「1号と2号のバランス」シン・仮面ライダー tenさんの映画レビュー(感想・評価)
1号と2号のバランス
仮面ライダー世代ではないため諸々前情報なし。
面白い。
敵キャラをどんどん倒す展開にダイジェスト感はあるし、人物背景はあまり語られないため、どのキャラクターにも感情移入出来ず淡々と進む感も。きっと裏にはもっと色々あるんだろうと想像してみるも、物語を俯瞰して見ている感覚。
メインのルリ子と本郷の繋がりも薄く感じる。
因みに一部不評そうなチープな戦闘シーンは気にならず。それが似合う雰囲気はある。
しかし。
あるシーンからグッと。
一見分かりやすい明るい2号のキャラクターが空気を変え始める。(もちろん2号にも色々あるはず。と、想像。孤独なはずだ。)
そして、本郷が一文字を呼び捨てにした瞬間。その時に感情を上手く表現出来ない本郷のキャラクターに魅了されていたことを知る。孤独な2人が繋がった瞬間。
2人がタッグになった瞬間にやった!と、思わず立ち上がりそうになる。単純にカッコいいし、なんだか本郷の変化が嬉しい。
やがて、本郷がルリ子に救われてたいたことにもはたと気づく。
池松壮亮も柄本佑も素晴らしい役者だ。ムードを醸し出し、ムードを隠す。あの2人だから良かった。キャスティング最高。
そういえば森山未來は森山未來だった。よいダンサーであり(あの舞!)よい俳優。長澤まさみも長澤まさみ。楽しんでた。西野七瀬は変身後の声の演技が思いの他良かった。
コメントする