「東洋的なアベンジャーズ」劇場版 呪術廻戦 0 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
東洋的なアベンジャーズ
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戦闘シーンはヒートアップしてマーベルやDCコミックの大作風、巨人や縄を使ったスパイダーマン風のアクションはオマージュなのかな、アベンジャーズみたいなものを日本で作るとなると妖怪大戦争風になるのだろう、妖怪退治とくればゴーストバスターズや陰陽師の流れだが本作は妖怪よりそれを操る呪術師同士の諍いとしている、武器も薙刀や刀など東洋的な仕立てですね。
呪術師にはDNA、血脈が重要らしいが天神様まで持ち出して怨霊の史観を導入、ジュブナイル世代の共感を呼ぶためだろうか小児期の純愛やいじめ問題を織り込んでいる、「逃げちゃダメだ」のシンジ君の緒方恵美さん起用など製作陣はアニメ世代の壺を心得ていますね。
ただ、虚構エンタメを描くにしても呪いとか祟りとかは人類が生み出したご都合主義の遺物だからまだしも、世を拗ねて居直った若者の独善主義は現実に犯罪や戦争の悲劇に繋がりますので如何なものか、げに恐ろしきは人の妄想観念です・・。
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