「大人の鑑賞に耐えうる仮面ライダー、ここに誕生」シン・仮面ライダー かせさんさんの映画レビュー(感想・評価)
大人の鑑賞に耐えうる仮面ライダー、ここに誕生
庵野秀明印のシン・シリーズ第三弾。
仮面ライダーが満を持しての登場です。
【ストーリー】
生物学的手法を用いた反人類組織SHOCKERに改造された改造人間・本郷猛は、緑川ルリ子の協力で施設を脱出する。
自らの体に仕込まれた戦闘能力で追手の戦闘員とクモオーグを斃すが、その結果の凄惨さに、本郷猛はショックを受けてしまう。
どうにか逃げおおせた彼らは政府機関の庇護下におかれるが、SHOCKERによる人類侵略はのっぴきならない所まで迫っていた。
警察官だった父の死に際に立ち会った記憶から、暴力への拒絶反応に苦しむ本郷だが、それを乗り越えてルリ子と共に敵との戦いにその身を投じる。
結局アマプラで見てしまいましたごめんなさい。
しくじりました。
こんなに面白いなら、劇場で見ておけばよかった。
戦闘シーンにおける血まみれの描写は抑制が効いていてさほど気にはなりませんでした。
社会への影響が描かれてないので、確かに物語のスケールは小さく見えます。
でも記憶の中の仮面ライダーの敵組織って、そんなにスケール感なかったので、違和感もないんです。
ほら、有名な画像、猿島で朝礼してるショッカーの戦闘員たちの数の少なさとか。
っていうのはもちろん冗談ですけど。
シン・仮面ライダーのロードショーに合わせて過去の仮面ライダーの、庵野監督がセレクトした何話かを再放送していたのを見ても、やっぱり誰もいない場所で戦ってます。
最近のライダーはその辺も描いてて、ベンチャー企業の同級生社長が、味方から敵に変容したりもしましたが、基本的にクラシック仮面ライダーは、人知れず活躍するイメージでした。
シン・ゴジラとシン・ウルトラマンでも、主題の存在が社会に与える影響やスケール感をしつこく描いていて、庵野監督がそれを忘れていたとは思えませんし、割と正しい原作リスペクトかなあと感じます。
緑川ルリ子役の浜辺美波さんも清楚で愛らしかったですが、自分は仮面ライダー2号(バッタオーグ2号)の一文字隼人役・柄本佑さんの陽性の空気が、ストーリーの重苦しさを払拭していて、大変よかったと思いました。
彼でもう一本映画作ってほしい。
仮面をかぶって顔が隠れていても、喋るときに分かりやすく首を振ったりせず、感情を掻き立てるような大声でわめくシーンもない、抑制の利いた大人の仮面ライダー。
アクションもスタイリッシュで、断然おすすめですよ。
見終わった後からどんどん楽しくなった映画でしたね〜。レビュー見たりドキュメンタリー見たり。後味が凄く良かった印象です。Youtubeでライダー1号からV3まで見てしまう程ライダーファンになってしまいましたよ。笑
コメントどうもです(^^)
コメント&いいね、ありがとうございました。スケール感にしぼった考察面白かったです。結局、みんな「人類のため」とかいいつつ、私怨をはらしたいとかルリ子のためとか私的な事情で戦っていて、だからこそ感情移入もできるってもんで。というかあまり構えずに見れば、そこまで言われるような映画じゃないし、ふつうに愉しめる作品だと僕も思います!
共感とコメントを有り難うございます。
そうでしたね。一つになりたい。でもそれは消滅も意味する……と言う。
そしておっしゃるように、2号の、滲み出てくる明るさと微笑みも良かったですね。後のことを託せる感。
ハチオーグがいともあっさり立花、滝さんたちに殺られてしまったのをみても、それほどショッカーって社会的脅威ではないんじゃないかと思います。仮面ライダーとショッカーの戦いって実は暴力団の抗争程度の局地戦と考えたら、やはりスケール感は小さいと判断せざるを得ない。
俺が子供の頃は「世界征服を狙う組織」とか言われたら、その言葉だけで「大きいに違いない」と脳内で勝手に補完してましたからね。それが子供ってもんだと、今は思います。
たしかに、俺、劇場で観られてよかったです。
かせさん さん、こんにちは❗️
庵野秀明監督が世代を超えて、多くの人に、こどもの頃の記憶を呼び覚ましたり、今またリアルタイムで、あーだこーだと好きに語らせてくれる機会を与えてくれたことだけでも凄いことだと思います。
コメントイイねありがとうございました😊。大人の仮面ライダーで雰囲気良かったですね!。ただエキストラ大勢混じえると撮影困難ですね。あくまで ひっそりと私小説。コレはコレで良かったですね。ありがとうございました😊。
かせさん さん、コメントありがとうございます。
そうですね、「仮面ライダー BLACK」の少年サンデー連載は嬉しい驚きでした。
石ノ森章太郎に改名した後、まさか自身で仮面ライダーを執筆するなんて、予想外でしたから。
しかも、その内容がまた衝撃的でしたよね。(そのせいで連載人気は低かったような…)
コメント有り難う御座います。柄本明さんの一文字隼人は、原作リスペクト寄りで良かったですね。次回あるならハビタット世界の深掘りも期待したい所ですがお預けです。そしてエンタメとしてまとめ上げられた作品。自分は、映画館で観たのですがトンネルのライダー多数シーンは全く観えませんでした。これも原作よりで目を凝らし過ぎて困りました(汗)
おはようございます。
コメント有難うございます。
今作を劇場で観た時には、なんちゃらオーグが沢山出てくるし、相変わらずの庵野監督の作りで脳内フル回転で観たモノです。
声だけ出演の俳優さんも多くって。
けれど、敢えてのアナログな作りは面白かったですね。では。