「世界観が軽い」劇場版 呪術廻戦 0 hi02さんの映画レビュー(感想・評価)
世界観が軽い
アニメ第Ⅱ期の懐玉・玉折編を見終えてから本作を観たが、
敵の策にはまり過ぎる。
世界観が軽くて、ストーリーに重厚感がない。
なぜ、そうなのか。
特級呪術師とそれ以外の差がとても大きく、
特級呪術師の動静によって世界が左右に振られ過ぎている。
呪力の低い普通の人間が、呪力は低いながらも術師と協力し、
それなりの役割を果たしていく、という所がない。
そのため、術師と非術師との、ある種の格差社会が描かれており、
普通の人間は術師からの一方的な庇護の対象になっている。
格差社会である現代日本そのものが暗にほのめかされている気すらする。
なぜ夏油がアニメ第Ⅰ期でいるのか、
乙骨くんは呪術師としてどうなったのか、
アニメ第Ⅰ期では海外留学中となっているが、そのような力をなぜ有しているのか。
これらの謎は明かされていない。
バトルシーンは見ごたえたっぷりで、乙骨くんの成長は丁寧に描かれているが、
世界観や全体的なストーリーには物足りなさを感じてしまった。
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