「みんなこまかされちゃっターメ!」シン・仮面ライダー 野球十兵衛さんの映画レビュー(感想・評価)
みんなこまかされちゃっターメ!
ライダーファン及び庵野信者さん、本作品に高評価をつけられた方々からの批判覚悟で書くレビューです。
「しょーもなっ!」この一語に尽きる作品でした。
なんでもかんでもシンを冠して、往年のブランドで相撲を取るようなマネはもう止めた方がいいんじゃね?
今作、“新”でも“真”でもないのよん。あえて言うなら辛口の“辛”かな?←ちょっと上手いこと言った。
私の評価では、ゴジラ>>>>>>ウルトラマン>>>>>>>>>>>>>>>仮面ライダーくらいの感じなのね。
エヴァは別として。あれは庵野さんのオリジナルだもん。好き勝手作ってくれていいのよ。
でもさぁ、あンたの自己満じゃなくて、ファンが観て面白い作品作る努力をしようよ。とにかく退屈な作品でした。
滝や立花の姓を変な役どころにするとか、おやっさんも草葉の陰で泣いとるわ!
唯一の見どころは、2号ライダーの変身シーンくらいかな。
佐々木さんが段取りを間違えちゃったところを、そのまんま再現させてくれたのね。
そこにニヤリとさせられたくらい。
あとは西野七瀬♡ なのに早々に変なのに変身させちゃったのは非常に惜しい!
肝心の特撮・擬闘も目新しさなんて皆無だし。
今どきリアル世界のパルクールだって、もっとスタイリッシュにすんごいことやってるよ。
言うほど劇場版作品のライダーに詳しくはないのですが、アレだったら(古希)藤岡弘、主演の『仮面ライダー1号』の方がシン解釈に相応しかったよね。
エンディングでライダーソングをメドレーで流しちゃったところも、私に言わせれば、あざとすぎるのよね。
そんなんで誤魔化されるようなことはなかったからね!本編がグダグダなだけに、はっきり言って白けました。
とにかく酷いのよ。主役の池松壮亮の演技が。ルックスも冴えないし。こいつが最大の戦犯。
コミュ障のニートという設定だから、あの拙さでいいんだよって誰かが言ってたけれど、そんなん知らんがな!
こっちはライダーを観に行ったんであって、コミュ障の主役があーたらこーたら言われても、そんなん知らんがな!
あとね、ショッカーが「Sustainable Happiness Organization with Computational Knowledge Embedded Remodeling」とか、そういうややこしい衒学的な設定いらんねん!
いちいち癪に障るねん!「ショッカー」でええやないか!「怪人」でええやないか!それやったらアカンのんか?
ケイだとか、イチローだとか、ドヤ顔で名前だけ出されても嬉しかないよ!
マスクの襟足から髪が覗いてる、わざとらしい描写とか、チョーウザい。
どうせやるなら、原作漫画のストーリーをなぞって、本郷が偽ライダーの凶弾に倒れるお話を描いてほしかったなぁ。あれ、マジ衝撃的でしたから。
その予感を持って観に行っただけに、思いっきり裏切られた感じ。←そんな勝手な妄想こそ知らんがな!って話。
もうほんっとシンはやめて!『のーてんき』を真面目にリメイク(?)した『シン快傑ズバット』なら観に行くかもですけれど。
否!ズバットなら、駄作だろうが何だろうが、日本じゃ何番目だろうと絶対に観に行く!