「気持ちは分かる!んだけど…。」シン・仮面ライダー こっこさんの映画レビュー(感想・評価)
気持ちは分かる!んだけど…。
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庵野秀明の拘りとか熱意…、そういった心意気は痛い程良く伝わってきました。
最高のCG,VFXの技術を駆使して、「わざわざ'70年代っぽい画面の質感」を再現するあたり、「よくぞ、ここまで…」と感激もしました。
オンタイムの世代にとっては、涙ものの展開もあり、「分かってるなぁ~」と感心するところも多々有りました。(蜘蛛男はやっぱり“ダム”だよねとか、然り気無く置かれたバッグに「Amigo」の文字が有ったりw)
それらを全て肯定した上で、やはり「詰め込み過ぎ」の感は否めず…、2回か3回、観直さないと物語全体が掴みきれないです…。
要は、「昔のライダーの良さ」と「庵野監督のこだわり」が渋滞していて、物語が飲み込み難いって事ですかねぇ。
役者さんは全員素晴らしかったです。此処でケチを付けているレビューが散見されますが、そんなにヒドい人なんて誰も居ませんでしたよ。
村松君の、ひたすら「細かく震えながら喋る」演技には、驚かされましたし、浜辺美波ちゃんはお経の様に難解極まりない長台詞もビシッと極めていて、可愛かったです。もう少~し「人造人間の悲哀」を出せたら、尚良かったかな?それは脚本の問題ですが…。
昭和の初期ライダーを「ちゃんと見ている」方限定で、お奨めします!
平成ライダーが「当たり前」の世代の方々には、ピンと来ない点が多くても仕方が無いかなぁ…。
P. S.何故、あそこに「ロボット刑事K」が居るの?!
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