
外見もそうだし、ルリ子の最後のメッセージもすでにアヤナミの二番煎じ。
ハチオーグはちょっとアスカが入ってたし。
そもそもショッカーの目的は人類補完計画なのか?もう勘弁してくれ。
・↑とゆーことは、シンジ=ゲンドウ=庵野=本郷 ?
でもって、ルリ子=アヤナミ=ユイ ?
結局、庵野さん自身が抱き続けた対人関係の悩みを投影した「他人と触れ合うことで対人関係を知り、人間的な感情表現を獲得していく」ってのが本作の最重要テーマってコト?
(それ(一般的な感情表現)をもっともよく教えてくれるのが一文字だから、本作の一文字はめちゃくちゃ好感度が高い!)
それなら、結局「TVシリーズや石森章太郎の魂」は継承してないじゃん!?
小ネタの踏襲(オマージュとは呼んでやらん)に見られる「外側の模倣」に過ぎないでしょ。そこに「魂」はないんだよ?庵野さん、、、。
う〜ん、映画単体の出来として星4をつけるつもりだったけど、これじゃ「仮面ライダー」としては減点せざるを得ない。
本郷さんじゃないのも当然。この本郷は庵野さん自身なんだ。
それじゃあ「往年の仮面ライダーファン」が観たかった映画にならないわけだよ。庵野を投影した本郷猛なんて誰も望んでいないよ。
これは「仮面ライダーの皮を被ったエヴァンゲリオン」だ。モヤモヤの正体はこれだ。
仮面ライダーじゃないんだよ、この映画は!
庵野さん、どうかそこに気が付いて欲しい、、、。
コブラオーグの匂わせからいって続編を作る可能性は充分にある。
もし作るなら誰もが待ち望む仮面ライダー像を描いてもらいたいものである。
p.s
ラストの「立花」と「滝」
私は漫画で本郷家のじいやである立花を知っているからさほど気にならなかったが、TVシリーズしか知らない息子は「あんなのは、おやっさんじゃない!」と非常に受け入れ難かったようだ。その気持ちもわからないでもない。
「ここでこの名前出しときゃファンは喜ぶだろ」って観客を舐めてる印象も受けるしな。
庵野監督よ。「独りよがり」はそろそろ卒業してみないか?
※今、皆様のレビューを新しい方から300件くらい拝読させて頂いて気付いた事2つ。
・庵野さんは仮面ライダーにそれほど強い思い入れがないのではないか?
初期ウルトラマン制作陣に対するような深いリスペクトが無いんじゃないか?
・樋口さんがいないと、ここまで暴走するのね。
シン・ウルトラマンが面白くなったのは
「庵野さんの中でウルトラマンへの想いが強すぎて好き放題にぶっ壊すことが出来なかった」「樋口さんという良心回路の存在があった」
という見解に至りました。慧眼の皆様、良い観点をありがとう!
(さて、残り430レビュー、マラソンしてきまーすw)
2時間が長く感じるとは
冒頭、世界感を理解させるためにつらつらと設定を説明していくが、聞き慣れない単語をならべられても頭に入ってこず結局最後まで「?」が頭の上に浮かんだままだった。
この主人公はこんなヘタじゃないよな?と思うほどセリフ棒読み。
怪人をやった俳優陣は受けて良かったと思ってんのかな?金はかかってるんだろうけど、何故か凄い安っぽい。
話をまとめないといけないから、無理くり形勢が逆転する。
今回は少しマシになったが、カット割がうざい。
付き合いでシン・シリーズを全て観たが、この監督が世の中で賞賛されるのが理解できない。
仮面ライダー2人の衣装とアクション、VFXはカッコ良かったので星つけます。
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