劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM 前編 君の列車は生存戦略のレビュー・感想・評価
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1995年のインパクト
10年ぶりに見たけれど、いい感じにディテールを忘れていたので新鮮な気持ちで見られた。あのご機嫌なバンクシーンは何度見ても面白い。「何者にもなれないお前たちに告げる」というシンプルだけど力強いフレーズは、本当に何者にもななれなくて苦しんだことのある人全てに刺さる。前編である本作は、ピングドラムの謎を追って登場人物たちがコミカルに右往左往する様が中心だが、冒頭に新規シーンを追加して、作品世界に奥行きを与えていて謎解き感覚で見ていけるようになっている。
1995年の地下鉄サリン事件をモチーフにしている本作だが、あの事件は「何者かになりたかった」若者たちが怪しげな教祖にそそのかされたことの顛末だとすれば、事件につながる根本的な動機はそこいら中に転がっているともいえるかもしれない。特別な存在になって、ここではないどこかに行きたいという素朴だけどだれもが持ったことのある欲望の暴発した事件だった地下鉄サリン事件から学べることは数多い。本作のようにそれを変奏して語り継ぐ作品はもっとたくさんあっていい。
前編だけでは特に書くことない
少しだけ追加要素があるだけで基本的にはテレビ版と内容は同じ。
テレビ版が面白かったので本作を観たわけだがこの前半だけで何を書けばいいのか分からない。
ただ思うのは、約四時間を半分に圧縮しているから生じる異様なテンポの速さだ。
わりとわけの分からないことが連続する本作で、観る側が咀嚼する間がないのは過度な負荷を与えている気がする。初見の人ってついていけんのかなと。
まあ幹となるストーリーはそんなに難しいわけでもなく、枝葉が生い茂りすぎてるだけだから問題ないのかもしれないけれど、この作品は多すぎる枝葉を剪定していくところが面白さだと思うんだよね。
その「面白さ」の部分が削られている気がしてならない。
ちょっと文句を書いたけれど面白かった。
後編もすでに観ているが、テレビ版を観ているならば特に観なくてもいいんじゃないかとは思う。
総集編かと思ったらテレビシリーズそのままだった
前後編だったのでまどマギやギアスみたいに再編集してるのかな、って思ったら違った。
テレビシリーズのOPEDを抜いて繋げただけだった 笑
上映時間も長めだし割と苦行だったけど懐かしくもあり楽しめる作品。
テレビシリーズももともと視聴者を置き去りにしていくスタイルの理解できないストーリーだったので初見さんだろうとヲタクさんだろうとしっかり理解するのは難しいであろう。
TVシリーズを観たい!
存在そのものを知らず、シアターのサイトを観ていたらやたらに長いタイトルの映画があってスケジュールを開いたら客席が埋まってるじゃないですか。なんじゃこれ?と気になって鑑賞しました。
観て納得しました。たぶん、すごく重いテーマですよね?これ。だけれども、キャラデザやら小ネタ、各種設定のお陰でライトでコミカルなお話にはなってますけど、なんというか、背骨というかベースががっちりとした「なにか」で構成されていることは分かります。哲学的要素が感じられもして、勝手に深い話しだなあと思いました。
自分としては、若女将は小学生や青春ブタ野郎みたいな衝撃を受けましたし、発見という意味では映画大好きポンポさん、アイの歌声を聞かせてに匹敵する驚きでした。
後編を愉しみに待ってます!
初見の人にも耐えられるように
TVアニメ「輪るピングドラム」の総集編の前編。
TVアニメは未鑑賞。しかし、全24話(9時間位?)を4時間に再編集するのですから、初見でも鑑賞出来ると判断して鑑賞。結果大失敗でした。
編集の仕方が取り留めなく、まったく話がわかりませんでした。
所謂「おたく」からお金を集められれば良い・・・という作品なのでしょうが、映画として評価に値しませんでした。
上述の通り、私的評価は極めて厳しくなりました。
懐かしくも新しいピングドラムの空気。
テレビシリーズがとても印象に残っていたんだけど、中途半端な視聴で終わってしまったのがずっと気になってて、映画化を機に観賞。
テレビシリーズの物語がひとつの円環になっていたと思うんだけど、劇場版は今度はその円環の外側から物語を紡ごうとしているのかしら。幼い冠葉や晶馬くん、ももかちゃんの位置付けが前編観ただけじゃまだわからない…。
印象に残ったところ箇条書き。
・幾原監督による実写映像とアニメーションキャラクターの融合映像が美しくて、かつ何故か郷愁も感じてとても好きなのだけど(「さらざんまい」のED映像が好きすぎてリピートしまくった人間)、本作でも取り入れられてて思わず見入った。水族館や東京の街が素敵。
・日常の中の裂け目から突如として現れる異空間が好きなので、高倉兄弟があの図書館の隙間に入り込むシーンや裏図書館みたいな空間にときめいた。
・苹果ちゃん、自分のことで周りが見えてない感じが個人的にテレビシリーズの時もそんなに好きになれなかったんだよな…。
・イマジナリー空間での演出色々、既視感あるなと思ったら「あ、これ割と最近さらざんまいでも見たやつだ」という構図。実際はピングドラムが先だけど。
・観ながらストーリー思い出してきた。そう、95年の地下鉄サリン事件の加害者家族と被害者遺族(どっちも当時幼い子ども)という、本人たちにはどうしようもないところで運命を背負わされてしまった子たちの物語なのよね…。
・劇場音響で聴くやくしまるえつこさんの歌声と「ノルニル」は心がたぎる…!
ピングドラムという作品は日常コミカルパートとシュールギャグパートも結構入るんだけど、全体の手触りは何だか哀しくて、冬の宵闇の空気(これから本格的な夜に向けてしんしんと冷えていく感じ)を想起させるんだよな。私はこの作品のそういう空気というか手触りが好きだな、と劇場版を観て改めて思った。
「立木文彦いい」
今年49本目。
2021年9月9日に発売された「テイルズ オブ アライズ」の最初のボスの声が立木文彦で凄い良かったが、今作もいい。どの役かは見てのお楽しみ。何年のアニメの編集かも調べず初見で。
こんな面白いアニメがある何て。
人生で初めて見るアニメ場面がほとんどだったのと、色々と絡み合うシーンで124分が心地良過ぎました。「猫は逃げた」も映画の特典シールありましたが、シールは毎回ノートに貼っています。
う〜ん・・・
前後編で新作カット有りと聞いていたので、かなり物語が変更されているものと勘違いしていました。
ざっくり言って、12話迄の総集編でした。
個人的には、前編はTVシリーズの総集編で、後編は誰かが運命改変日記を使い、今までの出来事が改変されてしまった!的な展開にして欲しかったです。
ぱぎゅ 可愛いー
あれから10年か…
TVアニメを見ていたが結構忘れてた
見ている間に思い出し懐かしい〜
相変わらず謎だらけだがいきなり見た人は何が何やら分からないだろう
テレビ版を見ないで映画を見てほしいって監督がいってたが分かるのかな?
TVで見てたが全くわからん
考えるな感じろって言われてるような作品
昔から綺麗だったけど今回もスケールアップした感じ
個人的に少女革命ウテナ感がたまらない
やくしまるえつこ
久しぶりに聴きたくなりました
今年のコスプレ桃果が流行るだろうな
意味なく生存戦略と叫びたくなります
アニメの構成>>映画 ー 後半を見たら構成の凄さに気づくかも
構成が斬新で、追加ストーリー、半現実の演出が面白いと思った一方、アニメ版に慣れすぎているせいか、かなりの違和感を覚えました。この機会に初見にオススメしたいと考えていましたが、個人的にはコンパクトな割に情報量の多い話を理解できず、前半で離れてしまう人が多いように感じました。後半でどっと話が盛上がると思うので、絶対に一度は見てほしい胸を打つ素敵な作品なだけに少々勿体無いと感じます。
個人としては後半を見て、早く全体像を捉えてそういうことか〜と納得したいものです。
スタッフが美味しく頂きました
リアルタイム放映時に2~3回観て「生存せんりゃくー」を知り、その後何かの記事であの事件と関係がある設定というのを読んだ程度の知識で鑑賞。
3人暮らしらしい兄弟(双子?)と蘇った妹の関係を中心に、兄弟の担任へのストーカー少女やイケメン兄のストーカーらしきお嬢様も出て全体的に女性キャラが引っ張る面白い展開でした。
近作であれば「ブルーリフレクション澪」のノリが好きな方は初見でも楽しめるのではないでしょうか。
気になったのは食べ物を無駄にするシーンが頻出することです。
アニメなので実際は関係ないのですが、SDGsが重視される現代だと不快に思う方もいるかもしれません。
ペンギン達が後ですべて食べたと思って納得しましょう。
そのセンスの良さ
改めてそのセンスの良さにため息が出る。
引き込まれるとはこのことだろう。
基本TVシリーズの編集なのだが、この編集が見事。
複雑に絡み合った物語がとてもシンプルに描かれていました。
勿論当時を見ていた層は、ちょうど良く薄れた記憶をくすぐられ実に心地良い事でしょう。
新規フィルムは劇場版のストーリーテラーになっており、これが新しい解釈の手がかりになっていました。
演出もですがやはり楽曲が際立っており、ARBのカバーにやくしまるえつこオーケストラの新曲などが作品を強烈に彩っていました。
中盤からワクワクがとまらなく、最後の止め方も良い。
7月公開の後編に、物語のその先をどう見せてくれるのか楽しみでしょうがありません。
壮大な伏線
楽しみにしてた作品。
アニメ総集編の前編だから、まぁ伏線貼る作業よね。
とりあえず現実の描写良かった!!
なんか、高倉家は俺たちと同じ世界にあるんだろうな、と。
俺たちが生きてる世界も含めて一つの円環っていうことなのかなーって思いながら見てた。
ペンギンのケツがかわいい。
やくしまるえつこがたくさん聞けて楽しい。
な、前編でした。
もうね、全ては後編次第よ。
楽しみ!!
ただ、あれな。
絵崩れてるところは修正して欲しかったかな、、、、
72/100
久し振りのピングドラム
テレビシリーズ以来の鑑賞。不思議なテンポ、演出。ワケわからない感じで、でもなにか繋がっている。幾原監督の作品はこういうのが好きだ。
見覚えのあるところではかなり進んだ感。後半はどうなるのだろう。
映画でまた引き込まれた
いやー、面白かったです。
数年前にTVシリーズを一気見したのを思い出しました。
ほとんど総集編のような感じでしたが、ストーリーを知っていても引き込まれました。
難解でよく分からない表現もあるんですが、すごい入り込めるんですよね、不思議です。
後編も期待しています。
あえてTVシリーズを復習せずに観にいきたいと思います。
テレビ版を見ているかと、関東在住かで評価は分かれるかな…。
今年127本目(合計401本目/今月(2022年5月度)4本目)。
さて、こちらの作品。先週からのひっぱりですが、見たかったので、「ドクターストレンジ」と5分違い。もちろん最初は「勝手に撮影するな」とか注意事項から始まりますから最初から見ています。
この映画にもともとテレビ版があることは初めてしりました。こちら大阪市ですが、みたときは7割埋まり(現在ではチェス模様座りではなく全席座りでも、7割。日によっては完売すらする)。私が見たときは女性の方が多かったです。…が、ここは大阪市。
さて、タイトルにも書いたのですが、「テレビ版を見ているかどうか」という部分、さらに「関東在住か」という点でかなり理解度が変わってくるのでは…と思います。私はどちらでもありません。後者は、東京地下鉄(メトロ?)の実在する路線(関西圏では「御堂筋線」というように「~線」といったりします)の知識をこっそり要求しているような気もします(何も要求していないのかもしれません。後述)。
まず、他の方も書かれている通り、「テレビ版を見ていない」前提では、出てくる内容がペンギンだったり、カッパだったり(たしか、きゅうりを食べていた…)、「そこそこ」色々な動物が出てきますが、大半は結局はペンギンです。
このペンギンが出てくる、時にシリアスで、またある時にはギャグというこの映画についていけるか、というのがひとつ。
もう一つは東京地下鉄?(メトロ?)の何かの線(実在するの?)の知識があるかどうか、という部分でしょうか…。「24話を集約して構成した」とありますが、どうも駅数と(ほぼ)一致するのかどうか不明ですが、結構色々な駅名が出てきます。しかもやっかいなのは、関西圏では関西圏なりに「それぞれの駅名といえば●●」という一般通念がある(たとえば、御堂筋線(大阪メトロの中心となる路線)の「新大阪駅」といえば新幹線との乗り継ぎ、「梅田」といえば、大阪最大の繁華街、「心斎橋」といえば、ジュエリー等を扱うお店が立ち並ぶ…)のですが、これが関東にもあるのかどうか、まずその部分、あるとすれば、それが何の路線でどういう意味なのか(あるいは存在はしても、映画内では参照されていないのか)が何もかも不明なので(しかもパンフなんていう親切なものは(こういう事情なので)とっくに売り切れていた)、どうにもこうにもわかりづらいところは確かにあります。
さらに混乱させるのは描写される時代があっちこっち飛ぶところで(ただし、「いつの描写」をするのかは、映画内ではそれぞれ明示される)、「テレビ版の知識のありなし」+「関東圏の地下鉄の知識があると有利(なの??)?」という二重のトラップが待っているところです。
かつ、本編は「前編」なので、「いや、誰が見てもわからない点もあるけど、それは前編で伏線張っているだけで後編で回収されるから」というのもあるわけで、「何がネタバレで何がネタバレでなく、どこまでがわかりえてどこまでがわからないのが普通なのか」というのが観念しづらい点です。
まぁ、正直「後編」があることが告知されている以上、後編も見ないと「正当な」評価は難しいのは確かですが、ここでスコアなしにすると0.0扱いされるらしいので…。
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(減点0.5) やはり「テレビ版を見ているのが絶対前提条件」(自己紹介すらほぼない)+「東京の地下鉄事情を前提にしているかどうかが、関西圏視聴者にはわかりづらい」という点、さらに、関西圏では「パンフレット売り切れ」は結構3つ重なると厳しいです。
とはいえ、「テレビ版の集合版ですよ」ということはここにも書いてあったわけで、「それを確認していないのが悪い」というのもそりゃそうで(もちろん、テレビ版未履修の方でもわかるように自己紹介など丁寧な作品もあった。「ヴァイオレット~」など)、どこまでの減点幅にするか、「後編もある」「後編でわからなかった部分がわかる可能性がある」という点も踏まえると、どれだけ引いてもこれだけではなかろうか、と思えます。
(減点なし/軽微事項) この映画、「一般指定」(G指定。PG12以上ではない、ということ)なのですが、特定のところでごく薄くですがモザイクがかかる部分があります(とある生き物の解剖がどうだの、その生き物で魔術がどうだのというところ)。まぁ、趣旨的に理解しなくもないですが「動物の解剖は見るのも嫌い」という方は控えたほうが良いかもしれません(なお、G指定ですのであってそれだけであり、動物虐待だの何だのというシーンはありません)。
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本放送以来の鑑賞。かなり忘れてるせいで、結局難解にw ペンギンども...
本放送以来の鑑賞。かなり忘れてるせいで、結局難解にw
ペンギンどもはカワイイし、新キャラも悪くない。
総集編のため、生存戦略シーンが短時間で繰り返されるのはイイのだが、そのために大げさなワンダバ的描写が、2回目以後は端折られるのが悲しい。
後編の予告がタイトルだけなのは……
初見殺し
テレビシリーズをすべて追った人向けかな。
新作部分で総集編を繋げて「全く新しいフィルム」にはしているのですが、刺激的かつ挑戦的な編集が施され、当時以上に電車や自動改札、モブキャラのピクトグラム化などがより強調された結果、わかりにくさが増した印象。
これが初体験という人には向かないが、観ていてはまった人にはより強い刺激が快感として働くと思いました。
当時はピーキーなキャラに対して嫌悪感を抱いてしまって、流し見のみで外連味溢れる演出だけ楽しみ、キャラや物語は追わなかったんです(動機の理屈はわかるが、行動が理解できなくて)。
改めて観たら、冠葉と晶馬が我が身を犠牲にしてでも愛を貫く、不器用な若き任侠たちの作品として捉えられて、そこそこ楽しめました。
作中テレビ画面の「アナログ波停止」「地デジ開始」の表示が懐かしかったです。
難解過ぎて途中下車?
いきなり劇場版に挑戦しましたが解らないことが多過ぎて感情移入出来ませんでした。
感情移入は登場人物の目的や行動に共感し自然と鑑賞者の中に生まれるものだと思うのですが、本作は死んだ妹を助けたい!という明確な目的があるにも関わらず、その手段や過程がトリッキー過ぎて作品への感情移入が拒まれます。
今は後編の公開を待って頭に散乱した?を気持ちよく回収してくれることを願ってます。
全32件中、1~20件目を表示