「面白かったよ?」シン・仮面ライダー アガサさんの映画レビュー(感想・評価)
面白かったよ?
アバターとかジュラシックワールドみたいなCGとか、マーベルみたいなリアルな特撮はやろうと思ったら出来たと思うんです。しかし、庵野監督はあえてそれは使ってないと思います。
それは、ウルトラマンでも感じましたが、あくまでこれは日本の特撮であることを意識して、仮面ライダーファンをいい意味で泣かせることに集中したのだと思います。
だから、特撮せこい、とか海外と比べて、とかという批判は大間違いです。
全体の手触りは石ノ森章太郎へのオマージュが強い。そしてバッタだから、飛ぶ!ライダーだからバイクで走る!タイトルに偽りなしのアクションです。
内容も、シンウルトラマンと同じく30分番組を映画用に凝縮したような総集編的な構成で、2時間でまとめるために、その隙間の部分は観客に委ねられています。こちら側の想像力が必要です。しかし、一から十まで説明されないと分からない分からないとタダをこねる甘えた人たちや、リアル感がどうとか言う人は、突き放された気持ちにもなるかもしれません。
庵野ワールドにそもそも不適合なので、観たらダメです。
歴史あるライダーですので、バックグラウンドなんて常識化してるわけですから、無理やり知らん顔したふりしないで、一緒に楽しめばこんなによく出来た映画はないと思えます。仮面ライダー全く知らずに観る奴とかいないだろフツー。
第一回からライダーが死ぬ最終回までを2時間でまとめましたと思えば、その流れは自然に見えました。
pg12ですが、これは映画評論家を気取った大人の目で見るよりも、大人たちがかつて子供だった自分の目を思い出して、その目で観るべきです。単にアメコミをリアルな映像で作るのとは訳が違うのです。
俳優さんがとにかく豪華というか、ビックリする使い方をされてます。斉藤さんとか、長澤さんとか、出てきた瞬間にドキッとしたり、うわーと思ったり(笑)
これでシンシリーズは終わりなのかな.....