「やっぱこうなるよね」シン・仮面ライダー ぽこぽこさんの映画レビュー(感想・評価)
やっぱこうなるよね
自分は仮面ライダーの設定はなんとなくは知っているつもりでいたが、当然それ以上のマニアックな設定がガンガン盛り込まれていて、庵野監督が作ったらそりゃこうなるよなと思った。監督はわかりにくいものに魅力を感じて欲しいみたいなことを言ってたの聞いたことあるし、そこは予想通り。それに観客のどれだけがついていけるのかは別として。
個人的には前半はめちゃくちゃ面白かった。仮面ライダーと怪人の戦いを現代の技術で、しかしあくまで昔の特撮感を残しながら再現しているのはワクワクして見応えがあった。
しかし後半はなんだかついていけなくなってしまった。「シンウルトラマン」のときも感じたなんか違うなーという気持ち。リメイクである以上、自分の中にも仮面ライダーの世界のイメージがあり、それとのずれを感じてしまった。設定が難しく、何と戦ってるんだって思ってしまう。感情移入もしにくい。やはり週一回放送していたものを2時間でまとめるのは観客の感情がついてこれないんじゃないだろうか。
あと「シンウルトラマン」とか「シンゴジラ」に出てた人が出すぎてて、これはサービスというよりもはやノイズに感じた。仮面ライダーの世界に没頭できなかった理由のひとつだ。
ついでにネタバレにはなるけどどうしても言いたいことがある。ニセモノのデザインが気に食わない。
ウルトラマンもそうだったけど、初見じゃ見分けつかなくてなんだかわかんない。作る方は何度も見てたらわかるから、なるべく違いを減らしたくなるんだろうけど、これじゃついていけないよ。暗くなってもわかりやすいように目の形を変えるとか、ニセとしてかっこいいデザインを模索して欲しかったな。